5/7 和光市長選挙・松本たけひろ立候補予定者に聞く
以前、私のブログにコメントを寄せていただいたり、朝霞市政についての市民運動「今後の朝霞市を考える会」の財政の学習会で講師で来ていただいた松本武洋さんが和光市長選挙に立候補する準備を進めている。
朝霞市長選挙が事実上の不発に終わり対抗軸のある選挙ができなかったことの悔しさが残る今、隣の和光市で市長選挙に挑戦することを決意した、松本さんにインタビューを申し入れたところ、選挙前の忙しい中、受けてくださることになった。
政策(マニフェスト)については、松本さん自身のホームページや政治活動ビラで広報されている。ここでは、政治家松本さんの政治家としての生き様や考え方について聞いてみることにした。
--今回、なぜ市長をめざそうと思ったのですか
松本 和光市の市議会議員になってから、市長として、このまちの経営をしっかりやりたいという目標はありました。このタイミングとなった理由は、市議会議員になってから和光市の状況を見ていて、お金を使っているのに市民の中に満足度が低いという問題を感じたからです。つまり、市のお金の使い方がハコモノに偏っていて、維持費や建て替え費用などまったく考えられていないのです。このまままた4年間同じことを続けさせてはまずいと考えたからです。
--普通の人の感覚を和光市役所に持ち込むことの大切さが問われていると思います。松本さんは市議になるまでの生活はどのような生活だったか・どんな人生を送ってきたのでしょうか?
松本 家族の事情で和光市に住み始めました。住んでみると仕事に便利で、住み続けています。市議会議員になるまでは、東洋経済という出版社の編集部に勤める会社員で、朝の地下鉄で出かけ、22時から終電の間に帰る、という日々でした。毎年経済や会計の本を30冊前後作っていました。常に仕事に追われていました。多くの和光のサラリーマンの生活とそんなに変わらないのではないかと思います。
--どうして政治家になっることにしたのですか?
松本 2003年の朝霞地区4市の合併の時に市政に興味を持ちました。合併の議論を見ていると、700億円といわれる合併特例債を使ったハコモノ計画など、ずいぶん社会の常識と離れた議論をしていて、普通の社会の常識のある人間が行政に関与しないと危険だと思いました。
いろいろ考えるうちに「自分でやってみよう」と思いました。
--市議になって発見してきたこと・自分が変化したと思うことはどのようなことですか?
会社員としての自分には社会の一部しか見えていなかったと思います。会社では見ることのできないいろいろなことを知ることができたと思っています。
世の中には本当にその日の生活に困っている人、障がい者をはじめとする行政の支援を必要とする人々については頭で分かっていても、実感したのは議員になってからです。
また、和光という狭い町にも自営業者や地主など、会社で仕事をしているだけでは接点の少ない人々がいて、そういう人たちのおかれた立場とか考え方も触れることができました。
もちろん、サラリーマン出身ですから、市役所に意見を出しにくいサラリーマン、埼玉都民の声を自治体に反映させていくという課題がありますが、それ以上に、埼玉都民の関心を政治に惹きつけるか、ということを強く思うようにもなりました。
この6年間で、より広く世の中を見られるようになったと実感しています。
--最近、どんな時代の変化が起きていると見ていると感じますか。そのことが和光市にどんな影響を与えていると考えていますか。それに対して松本さんがどのような考えで臨もうとしていますか。
松本 公共の担い手が変わってきていると感じています。とくにずっと経済成長する時代ではなくなったことが大きいと思います。成長し続ける社会であれば、成長の余白が多く、税金でいろいろできたと思います。経済成長できないということは、そうした余白がなくなっていくことで、みんなで持てる力を出し合う社会になっていくと思います。
そういう観点で、マニフェストをまとめました。
--もし市長になられたらどのような市政運営をしたいですか?
松本 ふつうの人、政治の近くにいる人でない人もという意味ですが、ふつうの人が納得いく行政でありたいと思います。ふつうの人の疑問が解かれていくことが大事です。いっぱいの人がこれはこうした方がいいと思っていて、やり方を変えるだけでできること、コストがかからないでできることは、何とかできる市役所にしたいと思っています。〈インタビュー終了〉
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