4/29 豚インフルエンザ
どうなるかはわからないし、現時点で価値判断もできないが、豚インフルエンザ問題が、グローバリズムを転換させる1つのきっかけになるように感じている。メキシコということはすぐにアメリカに飛び火する。アメリカに旅行しにくくなれば、日本の経済体制の根幹に関わる問題になってくる。昨秋からの大不況に加え、豚インフルエンザはその決定打のように思う。
グローバリズムが社会を変える、という議論がここ20年ぐらい流行し続けたし、その延長で構造改革の必要性が強調されたりしてきたけれども、これは今のパラダイムを前提にしている議論の1つでしかなかった。グローバリズムに迎合する自民党構造改革派や民主党若手が、いくら自らを維新の志士になぞらえてみても、グローバリズムなんて明治維新以降の枠組みを何一つ乗り越えていない。
一方で、大不況による内向きな動きによる巻き戻しも、その枠内に入るが、豚インフルエンザでそもそも外国との交流どうこうという話になってくれば、鎖国体制に近いものになってくるかのうせいがある。生命の危機をおかしてビジネスをすることがどうか、ということであり、そのことは明治維新以降の日本の社会存立の基本路線に関わる問題になってくる。それはパラダイムの大きな転換になる可能性がある。
そのときに日本社会が不幸にならないシミュレーションが必要ではないか。
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