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2009.10.19

10/19 和光市の行政事業仕分けを見てきた

和光市で、17日~18日にかけて事業仕分けをやるというので見てきた。時間がなくて最後の1時間だけだったことが残念。

市が事業説明、事業の効果、事業の経費などについて10分程度で一通り説明。
それに対して、質問・討論などを行い、最後に市でやるべき、委託事業でやるべき、民間でやるべき、一部事務組合や国・県でやるべき、やるべきでない事業と委員が判断し、採決で評価する。
評価がそのまま事業撤退となったり民営化になるわけではなく、その情報を参考に、事業の見直しや、再編、時には中止と進んでいく。
深いやりとりをしているが、1人ひとりの発言のセンテンスは短く、てきぱきと作業が進んでいる。

委員は、外部評価者5人に市民2人。
外部評価者が多いことに対しては、市民でもない人間が何を言うのか、という感覚を持つ人が多かったようだが、地域活動を散発的にやって思うが、市民だからって知っているとは限らないように思う。
市の事業に対して他と比べたり、その事業が市民にとって何の効果があったのかそれが必要であったのか洞察する能力がなくて、過去の経緯を知っているだけというのでは、外部評価者に勝る視点があるとは言い切れない。朝霞でも政策がうまくまわらないのは、各種委員会、審議会に土着の人が多くて過去の経緯だけで感覚的に政策を評価しているのに対して、ユーザーの市民の多くは他市からの流入者で、いつも都内や故郷と政策を比べているからだろう。
ムラ社会的なウチ・ソトによる先入観ではなく、もっと謙虚に自分たちのまちを振り返る契機になると思う。

評価について、やや新自由主義的価値観が入っているなぁと感じる面もあったが、市民への直接的な福祉サービスを切れということや民営化せよということはあまりなく、カットすべきは補助金バラマキ型施策、やり方がまずい政策は内容を変える、運営主体に責任が見られないものは民営化、と、比較的適切な仕分けがされたと思う。
行政改革ネタでは、自治体が行政コストをすべて借金で賄うことができないが、住民をリストラできないところまでの責任はある、という幅までは新自由主義も、そうでないリベラルや社民主義も共有するところだと思う。その範囲で、イデオロギーではなくきちんと実態を見て詰めていけば、自治体政策に関しては落ち着くところに落ち着くのだろう。

和光市の事業仕分けでは、中学校海外派遣、青少年団体活動支援が全員の委員が中止すべき事業と判断した。出席していた傍聴者から聞いたら、政策効果が明確でなく、漫然とさしたる理由もないのに、広がりもないのに、いいことしている、という事業が中止すべきと判断されたようだ。青少年政策が不要というのではなく、非行対策にしか価値がなく、青少年に希望を持たせられていないし参加者も少ないことがやめた方がいいという理由のようだ。

また他に不要が高かったのは、既存住宅耐震診断・改修助成、葬祭費用助成、スポーツ振興、契約保養所借り上げなど。いずれも税金でこんなことやるの、というものだろう。葬祭費用助成も、本当に貧困なひとに徹底的にやればいいが、数万円の葬祭費用助成に留まっている。
過半数の委員が不要と判断したのが、文化団体活動支援、緑化助成金、ふれあい施設整備、公民館共通運営、交通安全立哨指導員。補助金バラマキ型の住民活動支援というのが、評判が悪い。

私が傍聴したのは、路上喫煙とたばこのポイ捨てに関する市の事業。ボス棄てに罰則がないこと、路上喫煙に過料を徴収した過去がないことなどが問題にされた。特に過料を取らないできたことに対して、外部からも市民からも批判が強かった。
市役所は市民に対してはモラル啓発ができてきた、市外から和光市にやってくる人の啓発が重要と答えていた。それはそれでやったらいいが、過料を取ることに比べてあまりにも非効率なやり方だと私は思う。和光市役所の職員はたじたじだったが、それでも本音の突っ込みに、誠意ある対応をしたと思う。日頃、あまりうまくない市役所に慣れきってるせいか、良く見える。

●過去ここに書いたが、路上喫煙への指導なんて限界がある。20時をまわればそこらじゅうで路上喫煙が行われている。指導して聞かなかった人に過料というタテマエのようだが、路上喫煙をしている人1人ひとりを過去に注意した人間かそうでないかなど判断がつかない。やるなら千代田区のように徹底して過料を取っていくべきではないかと思う。

●和光市で不要と評価された政策の多くが、朝霞市で力を入れられている事業ばかりであることが気になる。朝霞市の決算書を見ると、人件費が少なく、物件費や補助費が他市に突出して多い。市の仕事を外部に丸投げしている分野が多く、市民や市民活動団体に対してカネで歓心を買っていると評価されることになろう。

●朝霞市は、市民の疑問や意見に対して、「貴重な意見ありがとうございます(そんなこと言うのお前だけなんだよ)」と切り出し、問題がないことにする、議論の対象でないことにする、AはAだと一段論法で正当性を強弁する、そんなことばかりやってきて、慣れきっている。外部評価や事業仕分け、外部監査が入ったら、そういう仕事の仕方ではひとたまりもなく粉砕されるだろう。

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