2/15 特高の息子を落選させると官憲がやってくる
特高警察の息子の町村信孝、無産者で本人も無産者の小林千代美。先の総選挙では小林が勝った。北海道7区を民主党がとりこぼさなければ、町村信孝はただの人になったからだ。
特高警察の息子を落選させると、官憲がやってくる、そんな感じがしている。
国会での町村の民主党議員に対するスキャンダル質問の多さも、本人のあの性格や言い方まで含めていやらしさを感じている。
小林に特定された捜査が、北海道の保守勢力のすさまじい執念で行われている気がしてならない。捜査の対象が北海道教職員組合というのも初代委員長が横路節雄さんであることとは偶然ではあるまい。
容疑がはっきりしないとあまり断定的なことは言えないが、政治資金規正法で絶対安全なところにいるのは家産から政治資金をつぎ込める二世三世の政治家だけになってきている。
政治資金団体の譲渡が可能であることから、政治資金団体が無税で相続するダミーともなることが最近明らかになってきている。
先代、先々代が、二世三世まで政治家ができるほど蓄財できたのは疑問だが、もはやその事情を知っている人はほとんどいないのだから安心だ。
●こんなことで容疑もはっきりしないのに、テレビに煽られ国民は民主党の支持率を落とし、民主主義より官憲の統治を優先させる社会を喜び迎え入れる土壌を作る。いつかきた道のような感じがしてならない。
●バブル期に左翼に迎合してきたような感じのする津川雅彦が最近、右翼ぶって有名らしい。
戦前が良かったみたいなことばかり言っているが、本当にそうだろうか。戦前、筋金入りの右翼政治家が、ドイツに騙されてソ連を仮想敵にして日独伊三国同盟を結んだら、独ソ不可侵条約の締結にうろたえたことはどう考えたらいいのか。強硬派が、何のメリットもないソ連に開戦前と終戦時に日米の仲立ちを期待して、状況をどんどん悪化させていったことなどどう説明したらいいのか。関東軍が阿片売買に手を貸していたことはどう捉えたらいいのか。日本人が几帳面に時間を守るようになったのは戦後。故障しない車を作れるようになったのは戦後。売れなくなった芸能人が生活保護を受けられるようになったのは戦後。職場に忠誠を誓うようになったのは戦後。そんなに戦前の日本人が立派だったのか。
●増税を検討すると発言した菅財務相に、社民党の幹事長が、議論するのはまかりならん、まずは徹底した無駄をなくせと批判している。
その言い分が新自由主義そのものだと知らないのか、それとも単なる世論への迎合なのか。
小さな政府であるため社会民主主義が成立する基盤が成り立たないと、社民党にもがんばれといってくださる研究者たちはあちこちで指摘しているのに、耳に入っていないのだろうか。ここは本当に社会民主主義政党なのか。増税すりゃ社会民主主義とは思わないが、日本は西欧諸国に比べたら並はずれて小さな政府だろう。小さすぎるから、政府支出うち統治業務に従事する公務員賃金と公共事業費の割合が多くて、裁量行政が幅を利かせているのだろう。
社民党に差別意識のある民主党の若手議員たちに対抗していくためには、増税反対ではどうしようもないだろう。
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