3/20 会社をメチャクチャにした社長がよく言うよ!
知的な感じもしない社長が、会社が従業員にしている所業の悪評を十分に知りながら受験してくれた人に、「知的な感じがしない」と言うものかと思う。またまた竹原・阿久根市長の問題発言。
公務員専門校生「知的な感じしない」阿久根市長
知的な感じがしない=「バカ」と言いたいのだろう。しかし、議会をトンズラしたり、障害者に問題発言をしたり、従業員を権力闘争の相手として選んだり、社長がこれまでやってきたことは全国的に知られている。まして一生の仕事とまで思っているか分からないが、終身雇用というシステムにチャレンジしようとしている職員採用試験の受験者であれば、阿久根市がどんな自治体で、どんなことで話題を作っているかぐらい十分知っている。それを考えれば、大学で予備校まで通ってよく受験してくださった、という方々であろう。失礼にも程があるように思う。
ありえないが、仮に知的な感じがしない人ばかりというのが採用試験に応募しているのであれば、市長は今年からそういう人しか受験しなくなっていることを反省すべきだろう。
●この問題は竹原氏という個人の問題にすれば上記のような話で終わるが、公務員、特に市町村職員がどう選ばれるべきかということでペーパー試験の扱いをどうしたらいいのかという問題が底流に流れている。
単にペーパー試験だけでは人の能力はおしはかれない、などとゆとり教育みたいな話ではなくて、地方公務員法では、優秀な人から採用すべきという考え方で制度は組み立てられて公正な選抜をしなくてはならないところに、個々の職務にあわせて職員を採用するのは非常に難しいという現実がある。
●その裏返しが、「公務員試験を合格」している必要のない専門職として、それぞれの業務に対応した能力だけで採用される臨時・非常勤職員が増大していることになる。自治体の臨時非常勤職員が、県庁で減りながら市役所で増えている、資格職に多いなどの現象を追うと、財政面も大きな理由だが、公務員制度が専門職採用になじまないという現実も見過ごすことができない。資格職などの専門職の職員を総合職的に採用して、人事異動をどうやっていくのか、非常に難しい問題にぶちあたる。
●これまで自治体の臨時・非常勤職員の増大について、財政面や定員管理だけでは説明つかないなと思っていたところで、岩波新書「新しい労働社会」はこうしたことの理解の補助線になった。
公務員専門校生「知的な感じしない」阿久根市長
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が20日付のブログで、市職員の採用試験受験のために専門学校を利用した人について、「知的な感じを受けない者が多い。(中略)評価は注意を要する」などと書き込んだ。
ブログのタイトルは「問題職員はやめさせろ」で、市の採用試験の感想として、「ペーパーテストの点数は良いのだが、面接の時にそれほどには知的な感じを受けない者が多い」と記述。更に「調べてみると、ギャップのあるもの全員が公務員の専門校を利用していた。試験用の付け焼刃は現場では役に立たない。専門学校利用者の評価は注意を要する」とした。
福岡市内にある公務員試験の専門学校幹部は「試験対策はもちろん、社会に出ても役に立つような指導をしている。専門学校全体の信用を落とす内容であり残念」と話している。
(2010年3月20日12時54分 読売新聞)
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