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2010.02.02

1/31 「シッコ」を見る

映画「シッコ」をDVDで見る。

公的医療保険制度が社会主義だ、などとプロパガンダに流されて、民間保険屋の許可なく医療も受けられず、国民皆保険制度が確立できないアメリカ人はバカだなぁ、なんて思いながら、医療が多少ましなだけで、福祉なんかこうしたアメリカと対して変わらないなぁと。
日本では、アメリカほどひどくはないものの国民の目は同様に鱗付きで、失業給付、保育所、介護サービス、障害者福祉、教育などが低水準におかれ、その口実に、社会主義だ何だとレッテル貼りが横行している。他人の国を笑えないと思って見た。

監督が、公的な医療制度が充実しているフランスを訪れ、それを維持するためにフランスの税金が高くて生活に不自由しないか、と質問すると、お金がかかっているのは野菜と肉だけと答えるシーンは示唆に富む。公的な医療、福祉、教育が完備されれば、税金をけちる以上のコストが浮くのだ。それは等しく国民に可能性を提供する。

私たち日本人は、税金を払いたくないために、河村たかしや山田宏の税金ダンピングに拍手喝采を送り、その代わりに、教育出費、老後の医療や介護費用、保育費用に恐れおののき、その費用負担に莫大なコストを払ったり、費用負担に備えるために必死に貯金や無駄な保険をたくさんかけているなぁ。そうして努力しても、いざとなれば貯金は足りないし、いざがなければドラ息子娘たちに中途半端な遺産を残してはトラブルの原因になり、無駄なことしているなぁ、と。

シッコで、監督は9.11で崩れ行くビルに飛び込んで救助活動をし、呼吸器疾患をわずらう消防団活動家などが、何ら公的な庇護を受けられずに、引きこもって闘病生活を送っているのを取材する。一方、加害者のテロリストたちは、グアンタナモ基地内の収容所で、無償の医療を受けられていることも知る。監督はその矛盾に怒り、船を用意して消防団活動家たちをキューバのグアンタナモ基地に連れて行き、テロリスト並みの無償の医療を受けられるよう訴えるが拒否される。その後、皮肉にも、敵国キューバに上陸し、その公的医療に救済されるところを描く。

GDPや経済イデオロギー、可処分所得額だけではなく、個々の生活の現象面から、何が豊かで、何が豊かでないのか、価値判断ができなければ、不幸な人生を送るし、不幸な生活をおしつける政府を変える力を持たないと教えられる。
アメリカとの関係が注目されている。対米関係を悪化させる必要はないが、今までみたいにアメリカに付き従っても、ソ連と心中した国のようにならないかと検証すべきところにきているのではないか。

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