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2010.04.14

4/13 タイの混乱

私がただ一回行った外国がタイで、そのタイの混乱は心配。戦前の日本と同じような政治の仕組みで、民意を代表する議会の権力が弱く、軍や国王など権力が多元化して、政治が混乱するとそれぞれが民意を代表して権力を行使するようなシステムが原因のように思う。
政変がいつも議会外で行われるのはその証拠である。小室直樹が昔、ロシアの乱闘国会を見て、乱闘国会は民主主義が定着している証拠と書いたことがあるが、それを証明するような現実である。

世界的な新自由主義的経済価値観が蔓延した結果の生々しい国民間の対立が起きているようだ。
タイの民主党は都市部のエリート層に支持を受けているということで、日本では小泉政権を支えた町村派(旧福田派、旧森派と言った方がわかりやすいか)と似て、農村部や貧困層に支持が多い愛国党は日本では旧田中派のような存在なのだろう。
そう考えると、なかなか対立が解消されるとは思えない。

●安定した政治のためには、強い議会というのが重要だと思う。政治が人物中心で動いている中で、なかなかそうならず、議会外のパワーばかりが脚光を浴びるのは危ない。

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