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2009.08.31

8/31 総選挙が終わる

選挙が終わる。私が応援してきた候補が圧勝して、少し驚く。その選挙区の今までのやり方を完全に変えたことの勝利だったのではないかと思う。

民主党300議席という数字が出た。いいのかなと思ったりもする。関東、東北、東海、近畿では圧勝。しかし、北陸、中国、四国では勝てない。九州も課題が多い、そんな結果だった。

●民主党は北陸、中国、四国で弱いということが改めて確認された。これらの地域の候補者が決して怠け者ではない。しかし今回のような風が吹いても勝てなかったという事実の前に、党としての選挙のあり方を考えなくてはならない課題があるように思う。青森、福井、鳥取、島根、山口、四国の太平洋側、熊本市と大分県の向こう側の九州で小選挙区で勝てないところが目立つ。太平洋ベルト地帯や新幹線の通っているところ以外でどのように勝利していくか、勝てないと判断するなら、そういうところにチャレンジする候補者をどのように処遇していくかが民主党の課題になるだろう。
今回、珍奇な選挙運動をやっている人が少なかったことが興味深い。党本部の指導が厳しいという話を聞いていて、足を動かすクセ、細かいことをきちんと積み上げていくクセ、そういうものが各陣営に根付いたのではないかと思う。

●社民党は、重野幹事長が大金星であった。小選挙区で3議席を取れたことは大きい。愛媛の岡平さん、熊本の中島さん、東京の保坂さんが足りなかったとはいえこれまでの社民党では考えられないような水準の得票をしたことから、拠点を決めて小選挙区で勝てる政党にしていくことが必要だろう。一方で比例区は惨敗。比例区でふみとどまるたたかいをやっている限りにおいては、じり貧傾向は脱出できない。

●国民新党の亀井幹事長が落選したのはほんとうに残念。民主党がもしどうしようもなくなってしまったときに、亀井さんのような冷静な人がものを言うことの意味は大きい。

●みんなの党については、これでいいんかい、という感じがしている。

●自民党は歴史的大敗をしてしまったことがどう影響するのか。身ぎれいになって、さっぱり新しい考えを入れられるようになるのか、今までどおり身内に顔を立てるようなことばかりやらなくてはならない政党であるのか、小泉構造改革をどう総括するのか、そんなことが問われるのではないか。

●夏の選挙はもうかなわんなぁ、と思う。

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2009.08.30

8/30 選挙予測をしてみた

選挙予測をしてみた。新聞各紙や週刊誌の情報から各党の獲得議席の予測を立ててみた。少し社民党に甘いかも知れない。また民主党には少しゆり戻しが働いているように思うところもある。

〈選挙区〉
政党名 選挙区 最低~予測~最大
民主 選挙区219~243~258
社民 選挙区2~3~9
国民新党 選挙区5~5~6
新党日本 選挙区0~1~2
野党系無所属 2~2~2
●野党系合計 228~254~277

自民党 選挙区13~38~61
公明党 選挙区1~1~3
●与党系合計 14~39~64

みんなの党 選挙区1~3~4
平沼系無所属 選挙区 2~3~3
共産党 0~0~0

〈比例区〉
北海道 8議席 民主4、自民2、公明1、大地1
東北 14議席 民主6、自民5、公明1、共産1、社民1
北関東 20議席 民主8、自民6、公明2、共産2、社民1、みんな1
東京 17議席 民主8、自民5、公明2、共産1、社民1
南関東 22議席 民主10、自民7、公明2、共産1、社民1、みんな1
北信越 11議席 民主5、自民4、公明1、国民1
東海 21議席 民主10、自民7、公明2、共産1、社民1
近畿 29議席 民主13、自民8、公明3、共産2、国民1、社民1、日本1
中国 11議席 民主5、自民3、公明1、国民1、共産1
四国 6議席 民主3、自民2、公明1
九州 21議席 民主10、自民7、公明2、共産1、社民1
合計 民主82、自民56、公明18、共産10、社民7、国民3、みんな2、大地1、日本1 

結果
●野党系 347
民主 324
社民 10
国民 8
日本 2
大地 1
野党系無所属 2

●与党系 123
自民 94
公明 19
改革ク 0

●その他建設的野党 18
みんな 5
平沼系無所属 3
共産党 10

民主がこれだけ取ると、比例区の議席が足りず、いくつかの比例ブロックでは、他の党の議席になることも考えられる。
最低ラインをなぞってみても、民主党・社民党・国民新党・大地の連立政権ができ、安定多数を獲得するのは確実な見込み。参議院の伯仲状況を注意しながら政権運営を図ることなるだろう。
現在の連立与党が150を割り込むかどうかが焦点。150を維持できれば、有力議員は何とか生き残っていることになる。
第三勢力のみんなの党、平沼系、共産党はキャスティングボードを握ることはない。

と読んでみました。

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8/29 自民党の負け戦ぶり

応援にいった他県の選挙で、ライバルである自民党の候補の最終演説を見物に行かされる。

最初300人ぐらいいたが、本人の演説の頃には150人ぐらいに。来ているのも見るからに自民党しか政治選択ができないようなじいさんばあさんばかり。

最初は良かったのだが、後半からだれてきて、地元採用の運動員は私語ばかりしてビラを配らなくなるなど、最低限の統制も取れているのか疑わしかった。

閉口するのは支援団体のリレートークで次々に出てくる、民主党候補に対する落下傘批判。しかし、その街はベッドタウン。落下傘批判なんかすると、やっぱり自民党は土着民のための政党なんだ、と感じてしまった。

びっくりしたのは空気の読めなさ。若者が集まる大きな商店街があるのだが、そこで応援団のある団体の長が、「最近の若者は・・・」の類の演説を自信満々にやってしまっている。

最後に本人の演説が始まったが、運悪く選挙カーの前に次々にバスが通りがかり、信号待ちで観客からふさぐ格好に。声もバスとビルとの間で反響して、ただでさえ籠もった声で聞き取りにくい状態に輪がかかる。

崩壊状態の演説会だった。

●家族が地元の自民党候補の選挙カーを発見。候補者の娘が車に乗っていると連呼。うーん微妙。宗男の娘みたいに、地元にちょくちょく顔出していて、知れ渡ってるような娘なら、「おっ、がんばれ」となるが、初めての娘では「なぜに?」という不思議な気持ちになる。
きっと選対幹部が「選挙とはこういうもんだ」という「もんだ族」の論理を出したのだろう。
電話かけや戸別訪問をバリバリこなすような家族でもなければ、あるいは選挙実務ができる親族でもなければ、選挙の現場に家族が出てくるのは、親しい人に礼を尽くすための人質的意味しかないだろう。

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2009.08.29

8/29 埼玉4区の民主党の現実にげんなり

関わってきた他県の民主党候補者の選挙運動をしてきた。同じ選挙区の自民党候補の推薦人に上田清司埼玉県知事の名前があり、有権者から民主党出身の知事がこんなことして、民主党は黙っているのですか、という抗議電話をいただく。

全く同感。

自宅の最寄り駅に帰ると、その上田知事が後継に指名した神風候補が、駅頭であいさつ。その現実にうんざりする。

民主党は今回、とりあえず税金の無駄遣いを無くしてみて、そこから子ども手当や高速道路無料化をやると主張してきた。また公約実現できなければ党首は辞任するような決意表明までされた。

しかし朝霞市で起きていることは、自民党主導で決めた23区内から国家公務員宿舎を廃止する、という方針を逆手に取って、自然林化した米軍朝霞基地跡地に高層の国家公務員宿舎を誘致して開発に手を染めた。そのことに最も積極的なグループが、上田清司知事の影響下にある県議、市議、そして神風議員である。
わざわざ今ある職場に近い国家公務員宿舎を潰して、埼玉県などという通勤ロスの大きい国家公務員宿舎を新築するような無駄なことをするのが、民主党の無駄遣いをなくすという方針に叶うのだろうか。県内の民主党国会議員のほとんどがこの問題に口をつぐんでいる。

八ッ場ダムの建設も民主党としては反対なのに、埼玉4区民主党は、反対することがプロ市民、サヨクかのようなとらえ方をしている。建設反対をビラに書いた民主党の議員が、他の議員たちに呼び出されて、撤回を迫られたなんて話も聞こえてきている。

私は小選挙区制を基軸にした二大政党制に期待する。ダメな政治勢力が野党になりやすい制度だからだ。
小選挙区制がファシズムなどというバカがいるが、日本でファシズムになっているのは中選挙区制になってからだ。選挙が個人どうしのたたかいになり、候補者どうしで棲み分けることができ、政党が無意味化して、大政翼賛会みたいなものが作りやすいからだ。

ただし、今の日本の政治風土の中で二大政党制が危険なのは、政党の候補者を民主的に選ぶシステムがないため、1つ1つの選挙区が現職議員や、その所属派閥の私物になりやすいということだ。
党本部と選挙区の候補が全く違うことを言ったときに統制をとることができないし、有権者としてそういう候補を何回か続けて落選させる以外に手の下しようがない。

