10/17 朗報、東京メトロが上場延期
上場をめざしていた東京メトロが、株価低迷などの事情で上場を延期する。
正直朗報だと思う。東京メトロは上場するために、利益率や配当率を上げ、キャッシュを確保したりするために、従業員減らしや、経営資源を不動産開発にばかり注入している。
そのため、丸の内線では、運行妨害が完全に防げない中途半端なホームドア(正式には可動柵というらしい)を設置して、強引にワンマン化を進めて毎日遅延とダイヤの混乱が発生しているし、JRが止まれば危険すぎて一緒に運休せざるを得ないという状況になっている。
有楽町線では、増発できるのに増発せず、混雑の遅延→間隔調整による遅延の悪循環を繰り返している。また小竹向原駅では必要な投資がされてこなかったために、ダイヤが混乱し始めると、どの電車がどこに行くのかまったくわからないような状況(「小竹ルーレット」という言葉があるらしい)になる。
東西線も遅延や混乱がひどい。
上場すれば、利益は最大化をめざさざるを得ない。鉄道事業なんて儲からないことに投資しなくなる。経営資源はエキナカビジネスなどほとんど不動産開発に注入されるだろう。少ない乗務員、駅員、運行管理要員でまわせるダイヤや安全体制しか組まなくなる。そうした儲かった利益は、やはり儲からない鉄道事業に注入されることはなく、内部留保、乗っ取りや訴訟対策のための株主配当の政治的なかさ上げ、見えやすい利益が得られる金融・不動産業にばかり経営資源が注入されることになる。まして、経営者は国土交通省の天下り役人で、乗客や鉄道事業の発展より、本省の政策目標・上場による株売却が優先しているのではないか。
本当に危険なことだと思う。
東京メトロの上場を来年度に延期へ 環境整わず 2009.10.13 21:07産経
政府と東京都が保有する東京地下鉄(東京メトロ)の株式上場が当初計画の平成21年度から22年度に延期される見通しとなったことが13日、分かった。
世界同時不況による株式市場低迷に加え、米国発の金融危機で証券業界の再編が加速、主幹事証券の選定に再調整が必要となるなど上場環境が整わなかった。
東京メトロは帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の民営化で16年4月に発足。株主構成は政府53・4%、東京都46・6%。上場に合わせ、政府が保有株を売却する計画となっている。
ターゲットは女性! 池袋駅西口に「エソラ池袋」東京メトロ2009.9.28 16:52産経
東京メトロは28日、池袋駅西口に、主に20代~40代の女性を顧客対象とした商業ビル「エソラ池袋」を11月27日に開業すると発表した。地下1階から地上9階に生活雑貨店やレストランなど計約40店が入居する。総工費は約46億円。
既存の商業施設「エチカ池袋」と地下通路でつながる。池袋駅は東京メトロの有楽町線と副都心線、丸ノ内線が乗り入れる主要駅
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