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2010.04.11

4/10 首長新党は日本版セマウル運動

杉並区長・山田氏、元横浜市長・中田氏などによる首長新党が打ち上げられたが、「日本の伝統的社会をきちんと再生する必要がある」として、地方、農業、教育の再生をやるという。

日本の伝統的社会を再生というのはどのあたりの伝統を指しているのかよくわからない。本来の伝統であれば江戸時代以前ということになろう。明治は保守的であっても伝統社会ではない。昭和なら明治からの伝統と言えるか。国民新党的な伝統社会観だと、まさに高度成長期の正社員文化にほかならない。何が言いたいのだろうか。

そして地方、農業、教育だという。地方は自治体の首長新党としてそんなものだろと思うが、都市部の首長経験者が農業とか言っても何かズレているように思う。また教育の再生というスローガンは結構だが、何をめざす改革なのか示してもらいたい。学力が上がる効果もないのに生徒指導だけを強化したり、教員の根性論に期待するような改革は改革と言わない。

何かすごく古いオヤジ体質の新党となるような予感。農業が入ってきたことで、韓国のセマウル運動を連想した。もちろん韓国のセマウル運動の方が成果は上げたことは言うまでもない。

●日本新党・さきがけ的感覚の改革談義ってもう飽きた。結局小泉みたいな毒を飲むか、いつまでも青い鳥症候群みたいなことをしているわけでしょ。中田を見ても山田を見ても、前原や野田を見ていても、筋道立った政治ではなくて、政策を語っているつもりがいつしか政局談義に終始してしまっている。あいつは給料もらいすぎとか、利権でつながっているとか、女性週刊誌のような妬み僻みみたいな政治談義に終始して、何の幸せな未来が示されないでいる。国民はいつまでも次なる政界再編に期待させられているだけで、現状の政治家たちをきちんと見据えて評価する努力を怠ることになる。

●中田氏については、横浜市長辞任に至った経緯をもう一度きちんと総括すべきではないか。それなしに国政復帰なんて言われてもバカ言っているんじゃないと思う。理屈の問題とは別に、ああいう辞め方したんだから、四国お遍路参りとか、何かみそぎのシンボルになるような苦行をしないと何ちゃらちゃらしているんだ、というのが多くの人の感覚ではないか。前原氏も首相になりたければみそぎが必要。一時は民主党の支持率を急落させたんだから。前原派が民主党の権力握りたければ、ほんとうはリーダーを変えるべきだと思う。あと従米一辺倒の政治態度も。

柱は地方・農業・教育…山田氏が新党方針
 現役首長や首長経験者らによる新党結成を目指している山田宏・東京都杉並区長は10日、秋田市内で講演し、「日本の伝統的社会をきちんと再生する必要がある。地方、農業、教育は、日本の活力の源泉そのものだ。この三つが再生しないと、日本の再生はない」と述べ、地方、農業、教育の再生を新党の政策の柱に掲げる考えを表明した。

 同日結党した「たちあがれ日本」については、講演後、「(新党は)どんどん立ち上がればいい。ラーメン屋も1軒だけではダメで、いろんなラーメン屋が店を構えることが大事で、新たな国民の思いを掘り起こすのではないか」と記者団に語った。
(2010年4月10日20時18分 読売新聞)

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