民主党の議員たちは税金の無駄づかいはやめます、消費税は上げませんなどと言いながら、地元の公共事業が無駄づかいと指摘されると無視を決め込むことができてしまうし、まさにそういうことが朝霞市で起こっていて、市民が民主党のマニフェストや鳩山氏、菅氏、岡田氏などの言動で信用して投票してみても、選挙区では全然違うことが起きて当たり前になっている。

でこの地域の自民党がそういうことに対抗できる骨があればまだ救いだが、基地跡地の問題では、民主系の地方議員たちに自民系地方議員がふりまわされ追認してしまって、オール与党の悲劇というか、市議会が政党化していないことによって市民の審判が効かない弊害というか。とにかく情けない。

しかし新聞予測では神風氏は圧倒的優位ということで、どうせ当選するようなので、こんなこと言っても負け犬の遠吠えみたいな話でしかなく、ひたすら地元の政治に無力感と飽き飽きした気持ちしか湧かない、そんな今回の選挙だ。

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8/29 東京メトロ・東上線のダイヤ混乱頻発に政治解決を

19時頃発生した、東上線内での東京メトロ車の故障で、22時30分過ぎた東上線もダイヤが混乱。東京メトロはいつまで経っても乗り入れを再開せず。

同じ地域にいる方のブログ「思考維持装置」でも取り上げられている。書いてあることはほとんど同感。

池袋であっちのホーム、こっちのホームと動かされ、ようやく電車が発車したのは池袋について30分後。各駅停車をなかなか発車させず、発車したと思ったら、続いて準急を発車させたり、どう見たって、ダイヤがつっかえるだろう、と思うようなことをやっている。また、私が乗れた急行は、最初1番目に出るはずが、各停の次になり、発車間際になって反対側のホームの準急が先発になったりした。本当に迷惑である。

東上線、東京メトロともダイヤの修復がダメすぎる。使える施設を使わない、ダイヤの再設定に時間を掛けすぎなどの問題がある。その結果、ひとたび事故があると、そのダイヤの修復に手間取って池袋や和光市や朝霞台などでますます乗客が溢れて、ダイヤ修復が遅れる悪循環が起きている。

●ところで総選挙の最中、公共交通機関が使い物にならないことが多いことに対して、何らかの政治解決を求めたい。うちの選挙区の全員の候補が通勤電車の問題に何の意見もない。
東武鉄道や東京メトロにガツンと言えもしない政治家が、いくら安全保障政策や外交政策で勇ましいこと言っても、ダメな奴だとしか思えない。

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8/28 選挙予測を見比べる

新聞の選挙予測が出尽くす。民主300超など、私の実感からはありえないが、自民党は少なくとも勢いはなく、ネットウヨ程度の反論を試みている程度。情けない。民主党に落下傘候補が多いことから、落下傘候補の選挙区では、地元の人間でない人に代表になってもらっては困る、などと悪宣伝をしているが、今どき、そういう宣伝は新住民を敵にまわすということがわかっていない。

選挙の現場では、自民党を支援していたような団体が次から次に推薦状を持ってくる。もちろん並列推薦で、誰がどこに入れるか団体としては把握しきれないとして、良くて名簿を置いていく程度だが、業界団体が中立化することの意味は大きい。

●各党の予測。
社民党は、小選挙区が2(大阪10、沖縄2)+4(宮城6、東京8、香川3、熊本5、大分2)、予測どおりなら5ぐらいになるらしいそうで少し驚く。一方比例区はひどく不振で、北海道、北信、中国、四国ではゼロ、南関東でゼロになる危険性があり、これまで2議席を取れた東北、近畿、九州で1議席に留まる模様。中選挙区制の復活だとか完全比例代表にせよなどと主張してきた同党だが、必ずしもそういうことで復権できる問題ではないということを表す面白い現象である。選挙制度で甘やかしてもらっても、中選挙区制下の社会党がそうであったように、じり貧現象を起こすだけなのである。やはり、特定の地域や集団にナンバーワンになれる候補を作っていくことが、党勢復活の切り札である。都議選の結果を受けた共産党の変化と比べたときの福島氏の宣伝下手が問題だと、いろいろな人が指摘していることが克服課題だ。
共産党は京都1区の民主出馬で、小選挙区に芽はない。比例代表は日本共産党、選挙区は個人名というビラをさかんに配り、比例代表に集中した選挙運動をすることにしている。それが効を奏するか見物である。また社民党が選挙区で健闘すれば、共産党は社民党より議席数が少なくなる可能性もある。
国民新党は、選挙協力区を中心に、小選挙区で議席を獲得できるか、亀井久興vs竹下亘の闘いが見物である。
新党大地は、比例で2議席取れるか。
みんなの党は、小選挙区で渡辺が当確。江田が当落、浅尾は脱落。江田が小選挙区で落選すれば浅尾は政治生命の危機となる。
残りが民主と自民が分けあうことになるが、民主が勢いあるんだろ、ということでどのぐらいになるか正直わからない。しかし、大半の小選挙区候補者が開票日の8時~9時ぐらいに当確が出るのだと思う。
注目区は、北海道5、宮城6、茨城6、東京10、12、17、神奈川8、11、富山3、石川2、静岡8、京都5、和歌山3、香川3、愛媛2、高知1、高知3、島根2、福岡6、福岡7、熊本3、熊本5、大分3、鹿児島4。これらの選挙区で野党系が勝利すれば、自民党は歴史的な大敗となる。

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2009.08.27

8/28 総務省が内務省化する日

総務省が、NPOに労賃も払わず行政サービスを下請けさせる「地域協働体」なるものを設置しようとしている。戦中の隣組を彷彿とさせる話である。

町内会や福祉組織を市町村の下におくらしい。自治体の下請けをタダでやる住民組織ほど、権力欲に飢えたヒマ人たちに取り囲まれ、権威主義と官僚主義をふりかざすとんでもないものになることは、過去さまざま実証されているのに。

福祉目的なら厚生労働省の仕事である。地域福祉計画の促進などを通じて実践されている。「実はここにも」をキャッチフレーズとする総務省が動くところに国民総動員体制みたいないやらしさを感じる。
総務省が考えるべきは、民間の自主的な組織を市町村に組織化していくことよりも、あまりにも定義や定数管理を硬直的かつ画一的に運用させてきた地方公務員制度の変更である。それが地域福祉の目詰まりの解消になる。それを裏付けるように、束縛された職員管理が不要な臨時・非常勤等職員は増大し、相談業務や福祉業務、住民福祉を向上させるために必要なニッチな自治体業務の従事者として充当されている。

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8/26 デマだらけの自民党の民主党攻撃ビラ

自民党が「知ってドッキリ民主党これが本性だ!! 民主党には秘密の計画がある!! 民主党にだまされるな!」というパンフレットを作成している。

とにかく世の中の気に入らないことはすべて日教組や自治労をはじめとする労働組合のせいだ、という内容。中には自民党政権が認めてきたことや、推進した政策まで、日教組や自治労など労働組合のせいにして、批判している。
そのこじつけ方がネットウヨさながらに
民主党=日教組支援=自治労支援=部落解放同盟支援=反日政党=中国や北朝鮮の陰謀
という「WILL」「SAPIO」「産経」的なデマゴーグの図式。性の乱れから、何から何まで説明している。
昔、サヨクが何から何まで、統一協会とCIAの陰謀と説明づけていたようなもの。

いったい誰がこんなレベルの低いビラを書いたのだろうか。公党の政策担当者のチェックがかかったらこんなことにはならないばす。こんな電波系のこと書いて選挙中にビラとして配布する政党が、先日まで政権政党だったということなのだ。

最後に「このパンフレットは、政党の自由な政治活動であって、選挙期間中でも、自由に配布できます」などと書かれているが、事実にもとづかずデマを全国各地に印刷物でばらまいたとすれば、自由に配布したら名誉毀損などで訴えられる危険性もあるのではないだろうか。

●性の乱れまで労働組合のせいにされたわけだから、名誉毀損なりで訴えるべきではないだろうか。勝てるように思う。

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8/26 社民党は純化路線なのか民主党政権の暴走抑止装置なのか

民主党圧勝の予測に、上塗りするようにその傾向は変わらないという解説まで。

それを受けて埋没を危惧される社民党、国民新党あたりから、独自色を出す動きがあるようだ。
その中で、社民党の福島みずほ氏の出し方は、民主党が嫌いなんだ、パートナーシップを結ぶ相手ではないんだ、と読みとれるようなところがあって稚拙だと思う。

民主党を中心とした政権の中での、思いつき政策や暴走した政策を中和する役割があるんだ、ということを明確にすべきだし、もっと早くからその路線を位置づけていれば、もっと民主党との間に取引ができたのではないかと思う。

福島氏を含めて、党内の純化路線論者との合意形成に時間がかかりすぎるのもこの党の弱点である。民主党から吸い取る汁は吸う新党大地を見習ったらどうかと思う。
ここは自民党政権をとにかく終わらせて、次の政権の中での矛盾が大きくなったときにそれを克服する役回りがあることを認識すべきだろう。

社民党孤立純化路線の福島氏と、そうでない政策派の阿部知子氏の仲の悪さについて、いろいろなところで伝え聞いてきたが、皮肉にも以下の読売の記事を読むと、期せずして孤立純化路線で共通してきたようなところもある。

