7/24 朝まで生テレビの視聴者の特殊性
知人が出たというので思い出した番組だが、朝まで生テレビという、90年代初頭の自称「改革派」が最初に出演を憧れる番組があるんだね。
この番組、90年代初頭には大流行した。
しかし、金曜日の深夜というやっている時間帯からして、普通の人は寝ているし、寝ていない普通の人は深夜労働か、朝まで酒のんでいるはずの時間で、政治改革がごちゃごちゃになって以降、それと田原総一朗のイデオロギーが出過ぎてから、今どき、ヒマでますらおな学生か、政治家あるいはその密接な関係者しか見ていないはずなんだけども、政治家や政治家になりたい若者は必ず見ている番組。ここで展開される理屈やロジックが、自称改革派の政治関係者の行動パターンを規定していると思ってよい。理屈が薄っぺらくて奥行きがなくて、目配りがなくて、青い鳥というか鬼ヶ島の論理というか、どこかにある敵が打倒されれば理想社会がやってくる、みたいな話ばかりになる。
国民世論がもう少し冷静なのに、無軌道な規制緩和ばかりを強調してみたり、年金が損しているように決めつけたり、失業している人が努力していないことになったりしている。
●次の日をムダにする覚悟がないと見ることのできない番組。自称改革派の言説に呑み込まれないためには見ないに限る。
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