8/22 副都心線開通で東上線の混雑率が悪化
地下鉄副都心線の開通で、東上線の混雑が緩和されるはずが、10%も悪化している。
北池袋→池袋の混雑率 2007年 136% → 2008年 146%
副都心線開通後の東上線が混むなぁと思っていたらやはりそうだった。原因はラッシュ時間の減便。4分30秒に急行または準急が1本、各停1本のパターンが、5~6分ごとになった。
減便で、成増・池袋間16分→13分に高速化したと宣伝しているが、志木、和光市、成増で長時間停車し、志木→池袋では所要時間が減っていない。さらには減便による待ち時間の増加でかえって時間がかかっている。
副都心線開通とそれにともなうダイヤ改正を、乗客サービスの向上のように鉄道会社も、その尻馬に乗っかっている不動産屋や沿線自治体は宣伝しているがとんでもない。混雑するわ、時間がかかるわ、むしろサービス劣化である。
副都心線開通という名のもとに、地下鉄利用者数を過剰に見積もって行われた減量ダイヤ、東武鉄道の乗客虐待にともなう合理化ではないか。
副都心線を開通させただけで地下鉄に客を流したいなら、運賃や切符の共通化をしなければ無理だろう。次に来る電車を確認し、それからどっち経由で行くか考えて切符を買わなくてはならないのであれば、面倒で地下鉄に乗客はシフトしない。PASMOの普及で、利用者の運賃支払いが自覚できなくなってきたため、共通運賃を導入しなければならない必然性が低下したように思うのが残念だ。
●沿線自治体のサービスが悪い、魅力的な商店街がない、そんな東上線の沿線に住む最大のメリットは、通勤電車の混雑率が低いことである。混雑率136%だと、よっぽどのことがなければ資料を読んだり、本を読んだりするのに困難はない。しかし146%になるとできない。
●混雑率はあくまでも人数ベース。乗っている人が大きくなったら混雑率は同じでも苦痛は増える。
国土交通省は180%を割れば新聞が読めるなどと表現しているが、その表現を始めた20年前より大柄な中年が増え、乗客の荷物が増え、混雑率の分母が10%かさ上げされ、混雑率150%でも新聞や本など読めない。
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