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2009.12.14

12/14 おごれるものはひさしからず

中国の副主席と天皇を無理に会見させたとして、民主党が批判されている。

日本国憲法の文理上の解釈では小沢氏が言うような民主党側の言い分は正しいと思うが、しかし、そもそも立憲主義にもとづく政府の外交に天皇を引っ張り出すことそのものに問題がないのかと思うこところがある。民主党が言うような本当の民主主義が貫徹されるなら、そもそも外交の場に天皇を引っ張り出すことはナンセンスである。

宮内庁の羽毛田長官に辞表を出せなどと恫喝するのはもっての外である。政治主導が非常に下品なかたちで展開されていて、驕りではないかと思うことが多い。支援してきたことが恥ずかしくなってくる。

安倍晋三がここぞとばかりに騒ぎ出しているが、これまた筋違い。報道に対する介入の疑惑、その報道に対する訴訟の乱発など彼のしたことも、天皇の政治利用と批判する問題点とそんなに変わらない。

●新政権は、支持率の急激な低下をきちんと謙虚に受け止めるべきだろう。
普天間基地の問題で社民党のせいにして、そこそこそれが成功しているが、そもそも無理して沖縄で議席を取るためにマニフェストで普天間基地を県外移設すると公約したのは民主党である。社民党がごねているからとマスコミが宣伝することに助けられていいのかと私は思う。

●半藤一利の「昭和史」など読むと、昭和天皇が戦前は立憲君主制を貫徹するよう慎重に政治と関わったこと、それでも政治利用された戦前を省みて戦後は政治利用されないために慎重に振る舞ったことがわかる。
現天皇も昭和天皇になぞっていると思う。政治的中立を保つためには、自らが政治的に利用されても利用されていると言えない立場におく危険性をはらむ。羽毛田長官はそうしたことに対する防波堤となる仕事があり、今回それを果たしたと思っている。そういう安全装置としての役割を、官僚支配か政治主導かというみたいな卑俗な議論にすり替えるべきではないだろう。

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