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2010.05.02

5/2 モンスターオンブズマン

濱口さんのブログ記事に対する感想を書いている中で、変な市民派の政治家のHPを紹介したが、この人の非常勤職員のボーナス支給を違法とする住民訴訟の言い分が、どんどん焼きが回っている書き方になっていることにびっくり。

この人物は、大阪府下のある市の非常勤職員(恒常的に働く非正規労働者)にボーナスが支給されているのは地方自治法・地方公務員法違反だとして訴え、市長ならびに受け取った非常勤職員に返還させるという非常に下品な住民訴訟を起こしている。

それを正当化する論理として、以前は、納税者として非常勤職員に対するボーナスの支払いがヤミ手当が違法支出だという批判だけで貫かれていたが、世論が非正規労働者に対して非常に同情的になると、

「働く皆さんの納めた税金が、違法手当に消えないように、がんばります。また、違法な支給が行われたため、不安定な地位に置かれた枚方市の非常勤職員の地位回復(民間と同一労働同一賃金)のため、弁護団共々がんばります。違法な手当を返還してこそ、一歩、正規職員に近づくのではないでしょうか。」(日記3/12より)

などと、論理も実効性もないたわけたことを書いている。意味不明。

彼らがやっていることは、非常勤職員に過去受け取ったボーナスを返還させる訴訟にほかならないのだが、それを「同一労働・同一賃金」「不安定な地位」の是正と「正規職員に近づく」などとは詭弁に過ぎず、何の因果関係もないことを言っている。
そもそも「民間と同一労働・同一賃金」なら、民間に支給が規制されていないボーナスを非常勤職員に支給されることが違法だという、地方自治法や地方公務員法の独特の論理を前提に問うこと自体がナンセンスであり、わけがわからない。
「正規職員に近づける」などと言っているが、もともとこの市の非常勤職員のボーナス支給については、政治的環境から正規職員にすることができず、非常勤職員の労働条件を正規職員に少しずつ近づける過程でボーナスが整備された経緯を考えれば、この市民派の政治家がやっている住民訴訟は、正規職員に近づけることだというのは詭弁も甚だしい。

そもそも、公務員を減らせと言っている自民党系市議の議会質問まで使って、支給した側の市長の過失責任を問おうとしているのではないか。正規職員に近づけるなどとウソも休み休みにしてくれと思う。

こんな滅茶苦茶な論理展開になっているのは、形式的コンプライアンスにとらわれて、法の精神、法の正義、憲法など法秩序の根幹に照らし合わせて非常勤職員のボーナスが違法かどうか考えていないことの証明だろう。

そもそもこの人物、司法書士になるまでの30有余年、一体何して生活してきたのだろうか。非常に疑問である。そういう人が市民サービスのために正規職員になれずに働いてきた人たちが受け取った報酬をはぎ取るようなことをしているわけで、ひどいことしているなぁ、と感じざるを得ない。
まさに政治的欲求のために手段を選ばない、オンブズマン活動が自己目的化した、モンスター・オンブズマンにほかならない。

次の統一自治体選挙の出馬の準備をしているらしい。くれぐれも当選されないようにしていただきたいもの。枚方市民の良識が問われるように思う。

●関西でこの手の一連の訴訟の与力をしている弁護士が自由法曹団所属なんだよなぁ。弁護士事務所もその名もこてこての名前。派遣労働の問題とか、非正規労働の問題に取り組んでいると公言している自由法曹団として見解を整理してくれよ、と思う。この問題は個別訴訟の違いという問題ではなくて、人権の根幹に関わる問題だから。

●世のため人のためという立場を保持したいなら、当事者しか興味がなくて、財政改善効果も少ないこんな訴訟、さっさと取り下げる方が賢明だと思いますね。パート労働者いじめをしているオンブズマン(自由業)なんて、選挙に出るにはあまりにも印象が悪いと思います。

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