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2010.03.16

3/16 あさか子どもプランのパブリックコメントの回答のレベルの低さ

あさか子どもプランのパブリックコメントの結果が市のホームページにアップされている。

前回より誠実のある回答もいくつかあったが、大半の具体的な質問については、ほとんど無視同然の扱い。
質問として何項目か全く別なこと書いたにもかかわらず、一括して「貴重なご意見を参考にさせていただき今後の市政に反映させていただきたい」というサボタージュを行っている。

また、「AはAです」といった同義反復みたいなバカな回答もいくつかある。論理で返事しろ、と中学生に説教するようなことを言いたくなる。

例えば、障害児を対象とした「育み支援バーチャルセンター」のバーチャルって何だと説明を求めたら、「具体的に施設を設置せず、組織体制で支援を行うため、バーチャル(仮想)としています。」と回答。それはバーチャルでも仮想でもないでしょうに。

子育ては保護者に第一義的責任があるなどと簡単に言ってのけて、自治体の保育責任について全く言及していないことに問題と思って問いただしたら、第一義的責任は保護者にあると策定委員会で議論があった、と書くにとどまり、児童福祉法でさえ書かれている自治体の責任には一切言及しない。

推進体制が市役所の施策を監視・点検するものではないと指摘したのに対して、「市民との協働で」などと回答。保育所の設置や保育所への補助金支給などが、市民との協働で推進できるようなものなのか。言葉のごまかしである。事業の遅滞に対する利用者サイドの市役所への監視・点検が一切できない体制に、この街の子育て政策が他市に比べて二周三周も遅れてきたものではないかと思う。

計画作りでは全権的な立場にいるコンサルタント業者について匿名だったので問題ではないかと指摘した。業者名は公開してもスタッフ名は公開を拒否している。委員や市職員はみんな名前を公開されているのに不思議なことだと思う。
「ぎょうせい」が担当したからか、文章が前回よりこなれているなぁと思った。しかし、市役所がきちんと求める価値が不明確なまま事業発注されたら、言葉の言い回しだけで何とかなる部分は限られるのだろう。市職員に児童福祉政策に関して一定程度の水準とやる気がないと、美辞麗句が並んでいるだけで、全然変わらない内容であるのは、5年前の計画策定からの引き続きである。

私がうるさいだけかと思って見たら、他の人の意見や質問もほとんど木で鼻をくくったような回答。市職員の誠実さと良識が問われると思う。
多分、今後5年、市長が変わるとかドラスティックな環境変化がない限り、朝霞の子育て、保育環境は変わらない。
この回答がなっていないとして文句言っても、個々の回答もしないし、再質問も受け付けない、というルールらしいので、市民とのやりとりはこれで終わり。あとは市役所が市役所に声の通りやすい人たちだけの声を調整しながらやっていくことなのでしょう。

●朝霞市の市民との協働指針で、市民参加というとパブリックコメントが大きな柱として位置づけられているにもかかわらず、こんな空虚な回答を並べていたのでは、いったい市民の意見はどこで確認しかたちにしていくのだろうか。朝霞市のルールではこれで市民参加の手続きは終わり。
協働指針が市民参加を装った現市政のでたらめだと何度か書いたが、まさしくこういうところで現れる。子育て世代の市民なんて発言力ではマイノリティーで、さらには立場によって分断されているから、こういうことしても平気だという感覚で対応されているんでしょうけども。

●基地跡地の公園計画でのパブリックコメントは詳細で丁寧で誠意ある回答をしたようだ。ハコモノ行政には熱意のある市政である。
保育園や学童保育に子どもを通わせている親たちが、騒ぎ立てないとこの街は変わらないのでしょう。しかしそんな時間がないんだってば。そんな時間があれば夜遅くまで子どもを預けなくていいんだから・・・。土地持ちや市役所に出入りする商工関係者ばかり重視して、働く給与所得者を後回しにしている市政というのがよく分かる。
いつにも増して、この市が早く東京都に併合されるべきと感じた。市役所に日本語が通じない。つまらない地域ナショナリズムを煽るようなシンボル的にほんとうに反発ばかり覚える。

●阿久根市の問題を取り上げているけれども、市役所がこういうことばかり続けていると、積み重なって、ああいう市長を歓迎するムードができてしまうのではないかと心配してしまう。あるいは阿久根と違い大都市がすぐ隣だから市政や市長を何とかしようという前に、良質な住民は逃げ出す。先日、仲間である同世代の力ある市民が朝霞市民でなくなったと聞いて、やっぱり、と思った。

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