3/21 大型連休の分散化に対する違和感
大型連休の分散化などと愚にもつかないことを政府は構想しているらしい。
そんなにまでして旅行・観光でお金を使わせようとすることが何か腑に落ちない。まずは休めるのは正社員ばかりである。正社員でも厳しい競争におかれた産業は休みを取ることができない。
また道楽に大枚をはたける正社員にしか恩恵が得られない。収入の低いひとには、長い休みに道楽に明け暮れる人を横目に情けない思いをすることだろう。
遊ぶことにお金がかかりすぎる社会というのにどうも馴染めない。
作為的に休みを設定して遊ばせるお金があるなら、増税して、現物サービスの社会保障を張り巡らせた方が、雇用を創出し景気が良くなるのではないかと思う。
●労働者の休息権というのは大事だが、家族動員型の大型休暇のあり方が正しいという論理がどうも違うように思っている。バブルの頃から、まとまった休みとあれば浪費型レジャーに明け暮れたり、大型ワゴンで郊外に環境破壊に歩きまわるような文化にどうも馴染めない。
生活の中で、身近なところで楽しみがあり、毎日が過剰な労働ではない方が、生活のクオリティーが高いように思う。そのためには地域社会にコミュニティーがしっかりしており、かつ今風に多様性をきちんと認めるローカルがあることが大切だ。
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コメント
何と言うのか、これって欧米では当たり前の自由に休暇が取れて家族揃ってレジャーへというのを実現しようとする福祉的な側面と、製造業で稼ぐのは限界だからサービスやレジャーで内需喚起という新産業開発という側面が複雑に絡んじゃっている気がしちゃいますね。
で、これに反対しているのが社畜色プンプンの製造業ってのが何とも象徴的とも・・・・・「生活の中で、身近なところで楽しみがあり」と言っても社畜だから成り立っている側面も否定できないのかも。
投稿: 杉山真大 | 2010.03.23 21:02