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2009.06.15

6/15 市内で赤ちゃんが遺棄される

市内で生まれたばかりの赤ちゃんの遺体が棄てられていた。ほんとうに悲しいことである。

●赤ちゃんの虐待や遺棄事件があると、親の責任を問う言葉が踊る。
もちろん親の責任はあると思うが、世の中必ずダメな親のもとに生まれてくる子どもはいる。親の力など千差万別・多種多様で、こうした事件にあるべき親像などを提示するのは限界がある考え方だ。
もちろん親が親にはねかえってくるだけの問題なら、親の自己責任を問いただしていくのも1つの考え方だと思うが、赤ちゃんは親を選ぶことができない以上、親だけの責任にしても埒があかない。
また、親の責任だけを問うやり方では、ダメな親自身にとってのスティグマになって、ますます問題解決から遠ざける効果もある。

赤ちゃんへの遺棄や虐待への現実的な対応は、公的機関につながったり、民の力で熊本の赤ちゃんポストがようやく対応しているが、身近な社会政策としてはまだまだ不足だ。基礎自治体の大半は自己責任を問うだけで、手に負えなくなると地域の立派な母親ネットワークみたいなところか、児童相談所かに回送するにとどまる。保護して養育する責任を回避している。
立派や親が賞賛されるだけの親学の普及だったり、政策的効果が不明確な子育て支援センターなどハコモノ造りに終始している。近年、若者への社会保障が不足している、として現金ばらまく話ばかり進んでいるが、実質的な問題解決につながることをもっともっとすべきだと思う。

小学校に乳児の遺体=ビニールバッグに入れられ-埼玉
 14日午後4時半ごろ、埼玉県朝霞市幸町の市立朝霞第四小学校に踊りの練習に来ていた人から「ビニールが掛かった人のようなものがある」と110番があった。駆けつけた県警朝霞署員が、体育館脇に置かれたビニールバッグの中から乳児の遺体を発見。同署は死体遺棄事件として調べている。
 同署によると、遺体は男児で、へその緒が付いたままだった。タオルにくるまれており、身元が分かるものは見つかっていない。(2009/06/15-01:40共同通信社)

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