8/21 党首でなくて支援団体のボスがなぜ熱弁振るっているのか
試合放棄してまで自民党を応援しようとした幸福実現党のことなんかどうでもいいが、たまたま政見放送で流れていたので見る。
これが宗教家かと思うようなカリスマのない大川隆法。安定第一、お堅い仕事の中間管理職みたい。
しかも話し方も声質もカリスマがない。そして最後はボルテージを上げるから、全然ありがたくない。
彼は小さな政府にするという。弱者の味方が多い宗教政党らしくない。
幸福の化学が、自己表現力に苦しんでいる中の上ぐらいの階層に信者が多いということを裏付けている。この階層は組織に依拠して安定生活をしているのに中途半端にそこそこに権力があって自己責任で生きられない事態を想像できない人が多い。福祉なんかバッサバッサ切って、税金下げろという考え方になりがち。
ところが批判する大きな政府の考え方が間違っている。「税金をたくさん取って、国民にばらまく。財政再建が遅れる」と言っていたが、国民にばらまくのに見合って税金をたくさん取るなら、財政再建は遅れない。この場合の問題は、国民からの富の収奪をするのか、という批判の方が正しい(さらはこれに対してケインジアンは再配分によって消費性向が上がり景気が上昇するから富の創造につながると反論する)。
また歴史の教訓からは、巨額の財政赤字を生み、財政再建が遅れるのは、小さな政府を志向したときの方が多い。イギリスのサッチャー、アメリカのレーガンとブッシュJr、日本の小泉、みんな財政赤字を大きくして政権を終えている。小さな政府を志向して税金を削っても、支出が思うように削れなくて財政悪化するわ、国民所得が低下してさらに税収が落ち込むわ、というパターンが多いということだ。
ところで、党首は何も話さないのか?創価学会と公明党だって、会長は選挙で表に出ないようにしているし、政治は公明党党首が責任を持っている。
●大川隆法の著書を、幸福実現党の運動員とおぼしき人が訪ねてきて置いていく、という話をあちこちで聞いている。買収罪・事前買収罪などの悪質な選挙違反にならないのだろうか。
●続いての日本共産党の政見放送で、志位くんの政見のあと、司会おぼしき女性が「頼もしいですね」と相づちを打った。家父長制的体質を表すようでよろしくない。政治家の価値は頼もしいかどうかで決めるのであれば、古い自民党の体質と変わらないのではないか。
お任せ政治はだめで、有権者・国民・ステークホルダーの自己決定権を尊重していくような社会システムへの変更が求められている時代なのではないか。
●右翼議員のサイトで、民主党=反日政党というボルテージが上がる。
むかしのサヨクみたいに、民主党にちょっとでも関係のある団体などを自分たちの見える考え方にあわせてつなぎあわせて、民主党=日教組=自治労=解放同盟=朝鮮総連=反日と結論づけたりしていて、とても雑である。
だったら、反日分子批判を積極的にやっている民主党の土屋敬之都議会議員(板橋区)はどうなんだろうか。彼自身もそういう観点から民主党批判をしているらしいが、だったら離党すれば、と思うところだ。
●東京都下のある自民党候補者が「日教組に汚染された教育を正す」というような公約を掲げている。残念だが、東京での日教組の影響力はごくわずかになっている。地元の学校からきちんと話を聞いて教育政策をうんぬんしているのだろうか。こんな雑な思考回路の議員は落選させるに限る。
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コメント
税金をたくさん取ったら今まで以上に国民の財布の口が閉まって税収など上がる訳ないでしょうに。税収は更に落ちますよ。全然分かってないですね。
投稿: アキラ | 2009.08.22 10:35
幸福実現党はHPの通り、現在党首不在、総裁と特別代表のドクター中松の二人が実質党首となっています。
また大川隆法幸福実現党総裁は比例近畿ブロックから出馬されております。
投稿: こうふく | 2009.08.25 13:26