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2010.04.09

4/8 高速道路料金の見直しはトンチンカン

高速道路の料金見直しはとんでもない内容だと思う。

上限料金制となるが、鉄道や船舶などのエコな交通機関を相変わらず痛めつけるものとなる。これまでは休日だけだったが、今度は平日も対象になる。

また、公共性の高い大型車よりも、マイカーの方が割引されやすいということで、マイカー利用を奨励するようなことに。環境のために公共交通を使おう、公共交通しか使えない、という人の取り組み、努力に水をかけるような話になる。

原価に見合わない料金体系になるため、税金投入がブラックボックス化する。高速道路が無駄だと叩いてきた政党による新政権が、高速道路を推進する結果になってバカバカしいったらありゃしない。

また、首都高速の料金体系も距離制になるというがこれもナンセンス。料金徴収コストが上がるわ、短距離利用を誘発し渋滞を増やすことになるわ、何を考えているんだろうという感じだ。

●「bizスポ」というテレビ東京みたいなNHKのニュース番組で、これが取り上げられて、民放志向を体現しているあの堀潤が利用者に損か得かと報道している。
マイカー族は損か得かだけで議論ができるが、私のようにマイカーを持たない人間には、あの政策全体が国民的損失と言い切れる。環境にも、エネルギー問題でも、公共交通政策でも、まちづくりでも、高齢化社会への対策でもマイナスだらけで、高い負担となって返ってくる。

●平日も渋滞になり、物流やバス交通がうまくいかなくなるだろう。そのしわ寄せは、運送会社が荷主にペナルティーを払ったり、物流中継点の倉庫内業務などの労働強化として返ってくる。バスは利用者離れが平日も起きてくる。

●新幹線、バス、船舶も上限2000円でやってほしい。鉄道や船舶なんかはほとんど税金が使われていないのだから。マイカー族の損得だけが問題にあるように語るのは卑怯である。

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