5/18 どっちがポジショントークだ!
たまにはてなブックマークをひっくり返す。
buhikunという人物が、しきりに「ポジショントーク」とレッテルを貼っている。私は彼が誰だかよく分かっているが、彼こそが特定党派の影響を受けたポジショントークの持ち主だとよくわかっている。今から10年ぐらい前、私をその特定党派に引き込もうとして党派性を隠して近寄ったことがあるのはよく知っている。
彼個人を攻撃するのもさておき、彼らの党派は、消費税増税の一言について内容の検証もなしに反応し、増税といえば税収増の効果が全くない累進強化と法人税増税しか言わない(富の再配分という点では同意するが、財政欠損を埋めるほどのものではない)。
景気の良いときでも財政欠損が出る今の税財政の構造の中で、彼らはどうしようとしているのか。所得税を倍増させようとしているのか。それで痛むのは誰なのだろうか。
彼らは消費税増税反対という、小さな政府論者と同じ主張をする中で税収に見合わない税支出のために、福祉が次から次に切られてきた。彼らの支持者はそうした政治構造の中で、やがては新自由主義者になり、今ではみんなの党あたりを支持することに居場所を見つけている。それでいいのだろうか。
今の政権が増税をできないために、次の予算案でも赤字国債を今年度並みに抑制しながら増税しないとなれば、この党派のポジショントーク的には、また福祉を切られました、自民党政権もひどいですが民主党政権もひどいですね、と言って党利党略の政局を作ろうとしているだけの話だろう。真に、福祉を必要としている人には何の救いにもならない話を続けるだけである。
私にとっては、保育が足りないし、周囲の障害者の親たちはほんとうに福祉が充実してもらって自分が死んでも大丈夫な社会にしてほしいと思っているし、仕事を失った人には有効な社会参加の道を作ってもらって自殺者が一人でも少なくなってほしいと思う。そのためには、そのリスクに引き替え消費税が多少上がってでも、悲しい人生を送る人がいなくなってほしいし、そういう人を支える人がいつまでもワーキングプアでなくて、収入を社会に消費として使い、福祉労働者が有力な消費者として経済を支えるようなことになってほしいと思う。
そういう夢に対して、絶対的な消費に比べたら少ない消費税を払うのが嫌だという世論に迎合したポジショントークをして、貧乏人がもっと貧乏になるような社会を放置している、旧プロレタリアートの政党系の人たちの高潔な姿にほんとうに嫌な気持ちになる。もっと真剣に困った人に何ができるのか、考えてもらいたいと思う。世界のサヨク政党の中で、小さな政府に迎合しているのはこの党派だけだと思う。
| 固定リンク
コメント