« 2/23 世にも不思議な光景 | トップページ | 2/24 小児医療費窓口無料化が功績かね »

2009.02.24

2/24 従業員個人の賃金をバラす愚かな市長

これはひどすぎる、という事件。

鹿児島県の阿久根市長が、全職員の給料をHPで公開した。
がちがちの給与条例主義で、公務員の賃金は自治体条例から推定できる。

いくら公務員を市民が管理しなくてはならない、という国民主権の原理があっても、ルールがきちんとしていればいいのであって、公務員個々人には、全人格公務員ということではなく、労働者という一面もあるので、個々人の生活のふところの中身まで公開する必要はあるとは思えない。
総額人件費については、市の予算書でも管理していて、そこで把握して、額の多少を議論すればいい。補足する資料も、総務省の指導で各自治体で公開している。
そういうことの勉強もして政策化せず、文化大革命のように政治闘争化させるのは、不勉強としか言いようがない。

こうして個々の従業員の懐を公開するバカな社長がいるかとも思う。
まともな人材が寄りつかず、近隣市に逃げてしまうことを考えられないのだろうか。
とくに阿久根市は新幹線が開通後、地理的に不利な条件となった市である。

●阿久根市長は、半分以上が大企業並みの賃金をもらっていると批判しているが、大企業の部長がそんな水準だろうか。大企業の部長なら、1000万円を超えるだろう。地方の中堅企業の部長ぐらいではないか。

こうして公務員賃金を批判の矢面に立たせれば、公務員は、貧乏なふりをして浪費を戒め、貯金にせっせと励むようになる。そのことが地域経済にどういう影響を与えるか考えるべきだろう。

地域経済が崩壊している中で、数少ない真水の消費をしているのが公務員ではないか。もちろんその消費の先をできるだけ地元の企業や商店を使え、というのが、市長の仕事ではないだろうか。

この市長の特別職公務員としての能力を疑ってしまう。

●どうせこういう市長は民間の感覚とか言って当選するんだろうけども、民間の優秀な社長は、高い給料や労働条件を誇示して自慢して優秀な従業員を集め、低い給料・労働条件をうまくごまかして人材を流失しないようにするものではないか。

鹿児島のブログ市長、今度は職員給料268人分をHP公開
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(49)が、市のホームページ(HP)に2007年度当時の市長、教育長ら幹部を含む職員計268人の年収、給料、14項目の手当の明細を1円単位で公開していることが23日、わかった。

 

1円単位、職員からは「そこまでやるか」
 多くの自治体が職員給与の水準をHPで公表しているが、平均額などの公表が一般的だ。名前などは伏せられているが、懐具合を公表された職員からは「そこまでやるか」との声も出ている。

 市HPの市政情報の欄に消防を除く全職員の給与を表組みで掲載。年間の給料に加え、扶養、地域、住居、児童、期末、勤勉など14項目の手当が記載され、正確な年収が明らかになっている。いずれも1円単位で給与総額が多い順に番号を振って公開。名前はないが、医師、市長、副市長、教育長は役職を記載している。

 このうち職員で最も高いのは医師、市長に次いで3番目で、給料543万8400円、扶養手当37万2000円、住居手当32万4000円、時間外手当55万6284円などとなっており、年収は総額909万1695円。

 公開について、竹原市長は自身のブログ(日記形式のHP)で「19年度職員給与、手当明細も公開しました」と紹介し、市HPの該当サイトにつながるようリンクを張っている。そのうえで、「年収700万円以上の職員が54パーセント、大企業の部長以上の給料を受け取る人間が過半数にもなる組織が阿久根市民の上に君臨している」「職責や能力と給料の関係もデタラメとしか言いようがない」などと職員批判を展開している。

竹原市長「税金の使い道の話だから公開して当然」
 竹原市長は読売新聞の取材に「市民から職員給与や退職金のことを知りたいと要望があったため掲載した。税金の使い道の話だから公開して当然。市は年間20億円の税収しかないのに多額の人件費を使っていることに市民がどう感じるかということだ」と話した。

 これに対し、ある職員は「自分の年収も載せられている。正直気分が悪い。出直し市議選に向けた選挙戦略としか思えず、『そこまでやるか』と開いた口がふさがらない」と憤りをあらわにした。別の職員は「阿久根市が他の自治体に比べて高いわけではないのに……」と話していた。

 阿久根市では、昨年9月に就任した竹原市長が、市長選でブログを使った選挙運動を展開したり、副市長、教育長人事で議会が同意しなかった人物を独断で市幹部として採用したりして物議を醸している。議会は今月6日、市長不信任を可決したが、竹原市長は地方自治法に基づき議会を解散。3月22日の出直し市議選で竹原市長に賛同する新人候補数人が立候補の準備を進め、市を二分する選挙戦となる様相を呈している。

(2009年2月24日03時35分 読売新聞)

|

« 2/23 世にも不思議な光景 | トップページ | 2/24 小児医療費窓口無料化が功績かね »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2/23 世にも不思議な光景 | トップページ | 2/24 小児医療費窓口無料化が功績かね »