9/4 八ッ場ダム建設、補償金がかかるからと事業追認すべきものではない
完成させるより補償をする方がお金がかかるからと八ッ場ダムの建設促進を言う知事たち。
天下の公党が政権公約に掲げ、国民から支持された政策を、さしたる人権的問題も発生していないのに中止できないとなれば、選挙結果など意味をなさなくなる。
もともと八ッ場ダムは反対運動があり、そうした反対運動に十分耳を貸すこともなく国土交通省が強引に引き返せないようにお金をばらまき、一部建設工事を進め、既成事実を積み上げてきただけの話。その既成事実を仕方がないと追認し続けるなら、これからの公共事業に十分な事前チェックが行われず、一部の利権関係者の圧力で税金が浪費されることになる。
大型公共工事には、政治リスクがあるんだということを認識することが大事である。費用返還を求める知事たちも、政治リスクも織り込まず国土交通省に言われるままに建設を追認してきた問題があるのではないか。広域の公共事業については、国政の課題である。国政選挙で信任を得た政党が、決断すべきことである。
八ッ場ダム「中止なら費用返還を」…石原知事
民主党が政権公約で建設中止を掲げ、本体工事の入札延期が決まった八ッ場ダム(群馬県)について、東京都の石原慎太郎知事は4日の定例記者会見で「中止になったら当然、返還請求する」と述べ、都が支払い済みの費用負担分について、国に返還を求める考えを明らかにした。
都など1都5県の治水や利水のために計画された同ダムは、総事業費約4600億円のうち、すでに約3200億円が投入されている。都は、工事費など約665億円を支出。石原知事は「完成させるよりもばらしてダメにした方が、補償も含めお金かかると思う。政府は財政上の実利も考えて判断してもらいたい」とし、事業継続を求めた。
(2009年9月4日20時43分 読売新聞)
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コメント
八ッ場ダムの建設を中止させるために、民主党に投票したわけではない。
投稿: 在日民主党 | 2009.09.19 16:52
在日民主党さんのHPがどう見ても民主党に投票したり選挙運動をしたりするような方のHPに見えないのに、このコメントは不適切ですね。
民主党が、八ッ場ダムの建設に賛否を示さないで選挙に臨んでいたとすれば、在日民主党様のようなご意見は正しいと思いますが、公約で掲げていますから、建設推進なら、民主党を勝たせないようにすればよかったことだと思います。
ハンドルネームやHPを見る限り、ネットウヨと類される方のようですが、自然を重んじ欲望のための開発を抑制してきた我が国の伝統をどうお考えになられるのでしょうか。国策に反対する市民運動に屈した民主党に反発する程度の発想では、長い目で見ての祖国を考える思想に寄って立つことができるとは思えません。
投稿: 管理人 | 2009.09.19 21:49
民主は先回の選挙で同じマニフェストで負けた。民意なんてそんな程度だ。
今回も小鳩は八ッ場に候補者を立てなかった。推進派に負けるのが分かってるからな。偽メール前原がうすら笑いで民意、民意とセミのごとく唱えるレベルの話じゃない。出直して来い。
景観が損なわれない公共工事があったら示せ。
投稿: 冷静 | 2009.09.22 13:46