5/4 マイカー利用誘発策を競い合うレベルの低い政治
バカみたいな渋滞。高速道路を1000円にするとか、無料化するとか、そんなマイカー利用誘発を促すような政策ばかり競いあって、政治の無力というか、政治家の教養のなさ、判断力のなさを感じざるを得ない。
道路の建設コストが問題だとか何だとか、世論がフィーバーしていたのに、税金使って利用料を抑制してもらったら、誰もそのことを問題視しなくなった。今では国土交通省はやりたい放題になっているのではないか。
渋滞を減らすには公共交通機関の利用を促すのが最善なのに、景気対策なんだかよくわからないが、渋滞を奨励するようなバカ政策をやり続けている。
昨日、バスで移動する機会があったが、わずか3キロぐらいのところ30分もかかった。マイカー利用奨励策による大渋滞のせいである。それとマイカー利用者はマナーが悪い。公共交通が交通違反できないことに付け入って変な迂回路から割り込んできたりする。
我慢してコストはらって公共交通を利用する人が泣いてばかりである。
自動車会社のために、憲法の移動の自由を口実に、鉄道会社を潰していったアメリカと同じことやっているとしか思えない。将来はみんなアメリカ人みたいに、日常体動かさず、ダイエットのためにスポーツジムに通ったり、変なダイエットのためのサプリメントをみんなで大量摂取して、無意味な医療コストが増加する社会がやってくるのだろう。
社会的にも、この渋滞で、ドライバーどうしでいらだってパンクさせたり、喧嘩になったり、最悪は死亡事故を誘発したり、悪影響が大きい。
●高速道路無料化を吹き込んで歩いている人物が、政治家のパー券を買いあさって猟官運動をやっているというルポライターの話を聞く。困ったものだ。
●環境省や与党は電気自動車を奨励しているが、電気自動車のトータルでの環境負荷を無視して奨励などすれば、環境負荷が高まるという話だけではない。電気自動車の製造には、バッテリー製造以外比較的簡易な技術となるため、第三世界でも容易に製造が可能になるという話もあり、日本の工業的優位はますます下がることだろう。
トータルでのエネルギー負荷を考えれば、公共交通の利用促進と、ハイブリットカーの普及だと思うし、ハイブリットカーは、高い工業技術を必要とするため、日本の自動車工業の戦略的優位を打ち出すことになるが、そうした議論がされているのだろうか。
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コメント
そう言えば、茨城空港の件で議論になった際に「北関東は車社会だから、自家用車利用者に特化すれば巧くいく!」って主張が少なからずあったんですよね。
その中で、↓のコメントを見てみたのですけど、
http://asuwakuru.seesaa.net/article/140436230.html
地元民として立ち眩みがしましたよ。「公共交通機関が充実しているところに住んでいると交通弱者など見えないことも出てくるのでしょう」って言っているけど、交通弱者って本来自家用車に乗れない・使えないのを指すのであって、自家用車ユーザーが交通弱者って何が何やら訳が解らなくなりました。同じ条件下にある佐賀空港の失敗を例に挙げて反論したのですけど、「最終的に何をおっしゃりたいのかわかりませんでした」って・・・・・車社会が当たり前になると、こうも現状認識って歪められてしまうのですね(;´Д`)
投稿: 杉山真大 | 2010.05.05 12:47