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2009.08.02

8/1 竹原阿久根市長、裁判官を自治労とグルと言い裁判を放棄

折しも鹿児島出張中の間のできごと。
仕事の間に間に、竹原阿久根市長の行状が噂で入ってくる。

とんでも竹原阿久根市長が求めた職員組合の事務所退去に対する組合側の無効を訴える裁判に、竹原市長側は抗弁をボイコットした。
その理由が裁判官も公務員、自治労や職員組合の味方だろう、という言いがかり。
10年ぐらい前の政治改革の主導権争いで使われた、自治労悪者論を今頃持ち出して、得意げになっている。

裁判官にとって、職員組合もなくその存在の実感がなく、必ずしも彼らが公務員労組に近い立場ではないはずだが、みすみす裁判所まで敵にまわす愚かさ。普通の市長ならこんなはずかしいことにならないように、秘書課長やら、審議監やら、企画総務部長あたりが進言して、弁護士つけて適度な抗弁するはずだが、それが機能していない。一方で市役所には、市職労出ていけという市長が作った住民運動が押し掛けてくるというので、彼は阿久根市文化大革命を1人組でやろうとしているのだろう。

訴えた裁判がないがしろにされ、反対すれば手下がプラカードを持っておしかけてくる。そんなところには住みたくないなぁと思ってしまってはいけないものだろうか。

【追記】書き忘れたが、竹原氏は市役所に市職員の人件費を書き出した横断幕を掲出させたが、市長が議会不信任を受けて失職した後に横断幕を撤去した職員を、市長は懲戒免職した。その理由が「市役所の指揮、命令機能の危機的状況を明らかにした。事件の重大性にかんがみ、処分することにした」と言ってるらしいが、裁判官を誹謗し、裁判を欠席することは、法秩序への挑戦で、指揮命令系統どころの問題ではないように思う。荒ぶる魂の政治家による立憲主義への挑戦にしか思えない。

●と面白いことを「EU労働法政策雑記帳」で竹原市長が取り上げておられて、トロツキストの太田竜を信奉しておられるらしい。
太田竜氏は1950年代、後にカクマル派の理論的指導者になる黒田寛一氏などと一緒に、トロツキズムを最初に輸入した人であり、後にサヨク諸党派を渡り歩いて80年代には民族派なのかサヨクなのかよくわからないようなことをしていたような人物である。

阿久根市職労訴訟 「市は裁判放棄」職労側、勝訴に自信

 鹿児島地裁で29日に開かれた、阿久根市職員労働組合が同市を相手取り、庁舎内にある組合事務所の使用許可取り消しの無効を求めた訴訟の初弁論。市側は全面的に争う姿勢を見せながらも、「裁判費用に税金が使われることや、裁判官も公務員であり、公平な立場に立てない」などを理由にして出廷しなかった。

 29日の初弁論で市側が提出した答弁書では、退去通告の理由について〈1〉市職労は市長選の際、事務所で竹原市長の政策を批判するためのビラを作成した〈2〉職員の給与水準が市民より高いのに、事務所の使用料は全額免除されている〈3〉市庁舎からの退去は竹原市長の選挙公約でもあり、市民も支持している――などと主張した。

 一方、市職労側は、市が施設の使用を一度許可した場合、地方自治法では、〈1〉公用で使う必要が生じた場合〈2〉許可条件に違反する行為があった場合――などにしか許可取り消しができないと定めている点を指摘。「市側の主張は、許可取り消しの理由に当たらず、裁量権を逸脱している」と反論している。

    ◇

 市職労側は初弁論後、鹿児島市役所内で報告会を開き、市職労や自治労県本部から10人が参加した。

 訴訟と平行して、市職労側は鹿児島地裁に行政事件訴訟法に基づく、市長の許可取り消し処分の停止を申し立て、同地裁は今月10日、認める決定を出している。

 小川正弁護士は、市側が出廷しなかったことについて、「実質的に市側が裁判を放棄した」と述べ、勝訴に自信を見せた。自治労県本部の高橋誠書記次長は「庁舎内に組合事務所を設けることは双方にとって都合が良い。我々が期待する結果が出ると聞いてほっとしている」と話した。

 この日、取材に応じた竹原市長は「裁判官は自治労と同じ公務員の仲間。負けると分かっている裁判に税金を無駄遣いさせるつもりはない」と語った。(中西瑛、尾谷謙一郎)
(2009年7月30日 読売新聞)

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コメント

竹原市長を支持します。公務員が悪い。

投稿: 良識市民 | 2009.08.02 11:57

この論理のなさが、竹原氏やそれを応援する人の怖さと浅はかさです。

投稿: 管理人 | 2009.08.10 01:54

私は阿久根市長を支持します。
張り紙を剥がした45歳の元係長のボケを非難します。
この反日クソ野郎の名前を教えて下さい。

投稿: 555555 | 2010.03.30 19:25

市民に憎悪を煽るようなことをした市長の施策を、リコールを受けて止めるのは行政マンとして当たり前ではないかと思うのです。リコールされるに至ったのに市役所に市長の偏った政策宣伝を掲げ続けるというのは問題でしょう。

竹原氏に反対したら反日ですか?竹原氏のどこが愛国者なんですかね。私には全然日本人としての美学を感じませんが。あんなやさぐれているだけの人間を支持していると国も故郷もなくなりますよ。

投稿: 管理人 | 2010.04.08 21:27

公務員様には絶対に間違いは無いという管理人様の主張を拝見しました。しかしなぜ竹原氏が支持されているのか考えて見ましょう。産業があまり無い阿久根市で一番いい暮らしをしているのが公務員であることは周知の事実です。市の財政が危険な状況で公務員だけが恵まれている(しかも減給を拒否している)なか竹原氏を中傷罵倒する管理人様の言動は一般の人(特に阿久根市民)の共感を得るのは難しいでしょう。
 管理人様は選民意識をお捨てになったほうが宜しいかと存じます。

投稿: 憲法には法の下の平等が記載されている | 2010.05.04 18:56

憲法には法の下の平等が記載されている様

私のこれまで書いてきていることの何を根拠にコメントいただいたのかよくわからないのですが・・・。

私は「公務員様は絶対に間違いは無い」などと書いたことがありますでしょうか。むしろ逆の立場です。間違えたときにどうしていくのか、ということが問われているのだと考えています。
しかし、そうであるからこそ、竹原氏のような懲罰の運用などやっていていいのだろうかと思います。やっていることはブラック企業の社長で、竹原氏のやっていることは、憲法だの法の下の平等などどこかに吹き飛んでしまうような話です。
阿久根市で一番いい暮らしをしているのは公務員というのは本当でしょうか。竹原氏がやっていることは、世帯収入と個人所得を混同しているという意見もあります。
また、ワークシェアリングもなく公務員の賃金を減らせば、阿久根市の経済はますます沈むことを言い添えておきたいと思います。
「選民意識」とはどういうことなのでしょうか。まったくわかりません。

投稿: 管理人 | 2010.05.04 22:07

はじめまして、こんばんわ。
阿久根市のリファラから来ました。

公務員の賃金を減らせば、阿久根市の経済はますます沈む

貯金が減るだけです、阿久根市民は豊かになるでしょう。

投稿: けろよん | 2010.07.09 23:22

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