1/26 権丈善一節を聴き、話し方をならう
昨日はハイテンションに仕事をし、記事を書く余力がなくて、1日遅れ。
25日から私の勤務する労働組合の地方幹部の養成するセミナーを開く。
25日は、自分たちが誕生させた一翼を担う鳩山政権のもとで苦労しているうちのボスの話を聴く。組織としてのタテマエ論だけでもなく、ボスとしての手柄話でもなく、自分に率直なところと組織の要請をうまく統合しながら話をしたボスの話は非常に高得点。
26日は、午前中はフリーアナウンサーの倉嶋さんを呼んで話し方講座。労働組合の幹部は、わざと気むずかしそうに振る舞い、気むずかしそうに話をする傾向があって、個人主義になってきている今時代、損しているところが多い。少なくとも話し方だけ、敵に対峙しているときはともかく、組合員や地域共闘して運動するパートナーにはやさしく、と思って、表情づくりから発声練習、聴く態度まで、みっちり実習をしていただいた。参加者にはとても好評だった。
話し方講座の講師にありがちな人に緊張させるところがなくて参加者に良い影響を与え続ける。
午後は、慶応大学商学部教授の権丈善一さんをお呼びして、うちの労働組合の組合員の職場である、医療、介護、保育+教育をどうやって充実させるために、マクロ経済学や、財政などをどう捉えたらよいのかお話をしていただいた。
日本財政は破綻の危機にあること、医療、介護、保育、教育を充実させなくてはならないのに公費がないこと、国の税金の無駄づかい撲滅は限界にきておりなおかつ医療、介護、保育、教育の財源不足を補うには桁が4つぐらい違うこと、国民負担率の高さと経済成長にはまったく相関関係がないこと、などの事実を示し、高福祉高負担社会を実現するしかない、と力説していただいた。
長年いがみあってきた総評と同盟が統一して連合が発足した、その統一のための大義名分の1つが減税要求の共闘にあったり、連合が発足したときにおたかさん反消費税ブームがあって、長く労働組合は増税反対という大義を守ろう、守ろうとしてきた。権丈さんには、思い切って増税をやっても、それが医療、介護、保育、教育で返ってくるなら、何の問題もない。むしろこれらの産業は、地域を離れて仕事をすることができず、それがために中央から地方への富の再分配システムとして最も有効に機能する、という話をしていただいた。
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