8/21 全家庭全居室に監視カメラでも配置しない限り、100歳以上行方不明者をなくすなど無理
うちには100歳以上の行方不明者がいないと胸を張っている自治体や、自治体の政治家がいると聞く。ちょっと違うんじゃないかと思ったりもする。もちろん数千人程度の町村なら、行方不明になった高齢者をきちんと把握しきれるのだろうが、都市部ではそんなものではないだろうと思う。
というのも、今回問題になっているのは、家族のある高齢者がほとんど。自治体職員が訪問しても元気に寝ているみたいなことで追い返されたりして、生きているか死んでいるか客観的に判断しようがなかったというもの。
同じように児童虐待とか、DVとか、家庭内で行われている不法行為についても、実態についてすべて把握できるかというと、家庭内に監視カメラでもつけて、世帯数と同じだけの監視員を配置しなければできない。
そうやって考えると、高齢者全員の生存が確認できたということは偶発的な話であって、かつてわが県にはHIV感染者がいないんだ、と胸を張った政治家がいたが、それと同じような間違いをおこすだろう。
昔は座敷牢があったり、家長の権限が強かったりして、もっと家庭内は闇であった。今もその闇が取り払われているかというと、高齢者にしても何にしても、身近に救済機関がない以上、今回死んだおじいさんおばあさんの年金で息子・娘が生活していたようなことはいつ起きても不思議ではない。
●個人情報が完全に把握されていたように思う戦中戦後でも戸籍のない子どもがクラスに1人ぐらいの割合でいたという話もある。
| 固定リンク
コメント