4/5 衛星打ち上げ
北朝鮮が自称「衛星」を打ち上げた。宇宙に行かなかったことから、真の目的は、ミサイルなんだろうけど、首相のようにあんまり興奮するとろくなことはなさそう。北朝鮮の思うつぼでもある。
これがミサイルかどうかは、打ち上げたものを回収してみないとわからないが、断定して、「安保理違反」と強硬に主張するのは得策なのだろうか。日本も平和的に種子島から衛星を打ち上げている。これが脅威だと北朝鮮からイチャモンついたら、どうするつもりだろうか(偏西風の風下てはないので、文句はつけようないとは思うが)。
北朝鮮は、国際手続きを踏んで、お互い様の論理を使って、巧みに法律的問題と政治的問題を切り離して使っている。法律的手続きで対応しようとする諸外国が簡単に非難決議でまとまるとは思えない。
今回、誰がこの騒ぎで得したかと言えば、非常時にどうするか、という体制の検証ができた政府にあると思う。PAC3がこうした事態に守りにならないと知っているのに、守れる幻想を与えたことは大きな問題ではないかと思う。
●朝のニュースで外務省の建物の中からの中継に出て、北朝鮮への制裁を声高に語る女性記者、安倍晋三べったりの番記者だった人物。安倍晋三の私邸の追っかけをNHKスペシャルに載せた記者ではないか。
「日本は軍事的脅威に免疫ない」 駐日特派員の見方朝日新聞 2009年4月6日5時10分
今回の発射に対する日本社会の反応をどう見るか。東京に駐在する外国人特派員2人に聞いた。
■韓国紙・東亜日報の徐永娥(ソ・ヨンア)・東京支局長(43)
発射予告の後、日本社会は全体的に神経をとがらせすぎていたように見えた。まるで戦争が迫っているかのように伝えたメディアもあった。
北朝鮮の意図は国際社会の注目を集めることだから、残念ながら日本について言えば、成功してしまっている。韓国に比べて日本は全体的に軍事的脅威に対する免疫がないのではないかとも思う。
4日には防衛省で情報伝達ミスがあった。緊張した場面でこのようなミスがあるようでは、本当に軍事的に重要な局面できちんとした対応ができるのか不安になる。
■ニューヨーク・タイムズのマーティン・ファクラー東京支局長(42)
ワシントンやソウルの冷静さに比べて、日本は騒ぎすぎた。北朝鮮は、米国がオバマ政権になりあまり注目されなくなったから、パフォーマンスをやっているだけ。
拉致問題もあり敏感になるのは分かるし、政治家は総選挙前で国を守っているところを見せたかったのだろうが、北朝鮮に攻撃の意図がないことは分かっていたはず。バランスに欠け、パフォーマンスに負けたと言える。誤報は、緊急事態の経験不足で起きたのだろうが、全体から見れば大きな問題ではないと思う。
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