パートナーの中での暴走抑止装置としての社民党なら評価するが、純化路線を走り、共産党の後塵を拝むような立場になるようなら、世界の社会民主主義政党と理念も感覚も共有できないことも相まって社民党の存在理由は終わるであろう。

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2009.08.22

8/22 副都心線開通で東上線の混雑率が悪化

地下鉄副都心線の開通で、東上線の混雑が緩和されるはずが、10%も悪化している。

北池袋→池袋の混雑率 2007年 136% → 2008年 146%

副都心線開通後の東上線が混むなぁと思っていたらやはりそうだった。原因はラッシュ時間の減便。4分30秒に急行または準急が1本、各停1本のパターンが、5~6分ごとになった。
減便で、成増・池袋間16分→13分に高速化したと宣伝しているが、志木、和光市、成増で長時間停車し、志木→池袋では所要時間が減っていない。さらには減便による待ち時間の増加でかえって時間がかかっている。

副都心線開通とそれにともなうダイヤ改正を、乗客サービスの向上のように鉄道会社も、その尻馬に乗っかっている不動産屋や沿線自治体は宣伝しているがとんでもない。混雑するわ、時間がかかるわ、むしろサービス劣化である。

副都心線開通という名のもとに、地下鉄利用者数を過剰に見積もって行われた減量ダイヤ、東武鉄道の乗客虐待にともなう合理化ではないか。

副都心線を開通させただけで地下鉄に客を流したいなら、運賃や切符の共通化をしなければ無理だろう。次に来る電車を確認し、それからどっち経由で行くか考えて切符を買わなくてはならないのであれば、面倒で地下鉄に乗客はシフトしない。PASMOの普及で、利用者の運賃支払いが自覚できなくなってきたため、共通運賃を導入しなければならない必然性が低下したように思うのが残念だ。

●沿線自治体のサービスが悪い、魅力的な商店街がない、そんな東上線の沿線に住む最大のメリットは、通勤電車の混雑率が低いことである。混雑率136%だと、よっぽどのことがなければ資料を読んだり、本を読んだりするのに困難はない。しかし146%になるとできない。

●混雑率はあくまでも人数ベース。乗っている人が大きくなったら混雑率は同じでも苦痛は増える。
国土交通省は180%を割れば新聞が読めるなどと表現しているが、その表現を始めた20年前より大柄な中年が増え、乗客の荷物が増え、混雑率の分母が10%かさ上げされ、混雑率150%でも新聞や本など読めない。

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2009.08.21

8/21 党首でなくて支援団体のボスがなぜ熱弁振るっているのか

試合放棄してまで自民党を応援しようとした幸福実現党のことなんかどうでもいいが、たまたま政見放送で流れていたので見る。

これが宗教家かと思うようなカリスマのない大川隆法。安定第一、お堅い仕事の中間管理職みたい。
しかも話し方も声質もカリスマがない。そして最後はボルテージを上げるから、全然ありがたくない。

彼は小さな政府にするという。弱者の味方が多い宗教政党らしくない。
幸福の化学が、自己表現力に苦しんでいる中の上ぐらいの階層に信者が多いということを裏付けている。この階層は組織に依拠して安定生活をしているのに中途半端にそこそこに権力があって自己責任で生きられない事態を想像できない人が多い。福祉なんかバッサバッサ切って、税金下げろという考え方になりがち。

ところが批判する大きな政府の考え方が間違っている。「税金をたくさん取って、国民にばらまく。財政再建が遅れる」と言っていたが、国民にばらまくのに見合って税金をたくさん取るなら、財政再建は遅れない。この場合の問題は、国民からの富の収奪をするのか、という批判の方が正しい(さらはこれに対してケインジアンは再配分によって消費性向が上がり景気が上昇するから富の創造につながると反論する)。
また歴史の教訓からは、巨額の財政赤字を生み、財政再建が遅れるのは、小さな政府を志向したときの方が多い。イギリスのサッチャー、アメリカのレーガンとブッシュJr、日本の小泉、みんな財政赤字を大きくして政権を終えている。小さな政府を志向して税金を削っても、支出が思うように削れなくて財政悪化するわ、国民所得が低下してさらに税収が落ち込むわ、というパターンが多いということだ。

ところで、党首は何も話さないのか?創価学会と公明党だって、会長は選挙で表に出ないようにしているし、政治は公明党党首が責任を持っている。

●大川隆法の著書を、幸福実現党の運動員とおぼしき人が訪ねてきて置いていく、という話をあちこちで聞いている。買収罪・事前買収罪などの悪質な選挙違反にならないのだろうか。

●続いての日本共産党の政見放送で、志位くんの政見のあと、司会おぼしき女性が「頼もしいですね」と相づちを打った。家父長制的体質を表すようでよろしくない。政治家の価値は頼もしいかどうかで決めるのであれば、古い自民党の体質と変わらないのではないか。
お任せ政治はだめで、有権者・国民・ステークホルダーの自己決定権を尊重していくような社会システムへの変更が求められている時代なのではないか。

●右翼議員のサイトで、民主党=反日政党というボルテージが上がる。
むかしのサヨクみたいに、民主党にちょっとでも関係のある団体などを自分たちの見える考え方にあわせてつなぎあわせて、民主党=日教組=自治労=解放同盟=朝鮮総連=反日と結論づけたりしていて、とても雑である。
だったら、反日分子批判を積極的にやっている民主党の土屋敬之都議会議員(板橋区)はどうなんだろうか。彼自身もそういう観点から民主党批判をしているらしいが、だったら離党すれば、と思うところだ。

●東京都下のある自民党候補者が「日教組に汚染された教育を正す」というような公約を掲げている。残念だが、東京での日教組の影響力はごくわずかになっている。地元の学校からきちんと話を聞いて教育政策をうんぬんしているのだろうか。こんな雑な思考回路の議員は落選させるに限る。

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2009.08.20

8/20 上田知事、民主党の八ッ場ダム建設中止を引き続き批判

上田知事が八ッ場ダム建設をとことん推進するため、民主党バッシングを続けている。
改めてこの地域の民主党が全国でも異質なところだと認識させられる事件である。

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8/20 何遍言えば・・・鳩山党首は辞任カードを安易に口にするな

また民主党の鳩山党首が、自分のクビを乱発している。

鳩山代表が「責任力」連呼 自民に応戦する「両刃の剣」

鳩山由紀夫氏は、すぐ●●できなければ責任を取る、とすぐいいたがる。クビを差し出さないと責任感が示せないのだろうか。
責任には程度がある。大きな説明をしなくても国民の多くが納得してしまう政策転換、説明責任をきちんとすれば済まされる政策転換、辞任や国民の審判を受けなければ認められない政策転換、それらを一緒くたに、自らの薄弱な責任感を背負うように公約を守られなければ辞任する、などと軽々しく発言する、価値がわからない鈍感さが許し難い。

軽々しく辞任することが、自分の周囲にいる人たちにとってどれだけ困ったことになるのか、考えたことがあるのだろうか。
さらには、軽々しく辞任カードを切るのは政治業界にとって重いことなのかも知れないが、一般市民からすれば、そんなことはもっと軽い意味しか持っていない。国民の多くは政治に大きく呆れかえっており、政治家が辞める辞める言うなら本当に辞めるかどうか試してみよう、という感覚しか持っていない。そこでは、民主党が公約実現できないことが政治の面白みになってしまう。公約実現できなくて、鳩山が辞める辞めないでゴタゴタすることを国民は楽しみにしてしまう。
政治家を辞めさせることを面白がる世論のもとでは、あいつは絶対に辞めないと思わせないと、絶対に安定感は出てこない。

少なくとも万年与党から政権を奪い、行政が何やってきたか本当の情報がこれから出てることになる。そこでは当然公約が実現できなくなることも多いだろう。そのときに、はい辞めマース、ではなくて、徹底した説明責任の履行と公約を修正するときの国民の納得性が高まる合意形成の手法をどうつくるか、ということだろう。

そこがわからないところが、鳩山党首の最大の欠点である。

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8/19 非常勤職員だからと残業代を払わないことに是正勧告

久しぶりに労働に関する話題から。江戸川区立図書館で雇われている非常勤職員に時間外手当を支給していなかったことに労働基準署から是正勧告を受けていたという毎日新聞のニュース。

都道府県や政令指定都市などで、非常勤職員のうち特別職と分類される職員に、特別職かつ非常勤職員ということを理由に、時間外手当の支給をしていないケースが少なくない。ひどいところでは非常勤職員が結成した労働組合を否定し、交渉すら応じない「不当労働行為」を平気で行う自治体もある。

特別職の非常勤職員が特別職と位置づけられている根拠はさしてなく、雇われる側の合意も都合も顧みずに雇う側の都合で位置づけているにもかかわらず、労働者性のある特別職非常勤職員に権利を剥奪する議論が横行してきた。

これに対して、労働者側から特別職として位置づけていることに限界があるんだ、一般職の非常勤職員を模索すべきなんだ、という運動も展開されてきて、それはそれで一定の意味があった。しかし、普通の労働者として働かせておきながら時間外手当も払わず奴隷労働をさせている自治体は確信犯であり、定義付けを変えたぐらいですっきり労働者として保護されるのか、という疑問が離れなかった。

