5/19 まずは自らの既得権益を手放してから他人を非難せよ
経済学者などと名乗って、公正中立な振りをするよりも、政治家か政治学者になった方がいいんじゃないかと思う、学習院大学の鈴木亘氏。
社会保障を市場化すればビジネスチャンスになって経済成長があるような言説をふりまいていた鈴木氏が、社会保障で経済成長は誤りなどと言っているのは噴飯ものである。
こんな支離滅裂な人物が教授を名乗って、学者世界の既得権益の世界に安住していることが全く理解できない。福祉労働者のことを既得権益などと非難するなら、保護者を恫喝して20年前より50%も学費を上げた大学などという世界に安住する自らの既得権益を放棄したらどうかと思う。
ほぼ終身雇用かつ、転職する余地も大きいいいところどりの大学教授が、経済イデオロギーに振り回されて、大学時代に、経済学はじめ、遊びほうけている文系学生を尻目に、勉強と実習にあけくれて資格をとって、世のため人のために低賃金で働いている他人のことを既得権益などと非難していることが痛々しい。
新自由主義者はどういうか分からないが、少なくとも今の時代、人の経済活動を自由にするための力になる福祉労働者、医療労働者に財政支出することは、ムダな公共事業をやるより経済効果があるはずである。
●経済学者は経済をやってろと思う。福祉の当事者になったこともないのに、経済原理に合うかどうかわからない福祉の世界に首を突っ込んで経済イデオロギーを振りかざすのは、彼が最も忌み嫌う、マルクス経済学の学者と同じことをしているのだ。
●同じ新自由主義の人でも、私は良質な人を知っている。そういう人は、こんなくだらないこと言わない。
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コメント
「社会保障で経済成長は誤り」は紙日経で見た記憶がありますが、タイトルがミスリーディングというか扇情的で、内容的には 国債発行を増やしてその金で社会保障を増やすのは経済成長にはつながらない、 というものであったと記憶しています。
負担増をして社会保障をきっちりやった場合に経済成長につながらない、とかいう主張はさすがにできないんだな、と思いつつ読みました。また、これにこのタイトルを付けるあたりいかにも日経らしい、とも。
投稿: k_o_ | 2010.05.21 18:05