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2009.12.17

12/16 監視カメラより増発を

痴漢防止に、埼京線に監視カメラをつけることになったJR東日本。

痴漢対策に監視カメラなど何の有効性があるのかわからない。しかもカメラを付けるなどという姑息なことをやらずに本来は混雑率を下げることをやるべきで、埼京線があまりにも本数が少なすぎることに問題があると思う。朝はともかく、大宮への速達列車が30分近くない時間帯もある夕方など努力の余地が大きくあると思う。

また、新宿も、渋谷も、急ごしらえで駅を作ってしまったために、他路線や私鉄の乗り換えができる階段が最も北よりの階段のみ。したがって最も北側の車両ばかりに客が集中することになっている。そのことも混雑率が数字以上にきつくなっている原因。
新宿駅を全面的に作り直しているが、そうしていびつな埼京線ホームの位置についてはまったく手つかずらしい。後から改修している中央線は、最も便利な位置を陣取っていて、改修してもやはり便利な位置に陣取っている。これは差別としか思えない。差別するなら運賃を下げろと思うのだが、運賃は中央線の方が京王線とのかねあいで安くなっていることも納得できない。

●監視カメラを支持する人は女性で6割とか。痴漢を何とかしてほしいというのは分かるが、カメラと痴漢防止の因果関係もわからず感情で反応しているようにしか思えない。カメラさえあれば安全という発想が最も犯罪にとってすきだらけの発想である。

埼京線に痴漢防止カメラ、年内にも一部車両に12月15日3時6分配信 読売新聞

 JR東日本は年内にも、痴漢被害が多い埼京線の一部車両に全国で初めて、防犯カメラを設置する方針を固めた。

 プライバシー保護の観点から犯罪防止に限定し、使用と管理を厳格に運用することで違法性はないと判断した。同社は既に運用規定を策定しており、試験運用を行ったうえ、他路線での導入も検討する。

 鉄道事業者と1都3県の警察が共催した10月の官民会議で、警視庁から防犯カメラの設置が要請されたのを受け、JR東は、防犯対策でのコンビニ店内のカメラ撮影と録画を「違法性はない」とした2005年3月の名古屋高裁判決など、過去の判例を専門家を交えて検討してきた。

 その結果、〈1〉痴漢など防犯対策に限定し、乗客に「録画中」と表示して説明〈2〉一定期間の保存後に削除〈3〉刑事手続き以外での第三者への開示禁止――など、厳格に運用することで問題ないと判断。当面は1~2編成の電車を対象に、ラッシュ時に混雑が激しい一部車両の天井や網棚付近などに複数のカメラを設置予定だ。

 都内の電車内の痴漢被害は、確認されているだけで毎年約2000件。今年1~9月に発生した件数も、強制わいせつ事件を含め計1174件に上る。同庁によると、埼京線の今年9月末現在の被害(146件)は全路線の12・4%。強制わいせつ事件も25%以上で、朝夕のラッシュ時でも20分間隔でしか運行されない通勤快速は混雑が激しい上、停車駅間隔が長い「密室状態」となり、15分以上、片側のドアが開かない区間もあるためだ。インターネット上で「埼京線はやりやすい」などの痴漢サイトの書き込みを見て集団痴漢をした悪質なケースもあった。

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