今年の4月、総務省が「労働者性のある非常勤職員」という整理を行い、一般職であれ、特別職であれ、実態が労働者性があれば地方自治法や地方公務員法の制約の中で労働基準法などが適用されるべきと指導する通知を出している。

こうして労働基準署が動き出したことは、自治体が非常勤職員に対して、定義づけ、位置づけだけで、実態にそぐわない労働者性の否定を行い、労働者として守られるべきことや権利を否定するようなことはまかりならない、という方向性に動く傾向が出てきているのではないか。

以前から、厚生労働省は、自治体の臨時職員や非常勤職員の課題について、問題意識を持っておりつつも、地方自治法や地方公務員法の問題として、総務省を刺激しないようにしてきた。また自らの省が管轄する福祉や医療などの自治体業務を中心に臨時職員や非常勤職員が激増していることへの跳ね返りを恐れている面もなきにしもあらずだった。
今回、こうして明らかに不法なことからでも手を出したことは評価したい。

●濱口桂一郎さん「新しい労働社会」を読む。何度か読む。全編にわたって自治体の臨時・非常勤職員の課題について考える補助線になる本だと感じた。詳細はまたどこかで書きたいと思う。
同書の冒頭は日本型雇用システムの課題を洗い出しているが、その中で、技能労働者(文中ではブルーカラーと言っている)については、世界的には労働時間の上限規制が厳しく守られていることを前提に、時間給で残業については時間外手当を支給する、ホワイトカラーについては月給制で時間外手当がつかない、と整理されているものだ、と書かれている。
公務員の世界はそうなりつつある。正規職員はホワイトカラーばかりなり、実態は昔よりさらに身分としての地位ができてきている。彼らは月給制であり、職ではなく身分としての長期人材育成のシステムを前提として、製造業などに近い、職能給の実態と同様の賃金制度を持っている。
一方で、ブルーカラー的な技能を求められている職員については、民間委託されなければその大半は臨時職員や非常勤職員になり、総務省の通知のもと厳密な職務給が要求されている。そのため、地位ではなく技能の対かとしての賃金と位置づけられ、長期間雇用を前提としないというタテマエから、定期昇給などが実施されずにいる。
話を戻し、世界的な標準はどうか、という理屈から言うと、自治体の非常勤職員がどんなにホワイトカラー的な雰囲気を確認してみても、非常勤職員の多くは身分ではなく技能を売りにして仕事をしている人たちで、時間外手当を払わないなどという理屈は明らかにおかしいということになる。

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2009.08.19

8/18 推薦人・北澤豪が消されている

出先で、自民党の候補がビラを配布していた。時節柄、配られているビラはできるだけ受け取るようにしている。

そのビラ、候補者の推薦人の欄に、選管から交付される証紙が貼付されている。
私のようにときどき選挙でビラを作っていたりすると、推薦人というのは候補者の人格や交友関係を表現する重要な場面であり、そこを見えなくするような使い方など考えられない。
また、推薦していただく方はそれなりの立場もあるため彼らへの礼儀もあり、推薦人の欄に最もどうでもいい証紙を貼るようなことはありえない。

証紙の下の推薦人の欄に何か書かれている、と直感して、空に透かして証紙の下の文字を見ると「元サッカー選手 北澤豪」の字が。
多少親交があるからと勝手に名前を使ったりして、許可取っていないことが後からわかったんではないかと思う。東海地方の候補者でもそんな事件があった。

その他「埼玉県知事 上田 清」とか、脱字もある。

他は私立学校の理事長ばかりがオンパレードで、何となく教育利権くさい雰囲気も。

推薦人欄が杜撰であるということは、交友関係に雑な人なんだということがよくわかる。マンションの耐震偽装事件で、業者の口利きをうっかり請け合って恥をさらしたこともある。

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2009.08.18

8/18 総選挙スタート

総選挙がスタートした。民主党の比例名簿が多士済々で面白い。尊敬する石毛えい子さんも立候補することになり、政治生命を復活させた。主戦論ばかりの今の民主党の対厚生労働省戦略に修正がかかり、政策効果を重視する対話と圧力の対厚生労働省路線が復活することを期待したい。

残念なことは、一度、社会福祉基礎構造改革について、石毛さんにこの地で語ってもらいたかったが、政治家となってしまってはなかなか話していただくことは難しくなるだろう。

●昨日、小選挙区で共産党に投票しても意味がないと書いた。選挙予測から見てその言い方を撤回することはしないが、補足しないといけないようだ。
今回の共産党の比例代表のリストは、当選ラインまでの候補者については党の序列にしたがい厳密な順番づけをしたが、支持率などから見て当選ラインに届かないと思われる候補どうしでは、共産党として初めて惜敗率で順位をつけることになったようだ。共産党が衆院選比例代表で、有権者に当選順位の決定を委ねたのは初めてである。
わずかな変化だと思うが、共産党の民主化や、開かれた共産党への一歩を見ることができるのではないか。ただし、それでも主力候補は順序をつけ、小選挙区と比例の重複立候補を一部候補に限定したことは、やはりまだまだ共産党の民主化に課題があるのだろう。

●社民党が平和に力点を置くことを主張しているが、軍国日本をまねしてさらにパワーアップした北朝鮮との関係をきちんと整理して、批判すべきところは批判し修正を迫らないと、なかなか説得力は持てない。もう北朝鮮も、対日関係は外交や政権与党ルートにシフトし、社民党頼みではなくなっていることから、変な二重基準を維持する必要はないだろう。
民主党の独走に対してブレーキを掛けられる立ち位置にいるのだから、政治的態度はきれいになってもらいたいと思う。

●(今の)野党に対して、あれは革命勢力である、と糾弾する改革クラブは、CIAの手先だKGBの手先だと言っていた時代の遺物みたいなものだと思う。ネットウヨ程度の時代感覚もなくてびっくりである。

●衆議院議員選挙は、1994年の政治改革の影響で、何もかも規制している他の選挙と違い、政党公認候補に対してはビラ、ポスターの総量規制を大幅に緩和している。40万人の有権者の選挙区で11万枚のビラ、1000枚の掲示板以外のポスターを認めている。これだけの量を認めるのであれば、ほとんどの家庭にビラは投函でき、主だった支持者にはポスター掲示をお願いして十分な数である。規制としての意味はない。
それをもったいつけて規制し、選挙管理委員会が証紙などというおよそ貼るのに機械化が不可能なものを交付して総量管理する方法は無駄である。
政治家たちは、規制緩和や行政の無駄を叫ぶが、公選法にともなう無駄な規制や、行政の無駄について整理する議論をもっとしてもらいたい。

●友人が都内の選挙区から長崎の注目選挙区に転身していった。今回の総選挙で要となる選挙区である。奮闘を楽しみにしている。

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2009.08.17

8/17 埼玉4区有権者の不幸

あすから衆議院議員選挙が始まる。朝霞市・志木市・新座市・和光市で構成する埼玉4区の有権者として小選挙区への投票は悩ましい。

今回追い風が吹いている民主党だが、神風英男氏に素直に投票できる状況ではない。朝霞地区4市の民主党の実態は上田清司個人党に近く、連合系労組が少ないことからその影響力も弱く、商工会や青年会議所の方の意見ばかり聞いている。
また、民主党が主張している無駄な公共事業の削減という目標も、この選挙区に入るとまったく逆のことをやっている。
4市では、上田氏&神風氏の影響力の強い市長たちは、税金による土地の買い上げ、その土地の上に建設されるハコモノ公共事業の乱発を追認している。
ほぼ自然林となっている朝霞市の基地跡地に対する税金での開発も、民主党の人脈に連なる市長、県議、市議が最も積極的に推進してきた。そこで建てられるものが市民に役に立つならまだ我慢できるが、中央病院が人で溢れて、保育園や特別養護老人ホームが入所待ちという深刻な事態にもかかわらず、施設の寿命が来ていない市役所や図書館などの移転新設計画のオンパレードとなっている。
大型公共工事でも、民主党は八ッ場ダムの建設中止を公約としているが、上田知事ならびにその系列の4区民主党関係者は、八ッ場ダム建設を促進しているか玉虫色の態度を取っている。
テレビや新聞で民主党が言っていることと、ここの地域社会の民主党がやっていることが逆なのである
5月に行われた和光市長選挙では、民主党籍のある現職市長に、大義名分もないのにあえて対立候補を立てて惨敗に追い込むなど、政治的な信義を裏切るような行動も多い。
HPを見ても、神風氏が何をやりたくて、何をやっていきたいのかというメッセージは伝わってこない。駅で配られているビラも、対馬列島に韓国人が上陸して土地を買いあさっていてけしからん、とか、アメリカで従軍慰安婦問題などなかったなどと新聞広告を出している、などの情報しか伝わってこない。私たちの生活をどのように見て問題意識を持っているのかまったくわからない代議士であり候補である。

