5/21 南紀で男性の育児休業を考える
和歌山県の組合の青年部で、育児休業を考えるグループワーク授業をやってくれ、と求められて、南紀・勝浦に行く。参加者は20代前半の若者ばかり。
シングルマザーになることを選んだ妊娠中の同僚をどう支えるか、非常勤職員のパートナーを妊娠させた未婚男性の同僚をどう支えるか、というテーマのどちらかからグループで選んでもらって、組合の役員になったつもりで結論をまとめていく。
ただ漫然と、少子化対策だとか社会のためだとかで、育児休業を取りましょう、というスローガンを掲げるだけでは、なかなか必要性の実感が湧かない。しかし取らざるを得ない人がいるということを認識すると、職場の環境を変えてみよう、とか、真剣に制度を調べようという気持ちになる。
また今回の事例は、社会の偏見も入るテーマで、そこをどのように乗り越えて、同僚として見守ることができるかということも考えてもらった。
ディスカッションの結果、制度の細論ではここ違うよ、というところもあったが、偏見の中で子育てをやっていこうという同僚を支えたい、という意欲と気持ちになってくれたことがよかったと思う。非常に前向きな参加者だったと思う。
夜は参加者たちと徹底的に意見交換できた。
●南紀は遠いことを実感した。名古屋から3時間半。一番速いルートとなる南紀白浜空港からでも、JRに乗り継いで1時間以上。汽車も観光客にあわせて設定されているので、思ったようには来なくて、4時間間隔があくときもある。汽車の線路は、昔の日豊線のように、海岸に沿ってうねうねと続く。海と山とがすぐそばで、海側の風景は美しく、山側の風景は緑が深い。
勝浦の街は、なつかしい海や港の匂いがする。
帰りは、前日の議論しすぎで朝一番の汽車に間に合わず、次まで4時間あったので、勤務日でもないので、那智山へ立ち寄る。滝を見てから神社に登ったが、格好つけて急ぎ足で登ったので、久しぶりに心臓が破れるようになる。高所恐怖症気味なのに、山に登るのは嫌いではない。神社から山々を身ながら心臓を落ち着けるのが心地よかった。南紀の山々の深さには感動した。
交通機関にうるさい私の観察眼はそういうところに行くが、熊野交通のバスが、観光地のバスなのに、非常に親切で対応が良かったと思う。
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