7/27 辻元清美さんが社民党を離党
辻元さんが社民党を離党。
このことについて語った保坂展人さんのブログ記事が良い。
先の衆院選で小選挙区でたたかった社民党議員にとっての危機感は相当のものだが、比例区で最低1議席を確保できる保障だけはある中で、比例区候補者の中での相対1位を確保することで安穏と当選を重ねてきた福島党首にとっては、その危機感というのがまったく理解できなかったのだろう。
それに相まって、社民党は社会党時代からひきずる過剰なまでのボトムアップ型の意思決定システムを持ち、かつてのように全国どこでも国会議員がいるということではなく、特定の地域にしか国会議員候補がいないとなると、選挙なんかどうでもよくて、ルーチンワークのような平和運動と過去の人脈の確認だけで終わっている地域の声の方が多数派となっている。福島大臣の辞職のはずが、いつしか政権離脱まで突き進んでしまったこの党の意思決定のシステムを検証すると、国政に責任のない地方組織が国政を左右する権限を持ちすぎている仕組みの問題が指摘できる。
●この一件で我が身を振り返らず、過去あったように、辻元さんに「裏切り」「権力の云々」と罵声を浴びせるような社民党員が多数であれば、もはや社民党の生命はカウントダウンに入っているのではないかと思う。
個々の党員がいろいろなことで努力していることは、さまざまな面で感じている。しかし、だからといって、現実のこの社会に、社会民主主義的な理念や社会制度を実現し、社会制度で悲しい思いをする人をなくするために努力したのだろうか。
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