自民党の早川忠孝氏は、離婚後300日以内に産まれた子どもの実父の推定の民法上の問題について積極的に取り組むなど、今日的な人権などの政策できちんとやってきたし、さすが弁護士出身と思ったこともある。少人数の学習会に出てきて、地方財政について勉強された姿も見ている。しかし、そうしたいいことをやってきた自分に対する自己評価がきちんとされておらず、彼のブログ、ビラから聞かれたのは、よくわからない政局話が多かった。全く残念なことである。
落下傘候補という弱みから、市議たちに遠慮しているのか、朝霞基地跡地の開発に対して、早川氏については格好の民主党批判の材料になりえたにもかかわらず、07年11月に行われた朝霞市議選に際しては基地跡地の自然を守れという運動が市民ネットの選挙運動に過ぎないと評価したことが悲しかった。この問題に対して、自民党の神谷県議が、01年の市長選挙で渡辺候補をかつぐ上田清司の人脈が虎視眈々と狙ってきた基地跡地の開発計画に反対を明確に示したことと対称的な姿勢だったと思う。

清く正しい共産党の桜井はる子氏という考えもあるが、京都の一部の選挙区以外で、共産党候補にそもそも小選挙区で投票する意味はあまりない。共産党は小選挙区で議席を獲得するのは難しく、一方で、他の党のように、小選挙区で投票した票が惜敗率となって比例代表の順位を左右して当選落選決まるならいいが、比例代表の順位は共産党が決定してしまうことから、小選挙区で桜井氏個人に投票した票が全く活かされない。

そういう意味で小選挙区に投票する候補について、極めて消極的な選択しかできない埼玉4区独特の悩みがある。
小選挙区制は言うまでもなく、ダメな候補者を落としやすい選挙制度である。中選挙区制のように良くない政治家がいつまでも残れる制度ではない。したがって、最も嫌いな政治家が落選するように投票行動をしなければ、全く意味がない選挙制度である。
一方比例区は、その逆で、最も自分が納得できる政党に入れればよい。
その矛盾した機能を上手に使うことが有権者としての能力を試されることになるのだろう。

【追記】このあたりの公明・共産以外の政治家のぬえみたいな体質が、新住民といわれる人たちには嫌悪されているんじゃないだろうか。和光市の松本市長誕生の背景には、このあたりの既成政党の政治家たちが、ちゃらんぽらんな態度ばかりとり続けていることにあるのではないか。

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8/17 秘書の違法行為で議員が失職してもいいのか

俗耳に受け入れやすい理屈に、安易についていくところが民主党鳩山代表の弱点だと思う。

鳩山代表、秘書の違法行為による公民権停止に前向き

政治家を刑事罰に連動させてその政治生命を左右するということは、慎重であるべきだ。
行政府に属する警察機関や検察が、政治家を逮捕したり政治生命を奪わせることが可能になれば、政治家はたえず秘書の行いによるリスクにおびえ、警察や検察に頭が上がらなくなる。
憲法で、国会議員に不逮捕特権があるのは何のためかよく考えるぺきではないか。

秘書の違法行為といっても、違法行為はさまざまであり、中には形式的に違法であっても違法とする法に合理性を欠ける場合や違憲問題を孕むものもある。そういう明文法に完全性のない中で、いくらなんでもそれは秘書の個人責任でしょ、と思えるようなことまで政治家に責任を取らせるのは過大な責任といえる。政治家は絶えず秘書を監視カメラなどで監視しなくてはならなくなるだろう。そんなことは財力とヒマな政治家しかできない。

そもそも、秘書のリクルートがどのように行われているかも検証すべきだろう。
秘書の任免権は政治家にあり、労働基準法や、雇用安定の判例なども適用されない。それでも待遇が改善された公設秘書はともかく、私設秘書にいたっては月150万円前後の議員の歳費や政治献金から、議員の生活費や選挙の積立を差し引いた残額から、何人分も支払われる。そのため、年収200万円もいかないことが多い。その上に、朝遊説から始まり、議員の夜のあいさつまわりまで行動をともにするため、選挙区の私設秘書は朝から晩まで土日もほとんどなく働いており、ひどい労働環境にある。
そういう仕事にほいほいありつく人といえば、他のもっと待遇のよい仕事にありつく必要のない事情を持ったひとに限られる。
思想性から理想や仕える政治家の人格に燃えているか、しがらみがあるか、実家が金持ちで生活の心配がないか、そうでもなければ、あえてこんなに待遇の悪い秘書をなぜやらなくてはならないのか、という疑問もある。どんな人が入り込んでくるかわからないわけで、雇う側にもリスクの高い職業である。

したがって、違法行為に対する秘書の警戒心やモラルというものを維持するのは、他の仕事より難しいといえる。現に秘書にまつわるトラブルはそこらじゅうに転がっており、その違法行為でいちいち政治家の政治生命が絶たれるとすれば、非常におそろしいことになる。

そういうことは、親掛かりのぼんぼん政治家にはわからないのだろうか。

問われるべきは、事務所がらみの犯罪で、秘書が罪をかぶって足切りされるような場合だろう。そこに限定すべき。秘書について政治家が全責任を負うというのは、秘書の全人格を政治家がコントロールすべきという発想になり、それは近代的な社会のあり方としてふさわしくない。

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2009.08.16

8/15 民主党の比例単独候補の事情・埼玉4区の問題

和光市の前市長の野木実氏が民主党比例単独候補として立候補するらしい。

今度の衆議院議員選挙では、小選挙区で民主党が大量に当選し、比例代表で獲得する民主党の議席が、小選挙区の落選者だけでは不足することから、比例単独候補を大量擁立する必要があるようだ。
その中で、次の次は今回ほど民主党の追い風が吹かないと見られることから、1期で退任することが前提で、かつ小選挙区の候補者の欠点を補えるなど、選挙区事情の問題を解消できる候補がよいということになる。

野木氏については、民社党の県議として当選し、後に旧民主党に移籍し、県議を務めた後、和光市長になった。
5月に行われた和光市長選挙では、野木氏は落選したが、自らの出身政党である民主党が対立候補である柳下候補(落選)に掲示板を貸したり、野木氏の後継県議の神杉氏が責任者になるなどした。そのため、野木氏を全面支援した連合埼玉や連合四市地協に、総選挙を控えた神風氏や民主党に対する不信感があったようだ。
今回の野木氏の立候補で、民主党と連合の間で関係修復を成立させるのだろう。

しかし、サラリーマンそっちのけのまちづくり・開発志向の強く社会保障制度にうとい上田氏系列の代議士・市長・市議・県議によって構成される朝霞地区4市の民主党グループと、月給取りの連合がいつまでも一緒の釜のメシを食べられるものなのだろうか。

●朝霞地区4氏の民主党掲示板といわれるものは、「神風会掲示板」となっている。神風会とは個人後援会である。
この掲示板は民主党の会計から支出されたものだろう。以前衆議院議員選挙に関わったときに、政党本部から注文書が送られ、個々の選挙区で必要数を申請すると、党本部が作ってくれて送り込まれていた。
個人後援会である神風会として使うのであれば、少なくとも政党から個人後援会への看板代相当の実物による寄附がされた手続きがされているのだろうか。そうでなければ政治資金規正法違反ではないのだろうか。
他の選挙区の民主党関係者は、この掲示板を「民主党掲示板」のままで使用し、民主党の下部組織の管理においていることを明確にしている。埼玉4区だけ特殊である。
5月の和光市長選挙では、民主党掲示板であるはずの「神風会掲示板」に柳下陣営の確認団体のポスターがいっせいに掲出されたが、民主党として意志決定されて行われたものだろうか。それがなければ後援会による政党支部の私物化だったと言わざるを得ない(これは法律違反にはならないが組織運営の問題だろう)。

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2009.08.15

8/14 高速道路無料化or1000円の副作用

大政党が訴える高速道路無料化や均一1000円の施策によってフェリー会社が倒産しそうである。大政党の側は、フェリー会社に補助金で、というが、高速道路会社に出している何千億もの補助金がフェリー会社に投じられる見込みもなく、ポピュリズムによって産業や地域が潰されることになる。

物流コストが下がるとか政党は甘言を弄しているが、高速道路料金が物流コストに占める割合はそんなに大きいのだろうか、という疑問がある。物流コストを下げて、物価を下げることだけに意味を見いだすとすれば、それが小泉構造改革のデフレ政策と何が違うのか、という疑問がある。フェリー会社やバス会社、地方鉄道を疲弊させて、仕事の場をなくしてまで物価を下げる必要があるのだろうか。物価が下がっても失業給付や生活保護が増えるだけではないのだろうか。

やがて地球はエネルギー不足になる。
電気自動車とかいろいろやっても、結局は電気の大半も原子力か化石燃料で作ることになる。とくに自動車で使うような大きなエネルギーは、ソーラー発電やバイオ発電などの発電では追いつかない。何十年かあとに化石燃料が不足してくれば、マイカーは再び金持ちしか乗れないものになる。
そのときに、あわててフェリーだ、バスだとやっても、ここで高速道路無料化だの1000円だの甘言政策で潰してしまったものを再生するには、気の遠くなるような時間がかかるだろう。

マイカー厚遇策を肯定する論理として、「地方はマイカーがなければ暮らせない」、という決まり文句を言う人が言う。このときの地方とはどこのことなのだろうか。もちろん山間僻地はそうだろう。バスを通すには非効率すぎる地域もそうだろう。県庁所在地などはどうだろうか。マイカー漬けの生活に慣れきってしまっただけではないのだろうか。その結果、バスや地方鉄道が減便になって使えなくなってしまったのではないか。

