6/11 NHKニュース9の大越キャスターの政治言説には要注意
外出が続き、久しぶりの更新になります。
NHKニュース9の大越というキャスターは、何か勘違いしているのではないかと思う。
今日の、菅首相の、「強い経済、強い財政、強い社会保障」という言葉に対して、古川官房副長官に「優先順位があるんでしょ、例えば強い経済?」などと聞いている。この3つに厳密に優先順位をつければ、国民に嫌がられない強い経済ということになろう。その結果、つまらない制度いじりや、政策減税ばかり重ねて、経済が再生することなく、制度が複雑にわけがわからないことになってきたのが、これまで。
強い社会保障や強い財政が優先順位が劣ることはないし、一体的な改革の絵を示すことが重要で、菅首相はそういう提案をしたのに、マスコミ的な矮小化をしているところが、残念である。
鈍くさいと批判された、前のニュース9のキャスターより、大越キャスターは、現場に飛び込んでいく面白ははあるが、やや古い政治的言説で政治家を煽るきらいがある。注意して番組を見る必要がある。
●夕刊フジの見出し「7.11参院選・菅軍大勝利へ」。このデスク、ひょっとしたら民主党の西南戦争を見る権丈先生のブログ読んでいるかもしれない。
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コメント
NHKは民放の政治ワイドショーのようなポピュリズム的報道をしないので評価していたんですけどね。
例を挙げれば、事業仕分けに中立的な視点を持つ、福祉政策にも財源的な面からのみニュースを作成しない、扇情的な公務員バッシング・大企業バッシングをしない…などです。
私は自称左派でありながら、左翼についていけないのが、「まず自分たちに降り掛からないところから叩く」という行為をやっているからです。
彼らにとっては消費税はアプリオリに悪です。そして「まず社会保障を」「まず無駄の排除を」と、同時進行でなければならない事柄についても、逃げを繰り返します。
社会的セーフティネットの構築は、どれが優先ということではなく、それらが綿密に繋がっていることを理解しようとしない、そんな左翼もキャスターも、結局は美味しいとこどりだけを狙う同じ穴の狢にしか見えません。
投稿: 飛び入りの凡人 | 2010.06.11 23:19