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2010.04.19

4/19 消費税増税は一律でやるべし

数年前の繰り返しになるが、私は消費税を増税する場合、食料品の軽減税率は反対である。理由はいくつかある。
①あまりにも非効率である。スーパーで食料品と洗剤を同時に買ったときに、消費税をいちいちわけて計算するのは多大な負担である。まだ大手スーパーはいいだろうが、中小のスーパー、駄菓子屋みたいなところでは、簡素なレジでやっていたものを、数百万をかけてコンピューター制御のレジを買い、システム更新をしなければならない。流通関係者のその負担のことは、誰も代弁しない。もっと言うと、収入の低いサービス業に小売業の従業員が多く、今以上に賃金や休暇の取り分をシステム屋が横取りすることになる。
そういう生々しい現実を、消費税増税&食料品減税論者(市井で一労働者として働いたことのない、福嶋瑞穂とか、民主党の現実離れした連中とか)は理解しているのかと思う。
②食料品が減税・無税というのはウソ。食料品はタダではできていない。食料品でない種を買い、食料品でない肥料を買い、食料品でない耕耘機で畑を耕し、食料品でない燃料で耕耘機を動かし、刈り取った後は食料品でないテープやビニルで包み、食料品でない運賃を払い、いずれも軽減税率でないものの固まりとなる。
食料品としてできあがったところだけ無税や軽減税率としたところで、その前の段階できちんと消費税がかかることになる。わずかに食料品となった後の流通コストだけが消費税の無税・減税の恩恵を受けられることになるが、その減税効果はごくわずかである。そのことのために七面倒くさい仕組みを作る必要は弊害である。
③食料品とて贅沢品もある。それをどのように捉えているのか分からない。

などと考えていたら、慶大の権丈先生もそういう俗論にお怒りで、いいコメントを書いている。

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コメント

うーむ・・・権丈教授の説を見て何か納得した様な。

そうなると、仮に消費税を増税した場合は同時に貧困者対策をセットでやる必要があるってことになりますよね。それこそフードスタンプとか教育手当の様な個々の必要性に応じた施策とか・・・・・

投稿: 杉山真大 | 2010.04.19 23:58

はじめまして。

消費税で品目別に税率を変えることですが、欧米で、そうやっている国があるみたいなのに、どうして日本では導入が難しいと考えられるのですか?

投稿: 政治の素人 | 2010.04.20 04:07

>>杉山さま

わかっていただけて幸いです。

>>政治の素人さま

できる、できないだったらできるし、やればやれるのですが、それで浮いた軽減税で貧乏な人を救済できるお金より、流通業者や小売店のシステムコスト、商品管理の負荷がかかってしまって、労大きくて益少ないということです。
流通業のシステムに関わってみるとよくわかります。
軽減税率なしで消費税をとって、子ども手当の財源にするなり、わずかになりますが税額控除を入れる方が効果的です。
レジやレジのシステム業者が儲かるだけです。

投稿: 管理人 | 2010.04.20 23:01

そう言えば、その消費税増税について斉藤貴男氏が「なめ切っている」と批判しているんですね。
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1382.html
「納税義務者は消費者ではなく事業者であり、中小零細や自営業、大手の下請けなど、顧客との力関係で弱い事業者は価格に消費税を転嫁できないか、消費税分以上の値引きを強いられるか、いずれにせよ自腹を切って消費税という名の事業税を納めているのが実情」と言っているだけに反論し難いのですが・・・・・(;´Д`)

投稿: 杉山真大 | 2010.04.21 15:00

増税は何でもいいのですが、
ネットサヨクのみなさんがいつも挙げる、所得税の累進強化(なぜか相続税は出てこない。親のスネ囓っている人が多いのか)も大した税収にならないでしょう。
モラルハザードを防ぐ程度の相続税の増税と所得税の累進強化では、大した財源が見つけられそうにありません。法人税も複雑な租税特別措置法の減税バラマキを大胆な見直したとしても大した税収増にはならないと思います。
そういう中で、消費税を形式的に批判しているだけでは、小さな政府論者に呑み込まれることでしょう。
細かい重箱の隅をつつく議論をするなら、所得税の申告納税をしている人のでたらめとどちらがましか、などという人と人が足を引っ張り合うことになるのでしょうね。

投稿: 管理人 | 2010.04.21 23:09

消費税を推進するためには、社会保障の全体像を大々的にアピールして国民の合意を得ることが先決ですが、どうもそういう動きが出てくる兆しが皆無です。麻生政権時代に与謝野馨の「国民安心会議」というのがありましたが、あまり知られてませんでしたし、その評判も総じて悪かったですね。日本では社民・共産が消費税に強硬に反対したり、逆に緊縮財政論者が消費税増税を言ったり、どうも分配の手段としての税という理解が根付いていないという気がします。

いずれにしても政治は、「社会をどうしたいのか」というビジョンのレベルで争われるべきなのですが、税という手段でしかない問題で政局が動くという日本政治の現状は異常だと思います。

投稿: ダメ人間 | 2010.04.26 19:57

食料品で分けるのではなく、日用品とぜいたく品とで分けて欲しい。世界の消費税は、そういう傾向でしょ?高価なものを買えるのは、それだけ余裕があるわけだから、税率高くてもいいと思う。
庶民が生活するのに必要なものには、なるべく低いか無税で、全然質が違うはず。
もっと、現実的な議論が欲しい。

投稿: ゼーデル | 2012.01.24 13:40

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