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2010.06.15

6/15 著作権法違反で中学生が逮捕とは異常ではないか

マンガをyoutubeでアップロードした中学生が、著作権法違反で逮捕された。

違反は違反なのだろうが、それぐらいで中学生が逮捕されるべきものなのか疑問だ。中学生が逮捕されるというのは、暴力や殺人など、ごく稀なことだ。

著作権の保護は大切だと思うが、それが何のためにあるのか、ということが重要。本人の著作活動のため。一方で著作物は社会的財産という側面もある。著作権法が厳しくなって、著作権の所有者が明確でない芸術作品に触れることができなくなったり、著作権の長期化で、著作物が株や土地のように作者を離れて取引されて利権化し、社会に出回らなくなってしまっている面もある。
最近、著作権の私有財産としての価値ばかり強調して、それを保護しようということが過度に重んじられていないかと思う。

●テレビで出てきたコンピューター著作権の団体の専務が「倫理やモラルではなくてルールですから」と言い張っていたが、倫理もモラルもないルールを押しつける論理というのは、ハゲタカファンドのやり口と同じだと思う。著作権は何のために守られなくてはならないのか、そこをきちんと説明する必要があるのではないか。

●鳩山前首相・平野前官房長官の退陣で、著作権の期間を、著作者の死後70年まで延ばす法律がとりあえず先送りになっていったことはよかった。著作権の保護は、著作者と、著作者と生計を一として巻き添えで生活が犠牲になった人たちが死ぬまでが限界だろう。著作者と縁もゆかりもない人が所有して保護されることは弊害が大きい。

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コメント

「最近は某通信系の大企業が学校教育の現場で肖像権やら著作権についてレクチャーして権力側からの視点を小学生に刷り込んでいる」らしいですよ。http://d.hatena.ne.jp/negorin/20100614

投稿: o-tsuka | 2010.06.15 09:36

逮捕したのが京都府警というところが注目点です。

京都府警は以前から著作権については過剰ともいえる検挙方針をとってきましたから。

2~3週ほど前、週刊ファミ通で業界側弁護士が、著作権を考えうる最大まで拡大した解釈を述べていましたが、とにかく主張できることは極限まで主張しようという、まさにハゲタカ的思考には腹が立ちました。

投稿: 飛び入りの凡人 | 2010.06.15 11:40

コメントありがとうございます。

ところで、はてなブックマークで、中学生だからって違法は違法だろ、というような書き込みがありました。

私は逮捕まですることなのか、と書きました。中学生が違法行為をしても逮捕されるのはごく稀なことです。補導以下、適度な対応というものがあるはずです。
違法=逮捕という天才バカボンの警官並みの法感覚の人が増えていますね。

投稿: 管理人 | 2010.06.16 21:54

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