10/26 痴漢電車にカメラ付けるより、満員電車を当たり前にしている鉄道会社を摘発せよ
警視庁が痴漢防止のために、鉄道会社に車内に監視カメラを付けるように要請しているという。
痴漢冤罪が話題になっている折、こんな対策でいいのかと思わざるを得ない。
車内に監視カメラを置いて、痴漢犯罪の証拠になるのだろうか。痴漢が起きる電車は混雑率が高く、駅間距離が長い電車ということだが、そういう混雑で身動きの取れない電車の上着より下の犯罪をどうやってカメラが捕捉できるのか。
公共空間があればカメラをつけさせようというやり方に、プライバシーとかいろいろあるけれども、単純に不快感しか出てこない。
そのような対処療法より、通勤電車の混雑を解消することを考えるべきだ。
混雑が解消しない路線は、抜本的な設備投資をすべきだ。しかし政府は整備新幹線ばかり作って、既存の通勤電車の輸送力増強は自力更正でおざなりだ。小田急のように40年かかってまだ完成していない路線もある。
満員電車の苦痛が、混雑率×乗車時間だとすれば、遠距離通勤を促すような鉄道会社系不動産会社によるむやみな郊外開発は規制すべきだろう。
東上線や西武池袋線のように、すでに一時は混雑率が150%を割り込むところまできた鉄道会社もあったが、下がった途端、通勤混雑は東京名物といわんばかりに運転本数を減便して、また混雑率を高くしてしまったようなところもある。明らかなサボタージュである。こうした会社に対しては、鉄道営業法の定員を超える乗車を促した乗務員を取り締まる条文で、乗務員や駅員を摘発すべきではないか。
痴漢ばかりではなく、伝染病対策、労働安全衛生、喧嘩の防止などの観点からも、満員電車に人を乗せるということは問題が多い。何か規制をかけるべきだろう。
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