すでに貧しい時代とは言えないほんの20年ぐらい前まで、地方都市の人たちに自動車の免許を持っていない人は少なくなく、バスを待って、クルマを相乗りして、生活をしていた。

●マイカーを作り売ることのGDPの寄与度が、公共交通を守ることで得られるGDPより大きいこと。補正予算によるマイカーの利用促進や買い換え促進を優遇を柱とする経済政策も、マイカーを大量に作り続ける方がGDPが上がりやすいという構造が背景にあるからだろう。
ところが自動車産業は全国どこでも展開できるものでもなく、全国に何十ものメーカーを散在させれば過当競争におちいり、特定の地域だけで作ることの方が効率的で、元からそこそこ雇用のある大都市部ばかり豊かになる構造にあることだ。
マイカー優遇策を続けると、バスやフェリーや地方鉄道が疲弊し廃止に追い込まれ、ますますマイカー依存が強まる。自動車産業を誘致できなかった地方は、公共交通に従事している人たちの雇用がただ無くなるだけ、一方でますますマイカーを使わなくてはならなくて、移動の自由のためのコストが大きくなり、地域経済の外に流出する。

●同じ自動車産業でも、マイカーを作っていない日野自動車などのメーカーがほんとうに苦しい。景気対策の外側におかれている。

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2009.08.13

8/13 バラマキ批判したら新自由主義者とレッテル貼る愚者

先日、マニフェスト選挙がばらまきになりがちと批判した意見に同感だと書いたところこんな感想が書かれていた。

asahichunichi こういう人は大企業にばらまいても文句は言わないんだよな 2009/08/13
ken409 選挙 理念先行型のネオリベ論者はこのように考えるのか…。前回の衆院選で自民党が掲げた改革理念が挫折したことも、今の最大の課題が景気の回復なのだということも念頭にないようだ。 2009/08/13
kechack 単に新自由主義的な政策を掲げる政党がないからでしょ。どの党もそういう政策掲げない。つまりニーズがないのであるから仕方ないでしょ。 2009/08/13

こんなこと書くのは、小泉政権に熱狂し、ダメだと思うと新自由主義批判をしている連中だと思う。ばらまき=新自由主義への対抗勢力という短絡的な考え方こそ、私の信奉する社会民主主義の敵である。その図式である以上、町村派+武部vs旧田中派という対抗軸しか政治にはありえない。

今行われているバラマキは、有効需要の創出ということでしかない。しかしこんなことで札を燃やすようなことばかりやっていては、やがてくる好況時に、満足な人材や能力をこの社会が用意できず、日本を追い越してゆく国々の経済に隷属するしかなくなる。

人を励まし、人を力づけ、可能性を持たせる力をつけるためにお金を使う、そういう社会民主主義であるためには、小泉構造改革への対抗として単純にバラマキOKということではダメなのだ。

【追記】不況期に財政を締める小泉政権のやり方は最悪、よりましなのが財政出動が全てだと思っている旧田中派、しかしそのやり方でやってくる好況は、不動産価格ばかりが上がり残業まみれになるチープな豊かさ。どうせ財政出動するなら西欧諸国並みの人権の担保のために、福祉や医療や教育に財政出動しようというのが社会民主主義。福祉や医療や教育は人間がいれば必要な仕事で投機に左右されにくい。財政出動が景気循環の衝撃を強める愚かな副作用が少ない。今の財政出動は、貧困問題も失業も教育水準の低下も医療の質の確保もほとんど効果がない結果になっているのではないかと思う。

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2009.08.12

8/11 高速道路無料化なら、新幹線の特急料金も無料化せよ

高速道路無料化や1000円均一(マイカーのみ)料金という政策がどうかと繰り返し書いてきた。

昨日、いろいろ話しているうちに、公共交通利用者にもバラマキしてもらうようにしたらどうか、ということになった。マイカー利用者ばっかり甘やかす大政党に、やめろと言っても始まらないから、どうせなら自分のところにもばらまいてもらえと。

電車やバス、タクシーがタダというのはどうか。自動車が高速道路だけだから、公共交通の高速料金として、とりあえず特急料金だけでもいい。大阪や名古屋までの新幹線が乗車券だけで乗れる。

とにかく、マイカー利用者と、我慢して公共交通を使っている人とのイコールフッティングが必要だ。改革を絶叫する政治家たちは、「イコールフッティング」という言葉に弱いんじゃなかったか。

●そもそも高速道路の通行料金の軽減や無料化は、絵空事だったのに、昨年の石油高騰を受けて現実化された政策だったはず。石油価格が高めでも落ち着いた今、高速道路料金の無料化や軽減は、自動車の濫用補助金と化している。そもそも石油価格高騰の対策なら、石油価格安定のための政策を採るべきで、横から高速道路を無料化したり料金軽減などすべきではない。
政府の公金で、マイカーで道楽できるお金持ちがよりお金が貯まるようになって、一方で、船舶やバス会社が倒産寸前に追い込まれ、新たに失業者を生み出そうとしている。経済原理にも反する。まったくおかしな話である。

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8/10 選挙対策か?文部科学省が教員の増員要求へ

選挙を前に、文部科学省が教職員の増員要求へ。

日本の教育費予算が少なすぎる、とりわけ教員の確保に使うお金が少なすぎる問題はあちこちで指摘されてきたが、財務省あたりにネジ巻かれて、否定してきた政権与党。

ところが選挙を前に、教育費に使うお金が少ないことが全国各地の野党の批判で宣伝されていると、途端に増員要求。

これをいいことと受け止めたらいいのか、官庁による選挙対策として受け止めたらいいのか、悩ましい。

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2009.08.10

8/9 マニフェスト選挙がバラマキを促しているという意見

朝日新聞より、各党マニフェストに対して、民間9団体が評価した結果を報じている。その中で同感であり、マニフェストについての根本的な欠陥を指摘するものとしてこんな意見が紹介されている。

 ただ、数値目標が焦点になることには「約束にこだわることで『ばらまきリスト』に変わってしまう」(言論NPOの工藤泰志代表)といった懸念も浮上。昨年9月の自民党総裁選や今年5月の民主党代表選での訴えが十分に反映されていないことから、工藤氏は「約束に信頼を持てないことは極めて深刻。時間があるのでマニフェストを作り直してほしい」と訴えた。

マニフェスト選挙が政党のバラマキ体質を促しているということに全く同感。理念や方向性を示すより、楽だからだ。西欧では、保守主義対社民主義という対抗軸があるため、理念について一定の方向性を政党が持っているし、政党には綱領があるのが前提になっている。
しかし、日本の場合、自民党も西欧諸国の保守政党のような理念はないし、民主党はあえて理念を否定しているようなところもあり、その中で公約実現を羅列することは、無秩序な政治になることは当然の結果である。

そもそも、政治にとって約束とは何か、約束を変えるときにはどうしたらよいのか、という作法のコンセンサスがない中で、期限と数値だけを示して羅列してよい、というマニフェストのあり方がどうかと思っている。

朝霞市長選挙のときに、富岡陣営が理念も何もなく、大した意味もない政策を細切れに出して、実施時期を区切ってマニフェストとしてまとめたが、そこからは基地跡地問題や、福祉水準をどうするのか、という理念的な問題は捉えられず、医療費を無料にすれば子育て世代から応援してもらえる、というまさにバラマキ公約しか見通せなかった。

●バラマキ公約になりがちな問題を小選挙区制のせいにする安易な議論があるが、中選挙区制の時代のひどさを忘れたかのようだ。

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2009.08.09

8/8 毎日:1000円高速、東名道だけで5億の社会的損失

毎日新聞が紹介していて、やはり高速道路無料化や1000円均一は経済原理に反することなのだ。

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2009.08.08

8/8 早川代議士、民主党批判をブログに書き連ねて酔いしれるべからず

早川忠孝自民党代議士が、妄想のような民主党批判をブログに書き連ねている。彼の実力からして、そんなことを書かなくても表現することはあるだろうに、と残念に思う。

そういうことに気づかないことが、敗色を強くしている。

どうでもいい民主党批判をしているよりも、早川氏が誰にとっても良いと思えること、取り組んできたこと、アピールしていくべきではないか。周囲に聞くと、残念なことに神風代議士やその系列議員のふるまいにいろいろ不満はあっても、その不満が強い人は桜井はる子氏に投票するというし、さりとて政権交代なんだという人は、でも、しかし、神風ということになってしまっている。

今一番多い、民主党をほんわか支持している有権者が、民主党の主張と矛盾する行動をとる系列県議市議とつるむ神風氏に疑問を感じても、早川氏を選ぶ積極的な根拠がみつからないことが不幸だ。
早川氏が、民主党を支持している人は見えていないんだ、日本は破局するなんて言ったところで、安倍、福田、麻生の歴代総理がやったこと、それを支えた鳩山邦夫、そもそもそういう体制をつくって自民党も日本も壊した小泉、武部、竹中平蔵、質は下がるが酔っぱらいの中川、日教組への被害妄想丸出しの中山、皮肉しか言わない町村、細田、そんなのをずっと有権者は見せられたわけで、自民党こそどうなんだ、と言われたら終わりになるような民主党批判のレベルではないか。そんな話は五十歩百歩で、有権者の選択のための情報提供にはなっていない。

