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2010.07.17

7/17 福祉施設によるなりかわり投票

全国のあちこちの介護・福祉施設で、施設が入所者になりかわって投票していることがわかり、逮捕者を出している。

そのことで生命は奪われないし、たかが投票用紙と言ってしまえばその通りだが、しかし選挙権は政治的自由の基本にあるもの。人権感覚の基礎を問われるような事件と言ってよい。

公的サービスを民営で実施すると、逆説的に民間事業者への政治的影響をコントロールできなくなる。小さな政府路線を走っている日本で、公的福祉を営む民間事業視野への補助金は、基準を満たせば払われるというものではなく、予算の制約から件数が大きく抑制されている。要綱の基準が満たされた福祉施設を造っても、払われるまでには待機をさせられることも多い(保育所待機児童問題の本質もここにある)。
介護施設の建設、建て替え、オプションサービスの補助金などを滞りなく、要綱に沿ってスムースに払われるためには、政治的影響力を利用することもあるのだろう。そういうことの弊害は大きい。

●朝霞市もそうだが、福祉の利用者に対する権利擁護、オンブズマン、苦情解決のような機能は非常に弱いし、自治体にとって、施設やサービスの整備が最優先で、苦情解決機関の設置など「わがままを言っている」「クレーマー対策」という感覚しか持ち合わせていない。そういう中でこういう事件が頻発しているし、さらには利用者への虐待や閉じこめなどの問題がなかなか顕在化せず、そうしたことの対応に対する予算を作るべきという世論にならない。

●苦情解決機関、オンブズマンに対する行政の警戒感が強いのも、公務員の些末な給料を叩くことに血道を挙げる行政オンブズマンみたいな存在ばかりがクローズアップされ、政治問題化するからだろう。社会的弱者がステップアップするために、今の行政オンブズマンのやっていることの悪影響は少なくない。

介護施設入所者に成り代わって投票した疑いで3人逮捕2010年7月17日0時48分朝日新聞

 長崎県警は16日、参院選の不在者投票で、同県五島市の介護老人保健施設「五島福寿園」の入所者に成り代わって勝手に投票したとして、同園事務長谷川義子容疑者(71)=同市岐宿町=と職員2人を公選法違反(投票偽造)の疑いで逮捕し、発表した。

 ほかに逮捕されたのは、同市三井楽町、入里シゲ子(47)、同市上大津町、松本美和(43)の両容疑者。

 発表によると、3人は7日、同園での不在者投票で、意思表示ができない90代の複数の男女の投票用紙に、当選した金子原二郎氏の名前を書いたり、「自民党」と書いたりした疑いが持たれている。

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