7/2 比例代表の個人投票できる名簿の並び順
産経新聞が、比例代表の候補者名簿の先頭の人が有利だという記事を書いている。過去の経験からいうと、そういう効果はあると思う。
ところで社民党だが、毎回改選ごとに、出身地の北からと南からと入れ換えているという。一見公平に見える。しかしよく考えたら、今回の改選組は、毎回南からの順となり、鹿児島か沖縄出身の候補が出ない限り、福島みずほがトップになるようにできている。人権を売り物にしている党の序列が出身地順というのも出自によって順番をつけるようなものでよろしくない。地域順にするにしても、現在の活動拠点や、割り当て地域を基準にすべきだろう。
社民党は、福島瑞穂氏が生き残るためだけのシステムがちりばめられているように感じるのは私だけだろうか。
●3年ごとに痛感するが、比例代表を個人名で投票すると理解してもらうことが結構大変。候補者名を伝えている運動員自身が理解していないことも多い。そうなると、候補者名は仲間意識を確認しあう合い言葉としてしか機能しない。もっとましな選挙制度はないものだろうか。
比例代表というと聞こえがよいし誤解するが、実態は日本単一区の村議会議員選挙という感じ。全国企業、宗教団体、労働組合、業界団体の各市町村別の実力が判明する。
大きな顔したって、うちの市には大した数いないじゃないか、ということがよくわかる。自戒を込めて。
●そこで有名人が強いという話になるが、テレビに出ている人に釣られて投票してしまうような人は、そもそも非拘束名簿式比例代表制という制度を理解できる人は少ない。有名人+比例代表制の選挙で個人名選挙を徹底できる組織があって、はじめて効果を生む。当選しそうな有名人というのは、全国企業、労組、宗教団体、業界団体など何らかの全国組織が付いている。
あ行は有利? 比例候補者名簿 並び順「確認しやすい」
7月2日15時28分配信 産経新聞
参院選の比例代表で、平成13年から採用されている「非拘束名簿式」。各党が届け出時に候補者の当選順を決めていた拘束名簿式と異なり、候補者名票を多く集めた者から当選が決まるため、名簿の並び順は当落に直結しない。しかし先頭の方が目立つのは間違いなく、五十音順を採用した党では名字が「あ行」で始まる候補が有利との見方がある。
並び順は各党が自由に決定しており、民主と自民の二大政党は五十音順。民主党は「投票所で名簿を見たとき、意中の候補者の名前を確認しやすい」と説明する。ただ19年の前回参院選では、民主党の比例代表名簿の先頭に掲載された候補者が、同党でトップの50万票超を獲得。支援団体幹部は「“あいうえお効果”があったようだ」と認める。
自民党では今回の並び順を決める際に「前回参院選で、名字があ行の候補者が滑り込んだため、いろいろ意見を言う方もいた」(同党選対本部)とされ、五十音順以外の並べ方も一時検討した。ただ前回参院選では名簿先頭の候補は落選したことから、五十音順で落ち着いたという。
社民党は、原則として南北の出身地順で、3年おきの参院選ごとに「北から」「南から」と入れ替えている。今回は南からで、宮崎県出身の福島瑞穂党首が先頭だ。
公明党は全国を7程度の独自ブロックに分けて重点候補を振り分けており、一部を除いて北からの振り分け順に並べた。
共産党は現職の党幹部と最初に決まった候補を優先的に先頭の方に掲載。国民新党は現職1人を先頭に置いたが、新人、元職の候補者については公平を期して前回参院選と同様にくじ引きで順番を決めた。たちあがれ日本とみんなの党は候補内定順で、新党改革は五十音順。
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