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2009.10.16

10/16 社会ファシズム・ユダヤの陰謀論の週刊金曜日

週刊金曜日が、「民主党・経団連・連合の癒着」などという特集を組んでいるので読んで(立ち読み)してみたら、こじつけというか、何というか、産経だってもっとまともな批判をするぞ、と言いたい内容。

1つは、連合候補が民主党を席巻しているかのような記事。しかし今の民主党は公明党を除く歴史上の野党野中で最も労組の陰が薄い政党である。選挙の集票活動ばかりやらされて、意見を代弁する窓口すらきちんとできていないような状態で、実態を歪曲してサヨク連中に誤解させる記事である(最近のサヨクは個人主義で労組体験とかないからなぁ→下手に社会性をつけると小泉純一郎や猪瀬直樹の崇拝者になる)。読後感は小泉純一郎や自民党町村派が労組を抵抗勢力とレッテルを貼ったことを思い出す。

もう1つは、原発推進に舵を切ろうとしている民主党を批判するために、新政権の官房長官と連合会長がパナソニック労組出身、連合事務局長が電力総連出身ということにこじつけて、原発推進をする原動力のように書いている。何の根拠も書いていない。広瀬隆が、ユダヤ人の縁戚、同窓関係を必死につなぎあわせて、原発推進はユダヤ人の陰謀みたいに書いていたのと同じ手口。
電機連合やその他一部産業別労組に原発推進論があるのは事実だが、連合が原発推進を積極的に求めるようなことは組織運営上不可能である。連合の内実、労組間のせめぎあい、そうしたところの取材を怠って、連合が会長・事務局長以下、号令1つで方針転換して推進派一色になるかのような前提で、肩書き経歴だけで簡単に判断して決めつけるような記事は愚劣である。こういうやり方をする人間は、差別主義者である。

民主党政権をヨイショしろとは思わないが、もっとまともな批判をすべきであるし、もっと実態に迫って、真犯人を押さえるような記事を書いてもらいたいところだ。わざわざ大きな本屋でしか買えないマニアックな雑誌なんだから。

あとこういうかたちでの連合批判というのは、80年代の頭の固い宮本顕治に統治されていた共産党がソフトにふりまいた社会ファシズム論に似ている。今どき、共産党だってそんなバカなことしなくなったのに、と、とほほな思いである。

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コメント

そう言えば、『週刊金曜日』の同じ号にオバマのノーベル賞受賞を批判した記事が紹介されてましたけど、その記事書いたのってレーガン政権のスタッフだったんですよね。

幾らオバマを全肯定すべきではないとは言っても、これは無いだろと思うのですが

投稿: 杉山真大 | 2009.10.17 21:23

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