7/28 暴力おやじがベタベタしてきて気味悪がってなお殴られる
厚生労働省の職場がおかしい。
残業は霞ヶ関で最もひどく、上司、とりわけ大臣、副大臣、政務官と職員との関係が異常事態になっている。原因はあまりにもわかりやすいが、本人は自覚がなく、もっと力を振るってコミュニケーションを取ろうということらしい。
コミュニケーションという言葉が流行し、暴力オヤジが、コミュニケーション取らなきゃ子どもがグレるといってベタベタしてきて思うようにならなくてキレられる、という1980年代を思い出すような話。
●大企業の社員並みの知力と努力を持って入職し、大企業の社員より給料は見劣りし、残業は多く、17時になれば冷房が切られ、しかもスカウトでやってくる社長や副社長や専務や事業本部長たちがまったく従業員を評価もしようとしなければ泥棒扱いし、重箱の隅つつくような嫌がらせみたいなこと言い続けるのであれば、職員はおかしくならない方が不思議だ。厚生労働省の職員の自殺者数や病休者数なんかも調べてみた方がいいと思う。
●政策コンテストって何だい?
政策予算2兆円を珍奇なアイディアで分捕り合戦やるってことか?介護報酬を上げるとか、保育所を作る予算を確保するとか、従来政策でもやらなくてはならない課題に政策予算が付く仕掛けとは思えない。公共事業系や経済界の補助金分捕りに珍奇な粉飾がつけられて審査され、最もらしいこと言ったところが通っていくのだろうか。理解不能である。
どこかにムダがあり、どこかに政府が事業投資すれば景気が良くなる、という経済の青い鳥神話を追いかける限り、とんちんかんな税金の使い方が続くのだろう。
将来不安をなくすために必要な予算をきちんと確保し、不安が解消され、国民の多くが思い切り能力を発揮することができるようにすることが必要で、その副次的作用として、将来不安の解消のために使われた予算によって雇用が開発され景気の底支えができるのが良い。今さらアイディア出しコンテストなんかやっている段階ではない。
●首相の選挙区民の不安だらけの保護者と話す。働きながら育てるということについて、今の政権与党同様、その場しのぎのようなノウハウを教えることしかできない。ほんとうに保育所が整っていない。
「政務三役の指示に納得」1% 厚労省職員調査2010年7月28日23時24分朝日新聞
厚生労働省政務三役の指示に納得している職員は1%――。厚労省の本省職員を対象にしたアンケートで、政務三役に対する不信感が浮き彫りになった。政務三役の「おごり」を感じる職員も半数近く。長妻昭厚労相は省の目標で「おごりの一掃」を掲げるが、皮肉な結果が出た。
調査は、長妻氏が厚労省改革のため省内公募した若手職員によるプロジェクトチームが6月に実施した。本省勤務の約3200人が対象で、省内LANを通じて749人が回答。28日に公表された。
上司の評価は、課長級、局長級以上、政務三役など役職別に調べた。「現実的なスケジュール感の観点から、納得のいく指示が示されている」という評価は、課長級38%、局長級以上29%に対し、政務三役は1%。「厚生労働行政に対する思いやビジョンが伝わってくる」では、課長級が29%、局長級以上が31%で、政務三役は15%だった。一方、「おごりを感じる」のは、課長級、局長級以上ともに6%だったが、政務三役は48%に上った。
結果を公表した若手職員は「職員とリーダーとの信頼関係が構築されていない」と指摘。省内改革のため政務三役と職員のコミュニケーション向上や明確なビジョンの提示を求めた。これに対し、長妻氏は「局長以上を集めた朝礼で、今後の進む方向を申し上げている。所信表明も全職員にメールで配った」と戸惑い気味。そのうえで「もっと強烈に伝わるように工夫をしていきたい」と語った。
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