●余計なことだが、駅頭活動はもっとしっかりしろ、と思う。ビラも読み手に何を残したいのか、読み手の気持ちを考えて作れ、と。

●一方、民主党側も、勝ちムードに緩みがちなんではないか、と思うような場面に遭遇。そういうところはいつまでたっても追い風が吹いても小選挙区では勝てないのです。

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8/7 民主党は上田知事の公共事業体質とどうつきあうのか

上田知事が、民主党にマニフェストに掲げた八ッ場ダム建設中止を求めている。

民主党の税金の無駄づかいをなくす、ということをこの地域で捉えるならば、民主党が上田知事との関係見直しで試される。朝霞でも上田直系の市議(民主党員がいる会派)、県議(民主党)、市長が、自民党でさえ不要と判断した国家公務員宿舎とその見返りの市役所建設をどこの党派より最も促進しており、税金の無駄づかいの震源地となっている。

多くの朝霞市民はそういうことを知らずに、民主党や上田氏に誤解をして投票し続けている。
民主党が安易に上田人気に便乗せず、国民に約束した根幹の政策についてきちんとした態度を取ることが必要であると思う。

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8/7 東上線沿線自治体の首長が東武鉄道に要望活動をしていた!

小江戸新聞というローカル紙のHPの過去記事に、朝霞市などが参加している「東武東上線改善対策協議会」というものがあることを知る。7月14日に総会が開催され、東武鉄道への要望が行われたようだ。

日頃、通勤電車に乗っているかどうかもわからないような沿線各市長たちがトンチンカンな要望をして、もっとトンチンカンな東武鉄道の回答が行われている。東武鉄道にとってはこれで沿線住民の声を聞きました、というアリバイづくりの場になっているようだ。

例えば、急行を朝霞に止めろ、というのがあった。言いだしたのは朝霞市長だろう。他にメリットのある自治体がないから。
急行は遠方の利用者に集中的に乗ってもらうためにあるので、やたらめったら止めたら、電車ごとのメリハリがなくなって、すべての電車で混雑するということがわからないポピュリズム的主張である。
過去の東上線がそうであったように、急行は、成増または和光市で各駅停車との接続をきちんとやってもらえばいい。今のダイヤはそれがなっていないから、問題なのだ。

昨年6月の副都心線開通以後の使いにくい不便なダイヤを直せというのが、利用者の多くの声だろうが、そういうことに言及した市長はいないようだ。

副都心線が開通しても利用者が伸びていない、という事実に対する東武鉄道の分析が全くなっていなくて、「景気後退や新型インフルエンザの流行、高速道路の1,000円化などによるものとみられます」と言っている。景気後退が△。新型インフルエンザはほとんど関係ないだろうし、高速道路の1000円にしたところで、東上線の利用客で高速道路にシフトするような人は全体のうちわずかである。

そもそも利用者が増えないのは、都心回帰であり、その背景は沿線に魅力がないからである。だからと言って広報誌を作って経費の無駄づかいをすべきではないし、あるいは自治体が税金を花火で燃やすようなことばかりやるべきではないと思う。
日々の生活の満足度が高まるような、息づく地域社会が形成されていないからである。1つはいつまでたっても沿線に魅力的な商店街が形成されないこと、1つは沿線自治体の質が低すぎて所得が上がって都内に家を構えられるようになったり、福祉や医療で困難な課題を抱えた人から人口流失を起こしているからである。

商店街が形成されないのは地価が高いからである。沿線自治体が乱開発に任せて地価を吊り上げることを許しているため、商売やるよりマンションオーナーになった方が儲かるし楽だからである。したがって、二代目がなかなか育たない。一代目は地価が高すぎて進出してこない。街の魅力に釣り合わないほど高い不動産価格であるために個人商店の進出が進まず、進出するのはチェーンの飲食店で、そこが提供する雇用の場は低賃金労働ばかりである。商店街の形成を阻害している無策(あるいは不動産屋の利害を代表する)な自治体ばかりだからである。さらには、郊外型商業施設の誘致合戦をやってばかりいて、ますます地域社会や地域経済を冷え込ませるようなことばかりやっている。

もう1つは、福祉や医療の質も量も低くて、東上線の沿線に住むと浮いた地価よりお金や手間がかかるし、生活にぶち当たる壁が大きいからである。役所に相談しても法律や制度に無知で、地方分権や地方主権だという時代に、過去の因習や差別的思考に縛られたものごとの解釈を続けている自治体が多く、困って相談してもカウンセリング以上の問題解決にならないことが多い。障害や児童福祉などでは、板橋区や練馬区に引っ越して問題解決をしている人も多い。

村上隆氏がそうであったが、貧しい時代には朝霞のようなところでたえてがんばっても、結局、成功するとみんな出ていってしまう。これがまた九州や東北、あるいは下町のようなところとも違い、故郷というノスタルジーを呼び起こすものもなく、本当出ていったきりになってしまう。

そうであっても池袋に近くていいと思って住んでいいと思ってきた人は多い。
しかし、昨年6月以降は、東上線のダイヤが不均等間隔で使いにくくなり、有楽町線や、急行と各停の間での接続も悪くなり、無用な待ち時間で、池袋にすら出るのに時間がかかるようになっている。そもそも急行が相当遅くなっている。志木から池袋まで18キロの距離を、床が板張りでウーウーとモーターが唸る電車の時代で17分だったのに、今では日中ですら22分かかる。私も使いにくくて、仕事の往復以外で都内に出ることも減った。

有楽町線の運転間隔と整合性のない運転間隔で副都心線を走らせる東京メトロのダイヤは無理が多くて、混乱に陥りやすく、遅延や混乱で、帰宅時には和光市に着くのでやれやれという感じになっている。
混雑や遅延を敬遠して東上線を選んだ人の気持ちを無駄にするような東武鉄道や東京メトロの鉄道事業のあり方にも沿線の魅力を作れない問題があると思う。

●この場はこれで続けたらいいと思うが、やり方を変えるべきだろう。
ベッドタウンとして発展してきた沿線自治体は、市民の利害にからむ大きな問題を提起する場を、市民に対するフィードバックもなしに市長の思いつきで発言させるに任せていいのだろうか。うちの市長は通勤地獄をほとんど経験していないし、駅頭での活動報告などもしないので、日頃の通勤客のストレスに満ちた顔などめったに見ていないのだろう。それで通勤電車の問題は、急行停車駅にできるかどうかという、不動産屋の利害得失のレベルでしか理解できないのではないかと思う。
沿線自治体の首長は、住民の意見や意識などを前提にして、要望を出しているのだろうか。当事者参加の観点から今までのやり方は問題があると言わざるを得ない。

●東武鉄道から沿線の価値を高め利用者の生活の質を自治体とともに推進するために、各自治体に福祉や医療の充実を要望する場になってもいいはずである。

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8/7 官民格差をなくすということ

阿久根の竹原市長が、インターネットに掲載されている刑法が何だか調べもせず引用して、背任に無期懲役があるかのように書いて赤っ恥かいたらしい。
例の、市職員の賃金総額を掲示した張り紙をはがしたことを背任などと言いがかりをつけて、引用した空想の刑法改正案を信じて、無期懲役になるのだと書いたようだ。

EU労働法政策雑記帳「阿久根市民主主義人民共和国刑法第247条第2項第3項」

住民サービスと言えば学校教育と給食しかないような、公務員=官僚という時代に作られた、地方公務員法などと前時代的な内容の法律を見ていると、官民の格差をなくせと言う竹原市長の言い分が、どうして公務員だから背任で無期懲役にせよなどと、著しく官民で格差をつけるような法体系にしようと主張していることとの矛盾がわからないのだろうか。

公務員だから民間と同じ法律で処罰してもさして不都合のないことまで殺人罪並みに特別厳しく罰すれば、ダブルスタンダードとなり、公務員が特権階級にせざるを得なくなることぐらい、趣味が読書ならわからないものなのだろうか。

雇用を任用と言ったり、個人の良心としての政治活動の禁止をしたり、労働組合としての団結権を規制したり、そういう法律が官民格差を生みだしている1つの理由になっていると、竹原市長は考えたこともないのだろうか。何かというと地方公務員法云々と言うが、そもそも彼が攻撃の対象とする特権性は、公務員は特別だ、という法律のつくりから発生しているものだと考えたこともないのだろうか。

紹介してくれたEU労働法政策雑記帳では、竹原市長が先日組合事務所退去問題で裁判の出席を拒否した理由に、裁判制度そのものの無効を訴えていることは、内乱罪未遂でも無期懲役に問われるんじゃないんですか、と皮肉を言っている。

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2009.08.07

8/7 たすきまで規制する公選法がおかしい

タスキに「本人」増殖中…公選法スキ突く奇策=読売。

そもそもたすきなんか規制する方がおかしいんだってば。あれが掛けてあることで、不正な選挙にどうしてなるのか、全然わからない。政治活動の自由を制限するほどの理由がわからない。同様のことは幟旗(のぼりばた)などにも言える。

