5/10 参院選与党過半数割れの怖さを自覚しているのがいるか
谷亮子が民主党の参院選候補になる。現在参院比例区の定数が48人で、民主党は42人を公認、これで43人になる。どんなに民主党が優勢でも25議席取るのが限界だと思う中で、そんなに候補者を乱立させていることは、何か変だと思う。
党として、この人を議員にしたいというコントロール、判断力を喪失しているとしか思えない。
全国を相手にした市町村議会議員選挙みたいなもので、オンリーワンの有権者を10万から15万人捕まえないと当選できない選挙制度で、色のついていない名簿や組織をもない人間には、非常に過酷な選挙制度にもかかわらず、小沢一郎に脇の下くすぐられて出ちゃう文化人やスポーツ選手が多くてびっくりする。こんなに選挙に出たがりがいるのか、と思う。
●民主党の支持率が危機的な状況になっている。小沢が悪いという話しだが、首相の統治能力の決定的ななさにあるように思う。しかし、政権維持に強い意欲があるという報道で、困ったものだと思う。過去に党首をやらせたときも同じような結末で、同じことをしているのだから、もう終わり。枝野氏なんか何言っているんだと思う。自民党政権時代に政権たらい回しと批判してきたことにがんじがらめになっていて、誰も何も言えなくなっている。
参院選で自民党か公明党と連立する以外に過半数を押さえられないぐらい敗北したらどのようなことになるのか。その裏側の07年改選では民主党が圧勝しているから、今回改選で過半数を遠く下回ることになれば、6年間は自民党か公明党の協力なしに参議院で法案が通らなくなる。稚拙な民主党の政策決定過程では、あっと言う間に自民党に国会運営の主導権を奪い返される可能性がある。
あるいは小沢一郎の悪い癖が出てきて、政界再編とか言いだして、自民党の一部を取り込んで、民主党の一部を切るなどという暴挙を封じることができなくなる。
今はとにかく参院選で勝つということを考えなくてはならない状況にもかかわらず、鳩山さんがいい人だから、政権のたらい回しとか言われるのは嫌だ、などと言っているような民主党議員たちは危機を自覚しているのだろうか。今度の参院選は民主党は、社民党、国民新党、その他数人を加えて必ず過半数を取るという戦略を描かないと、自民党が復権する。みんなの党が成長するのはまだまだだ。
そういう何が生命線か理解していないような政治家を応援させられている方はたまらない。
●ほんとうにこの政党は考える能力があるのかね、と思うことが多い。政界遊泳に長けた政治家が多いから、何かあればまた政界再編の波に乗れば自分は大丈夫とでも思っているのか。
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