« 1/14 市議会議長選をめぐるとんでもない混乱 | トップページ | 1/20 どいつもこいつもよく言うよ »

2010.01.15

1/15 検察発のメディアスクラムと情報漏洩

小沢氏の政治資金に関する捜査そのものの善し悪しはまだわからないが、しかし、捜査当局のやり方はどうかと思うところがある。

ムネオ疑惑で逮捕された佐藤優氏などの問題提起で、ここのところ捜査当局の捜査手法がおとなしくなっていたと思っていた。以前のように、捜査中の情報をマスコミに垂れ流し、メディアスクラムみたいなことになる状況は、一時より沈静化したと思っていたら、今回の検察特捜のやり方は、どう見ても、捜査で集めた証拠にしか書かれないような情報がマスコミに流れていた。捜査中の守秘義務にかかるような情報を断続的に垂れ流し、メディアスクラムを煽っている。
やられてみないとわからないが、取るに足らない細かいスキャンダルを毎日毎日面白おかしく垂れ流されるのは、有罪判決以上に生活上のダメージが大きい。

一連の資金疑惑も、小沢一郎の党首辞任と大久保秘書の有罪でけりをつけたはずのことを、捜査を再開したのも不思議である。こうした政治的な捜査は、その人の政治的立場が整理されれば一定の犯罪の形式だけ整えて、事件の捜査を終息させるというのが過去の事例から読みとれる。今回はある種「蒸し返し」で政治的捜査としては異例である。

また、今日出頭を求められた石川知裕議員に対して、この真夜中から取り調べをするという。適法な捜査とは思えない。

●今回の事件、立件して、有罪まで持ち込めるのかねぇ。石川議員の微罪どまりではないかね。

●やはり取り調べの可視化は不可欠であろう。検察ではないが、警察は日本中に監視カメラを付けるために、空き巣だ通り魔だ痴漢だと言って監視カメラの取り付けを推進している。国民の行動を性悪説で記録するなら、自らの取調室でやっていることも性悪説にしたがって記録してしかるべきだろう。

●町村信孝が落選した選挙区の民主党議員の陣営が選挙事務所のアルバイトを買収したという事件になり、故中川昭一が落選した選挙区の石川議員が今回、逮捕に近い状態になり、捜査当局と自民党のタカ派大物議員とのコネを予感させてしまう。

●悪いことは悪いんだ、という二段論法ばかりが流れ、違法性とは何ぞや、その行為による害悪は何か、という議論をしないこの国の犯罪の議論のされ方に危機感を持つ。

【追記】
テレビは制作費の割に視聴率を稼げるはずの韓流ドラマを中断してまで石川議員の逮捕を報道する。ニュース速報のテロップで十分な内容をわざわざ中断してニュース番組を流すとは、意図的だ。流れてくる情報も、これまでニュースで流した情報の焼き直しを繰り返し繰り返しやっているだけ。電波の無駄づかいである。

|

« 1/14 市議会議長選をめぐるとんでもない混乱 | トップページ | 1/20 どいつもこいつもよく言うよ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 1/14 市議会議長選をめぐるとんでもない混乱 | トップページ | 1/20 どいつもこいつもよく言うよ »