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2009.08.27

8/26 社民党は純化路線なのか民主党政権の暴走抑止装置なのか

民主党圧勝の予測に、上塗りするようにその傾向は変わらないという解説まで。

それを受けて埋没を危惧される社民党、国民新党あたりから、独自色を出す動きがあるようだ。
その中で、社民党の福島みずほ氏の出し方は、民主党が嫌いなんだ、パートナーシップを結ぶ相手ではないんだ、と読みとれるようなところがあって稚拙だと思う。

民主党を中心とした政権の中での、思いつき政策や暴走した政策を中和する役割があるんだ、ということを明確にすべきだし、もっと早くからその路線を位置づけていれば、もっと民主党との間に取引ができたのではないかと思う。

福島氏を含めて、党内の純化路線論者との合意形成に時間がかかりすぎるのもこの党の弱点である。民主党から吸い取る汁は吸う新党大地を見習ったらどうかと思う。
ここは自民党政権をとにかく終わらせて、次の政権の中での矛盾が大きくなったときにそれを克服する役回りがあることを認識すべきだろう。

社民党孤立純化路線の福島氏と、そうでない政策派の阿部知子氏の仲の悪さについて、いろいろなところで伝え聞いてきたが、皮肉にも以下の読売の記事を読むと、期せずして孤立純化路線で共通してきたようなところもある。

パートナーの中での暴走抑止装置としての社民党なら評価するが、純化路線を走り、共産党の後塵を拝むような立場になるようなら、世界の社会民主主義政党と理念も感覚も共有できないことも相まって社民党の存在理由は終わるであろう。

福島党首、民主の高速無料化と子ども手当に異論
社民党の福島党首は26日、遊説先の広島市で記者団に、民主党が政権公約(マニフェスト)で掲げた高速道路の無料化と子ども手当に異論を呈した。

 福島氏は高速道路無料化について、「交通が渋滞し、(配送品などの)遅配が増えるのではないか。莫大な税金が掛かる。CO2(二酸化炭素)が増えてしまい、環境の問題でいかがか」と指摘した。中学卒業まで1人あたり月額2万6000円(2010年度は半額)を支給する子ども手当に関しても、「5兆円を子ども手当だけに使うことは(税収との)バランスを欠く」と批判。「党の見解を言っていきたい」とも語り、衆院選後に民主党と連立を組む場合、軌道修正を求めていく考えを強調した。

 一連の発言は、「社民党の独自色をアピールしなければ、埋没してしまう」(衆院選候補者)との危機感の表れのようだ。

(2009年8月26日23時12分 読売新聞)

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コメント

こんにちは。2007年から社民党応援ブログを続けておりますsdpj_2007と申します。
おっしゃるとおりですね。私も社民党の党首を含む幹部の戦術の稚拙さを痛感しています。
社民勢力の維持のため、社民党を応援する立場ですが、このままではその基盤がどんどん削がれるようで残念です。
社民主義のイメージが社民党で傷つくくらいならば、一層社民党が一旦消えたほうがいいかも思う昨今です。
とはいえ、予想を覆して社民党が議席を維持することと保坂氏の当選を今は祈るのみです。

投稿: sdpj_2007 | 2009.08.27 01:07

阿部さんは比例票とらなきゃならんから必死でしょう。

保坂さんは当選できたら、民主合併推進派になるでしょうね。あれだけ冷や飯食わされてれば当然。

辻元さんは党の主導権取れなかったら離党すると思う。晴れて執行猶予もとけたことだし。

投稿: 匿名希某 | 2009.08.27 11:15

選挙が終わった今、社民は、議席維持が精一杯だった。
政権交代で、与党になるというのに、こんな状態だ。
とっとと社民を解党して、民主に合併すべき。


投稿: 合併してよし | 2009.09.07 15:26

sdpj2007さま
保坂さん残念でしたね。私に10万票取ると豪語して、本当ですかぁ、なんて返しましたが、とりあえずその約束は果たしてくれました。しかし、落選は落選です。全く残念です。
なくなれとは私は思いませんが、少数政党としてできることをする、という観点と、何かあれば政権に参加して世の中変えるんだ、という気概や策略ができないのであれば、民主党に合併して吸収されたらよいと思います。
もっともそういう観点では、今の福島党首の振る舞いは合格点はクリアされているのではないかと思います。
問題は党本部職員や国会秘書たち三宅坂の人々のようです。村山政権の過ちを繰り返すなとかそんなこと言って閣外協力をしろなどと言っているんですって。政局が読めないし、なおかつ苦渋の選択でつくられた村山富市元首相の行動を冒涜できるのでしょうか。

匿名希某さま
だいたい誰かはわかりました。阿部さんのしたたかな交渉が民主党へのいい牽制球になっていますが、民主党もしたたかです。国家戦略局というのが連立政権ではないというところが、民主党のうさんくささです。
もっとも民主党に信用されるためには、社民党も党内の意志決定プロセスを変えなくてはならないでしょうね。

合併してよしさま
合併して、民主党の中に社民党のよい部分がうまく移植できるといいのですが、そうはならないと思います。
上に書きましたけども、閣外協力論とか、うちの町の某市議のように社民党に出たり入ったりしているような人がいる限り、民主党と合併しても必ず何らかの残骸が残るんでしょうね。村山政権の自衛隊合憲の発言に反発して新社会党を結党した人たちや、社民党の新党構想の結実として発足した96年の旧民主党結党に合流しなかった人たちの存在はそれを証明しています。
残って、残った人たちが西欧社民の原理原則的な思想を持っているならともかく、そうでないから出ていく人がいたり、民主党ができたりした経緯があります。
社民党に残った人は社民主義なんかどうでもよくて、昔ながらの平和運動、反安保、反自衛隊の党内論議だけをやっていたい人ばかりになっていくから、ますます社民党としての存在意義がわけがわからなくなったりするのでしょう。少し前まで保育園とか、社民主義の根幹に関わるような政策がほとんど整備されていませんでした。とくに、2000年頃の社民党の政策は勝ち組フェミニズムの考えそうなことが並んでいて、リバタリアンと違うか、と思ったこともあります。
小選挙区当選組や、惜敗落選組の人たちは、民主党にいつ移籍してもおかしくないですよね。

投稿: 管理人 | 2009.09.15 01:14

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