公職選挙法でがんじがらめにして、バカなことを平気でできる人しか政治家にさせないこの国のシステムは、選挙法に精通している人しか危なくて選挙に近寄らせないようにしている。「奇策」ばかりで国民には素直な表現をなぜしないのだ、と訝しがらせる。そのことで、政治は特殊な技能となり、特殊な人たちだけの世界になってきた。

民主党が国民主権を全面展開しているが、それが貫徹されるためには、国民の政治参加のシステム、とりわけ直接民主制的システムを入れる前に、そもそも代議制民主主義の根幹にあたる選挙の規制緩和、とりわけ不合理なわけのわからない規制の多い、文書図画の規制撤廃を行うべきであるし、公約として掲げるべきだろう。

●選挙にお金がかかるという人が出てくるが、それは選挙の会計報告の精度を上げるようにすれば済むことで、お金がかかるからと文書図画の細部まで選挙運動を規制するのは、痴漢をする人がいるから男の人の手を切りましょう、と言っているのに等しい。

●文書規制が、地方議員選挙でビラ配布を禁止しているのもおかしいし、候補者名も何も入っていないわけのわからない「確認団体ビラ」を規制付きで認めているのも変だし、さらには、規制が緩和されている首長選挙のマニフェストや、衆議院議員選挙で、証紙貼りというとてもばかばかしい作業に追われる。枚数制限して選挙にお金がかからないようにしているつもりだろうが、政治家のために、労賃タダで証紙を貼ってくれる人をかき集めるためには、日常の政治活動にお金がかかったり、議員によっては利益誘導なんかでいろいろな人に恩を売ったりしなければならない。結果としてお金がもっとかかっているのではないかと私は見ている。

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2009.08.05

8/5 忠孝と神風、ついでにはる子も

先日、志木の丸井に、泡盛メーカーが販促に来ていた。

泡盛の名は「忠孝」。この名にピンと来る人は埼玉4区のれっきとした住人です。
ところが面白いことに、その泡盛メーカーは他にも「仁風(じんぷう)」という泡盛を売っていて、並んでいると、ますます埼玉4区の趣が強い。ついでに「はる子」なんてあるともっといいなぁ。

その泡盛のブランド「仁風」というのは、忠孝ブランドの子ブランドにあたり、正確には「忠孝仁風」というそうです。

どうでもいい話、すみません。

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2009.08.04

8/4 自民党パンフのできの悪さ

自宅のポストに自民党のパンフレットが投函されている。「政治はギャンブルじゃない」と。

気持ちはわかりますがね、こういう言葉を平気で言えるところが与党ぼけなんじゃないんでしょうか。

しかも書いてあることは、日教組批判。埼玉県南部に日教組なんかないのにこんなこと力説されても。日教組はいいけど、全教はどうなのさ。

まして、大分県の教員採用不正問題では、日教組の責任のような書き方をしていて、これは誹謗中傷に当たるのではないか。日教組、今度は自民党相手に損害賠償請求したらどうだろうか。

慰安婦問題についての民主党の姿勢を批判しているが、民主党のものは村山政権のときに自社さ3党で合意したものの延長。それを批判するなら、自社さ3党合意や原文兵衛のやったことが間違っていたと自己批判することなのだろう。

いい加減なパンフレットである。

こんなイデオロギーチックな民主党の揚げ足取りをするようでは、自民党も大した役割がなくなったと言われても仕方がない。

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2009.08.02

8/2 ソ連とナチスドイツは同じか違うのか

ナチスとソ連は同じだ、という議論に、ロシア上院が反発したという。ソ連とナチスドイツが同列に語られるものか、そうでないのか、微妙な問題だ。

私は、社会民主主義者として、広い社会主義、労働者解放という思想の両端に、ソ連のような共産主義と、ナチスのような国家社会主義が生まれたことに、残念な思いをしている。
また評論家・呉智英は、広く民主主義そのものがそういう危険性をともなっていて、フランス革命のロペスピエールの独裁からして、ファシズムや共産主義と同じような過ちを犯している、と非難している。

大量殺人こそしないものの、大衆を民族性に熱狂させて敵対党派を解消し一党支配をやるということを、1930年代、英米以外のヨーロッパ諸国で経験している。

思想史に深く立ち入るのは、私には勉強が足りないのでこの程度にとどめておくが、民主主義や社会主義思想にこうした暴走があることを、自覚しておくべきなのだろう。

ナチスの政権維持手段のいくつかはソ連から学習した方法を利用しているし、独特のレトリックで国民を動員して国民の統合を図ったところ、ダメな国を勤労によって立ち直らせたこと、冤罪を辞さず粛清を行い徹底した言論統制を行ったこと、世界的不況からいちはやく脱出したことはよく似たところにあると思う。ボーランド、バルト三国などソ連にもドイツにも圧迫されてきた国からすれば、同列にしか見えないのだろう。

一方で、国対国となるとソ連は第二次世界大戦後半に入るまで攻撃することはなく、スターリン批判や、ゴルバチョフの誕生など、いくつかの軌道修正が図られ、70年にわたって政権を維持したが、ナチスはそれができず専ら個人のカリスマで政府を維持し、個人が去ることで国が崩壊している。社会主義の母国であり諸民族の統合であるという国と、一民族の優位性だけを語る国の思想の作られ方も大きく違う。もともとそこそこの大国であったドイツと、近代化が全然されていなかったソ連とでは、独裁政権の役割も機能も全然違ったことだろう。

1989年~1995年ぐらいまではナチスと共産主義のふりかえりがよくされてきたが、最近、ほとんどされなくなった。この両国の過ちから学ぶべきことは多い。

●私が立憲主義と議会制民主主義の枠内で公共性を重視し、1人ひとりの人権をできるだけ尊重していく社会民主主義という立場に立脚したのも、1989年大学生になった年から、東欧やソ連が崩壊し、ファシズムやソ連の間違いを知る機会を得られたことによるのだろう。
一発革命的なものごとの考え方は、暴力と退廃と、最後は社会の崩壊が待ち受けているということを両国の失敗から学んだからだ。一発革命で世の中うまくいくことはなく、自己を正当化するために次々に政治闘争をしかけ、社会の敵を作り続けなくてはならない。

したがって、非社会主義思想の世界の中でも、何もかも改革すれば変わるかのように宣伝し、社会の敵を作り続けた小泉構造改革のような一発革命的な思考回路が危ないということを、何度もここで警鐘を鳴らしてきた。現実、社会のあちこちの機能がぼろぼろになって自殺者と失業者が溢れかえってしまい、社会を作り直す機能でさえガタガタにされ、目先の生活のことばかりに多くの人がふりまわされている。一方で特定のコネ社会の中にいる人だけが大した労力もかけずにいい思いをして、その危機感からセキュリティーやらリスク管理ばかりが社会で幅をきかすようになって、とっても官僚的な社会になっている。社会全体が不幸になっている。

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8/1 竹原阿久根市長、裁判官を自治労とグルと言い裁判を放棄

折しも鹿児島出張中の間のできごと。
仕事の間に間に、竹原阿久根市長の行状が噂で入ってくる。

とんでも竹原阿久根市長が求めた職員組合の事務所退去に対する組合側の無効を訴える裁判に、竹原市長側は抗弁をボイコットした。
その理由が裁判官も公務員、自治労や職員組合の味方だろう、という言いがかり。
10年ぐらい前の政治改革の主導権争いで使われた、自治労悪者論を今頃持ち出して、得意げになっている。

裁判官にとって、職員組合もなくその存在の実感がなく、必ずしも彼らが公務員労組に近い立場ではないはずだが、みすみす裁判所まで敵にまわす愚かさ。普通の市長ならこんなはずかしいことにならないように、秘書課長やら、審議監やら、企画総務部長あたりが進言して、弁護士つけて適度な抗弁するはずだが、それが機能していない。一方で市役所には、市職労出ていけという市長が作った住民運動が押し掛けてくるというので、彼は阿久根市文化大革命を1人組でやろうとしているのだろう。

訴えた裁判がないがしろにされ、反対すれば手下がプラカードを持っておしかけてくる。そんなところには住みたくないなぁと思ってしまってはいけないものだろうか。

【追記】書き忘れたが、竹原氏は市役所に市職員の人件費を書き出した横断幕を掲出させたが、市長が議会不信任を受けて失職した後に横断幕を撤去した職員を、市長は懲戒免職した。その理由が「市役所の指揮、命令機能の危機的状況を明らかにした。事件の重大性にかんがみ、処分することにした」と言ってるらしいが、裁判官を誹謗し、裁判を欠席することは、法秩序への挑戦で、指揮命令系統どころの問題ではないように思う。荒ぶる魂の政治家による立憲主義への挑戦にしか思えない。

●と面白いことを「EU労働法政策雑記帳」で竹原市長が取り上げておられて、トロツキストの太田竜を信奉しておられるらしい。
太田竜氏は1950年代、後にカクマル派の理論的指導者になる黒田寛一氏などと一緒に、トロツキズムを最初に輸入した人であり、後にサヨク諸党派を渡り歩いて80年代には民族派なのかサヨクなのかよくわからないようなことをしていたような人物である。

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