9/16 厚労大臣に長妻氏、大丈夫か。
厚生労働大臣に長妻昭。大丈夫か。
年金問題の攻撃力は抜群だったが、年金制度改革に対するビジョンを彼から聞いたことはない。年金改革のビジョンはいつも他の議員からだ。
また、厚生労働省には、障害者福祉、児童福祉、高齢者福祉、生活支援、労働、生活協同組合など、生活と金儲け以外のことで日本社会を維持してきた様々な仕組みを具体的に支える仕事がある。人権の維持、権利の保障に重要な下支えをする具体的なサービスがある。
壊し屋みたいな人が、そうした仕事をさわることが大丈夫なのか、正直不安がある。
彼は年金問題に深く関わってきた。この間、年金に係るスキャンダルが露呈し、年金問題の真相が暴かれたと同時に年金制度への信頼感は急激に低下した。年金保険料を強制徴収できる正社員の被用者以外は、年金制度を維持するための負担に消極的になっている。あと一押しで公的年金は崩壊できるかも知れない。
そうなったときは大問題だ。それでも金銭給付の年金はもらえなくなれば生活保護というリスクヘッジがあるが、障害者福祉や高齢者福祉、保育所や乳児院など児童福祉は、お金を流しているだけではない。そこそこでサービスを提供する人がいて、施設があって、その仕組みを支えているさまざまな有機的な動きがある。あの調子で不正ばっかり探していったとき、そのサービスの混乱によって、社会的に生死を分けるような状態に立ち至る人がいる。
実際はどうだったかわからないが、少なくとも実母の介護を体験した前大臣とついつい比較してしまう。
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コメント
反論・指摘ばかりの人よりも対案のできる方がうれしいですね。
少なくとも長妻さんが与党の時反論・批判していたのと同じくらいの対案を出していただきたいものですね。
投稿: たかえ | 2009.09.18 22:43
そうなんですよね。
厚生労働省と長年渡り合ってきた方なら、障害者自立支援法の廃止後の制度について、簡単な考え方ぐらい示せそうなものなんですけどね。今日も障害者自立支援法は廃止、それだけですから。大丈夫かと思います。
投稿: 管理人 | 2009.09.19 21:32