8/7 樋口恵子さんの講演と昼食
組合の女性幹部候補生の養成講座を仕事でやる。最終日に、評論家の樋口恵子さんを招いてお話を聴く。
本来は、高齢社会に向けて働く女は何を考えていけばいいのか、という話だったが、やっぱりこの8月、先の大戦やその終わり方を切り口に話が進む。
明治維新、第二次世界大戦に続く、高齢社会という黒船襲来がある中で、子どもなし、孫なしの人が多数派になるこの社会の行方、どうするのかということを考えさせられる話。
さらには、地方分権を進めていった立場として、推進しつつも、しかし明治維新以来、国として守り確立してきた教育や福祉などという政策もあるでしょう、という指摘は、首肯することが多かった。
講演終了後、上司たちにくっついて昼食をしながら意見交換。
保育や介護を税金のムダとして俎上にあげた朝霞市の外部評価の問題や、昼間の地域社会で幅をきかす行革じいさんの問題なんかも話す。
また、1980年、諸外国に批判され指摘ながらも、老若男女でほどほど仕事をわかちあって豊かさを実現するのではなく、お父さんにだけもっともっと働いて稼いでもらうことで豊かさを追求してしまった政策判断(政権だけではなく、企業や労働組合、各種団体の政策判断も含めて。たとえば深夜に及ぶ長時間労働を追認し、専業主婦優遇税制の拡大や保育園の整備を怠った時期)の誤りが大きいなんてところは樋口さんと同意見。
樋口さんは、低賃金の非正規労働が増大して、正社員どうしのカップルと、カップルもつくれない非正規労働者の群れとの二極分化は、とんでもない禍根を残すのではないかと憂慮されていた。
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