2/24 小児医療費窓口無料化が功績かね
家族が子どもの保育園のお迎えに行ったら、現職市長の選挙カーが近寄ってきて、乳幼児医療無料化・窓口払いの廃止を功績として宣伝していったらしい。
うーん。そんな無料化より、保育園を思うように通える近所になく、市営のは閉まるのも早いのが、最も大きな労力的、精神的、経済的損失なんだけどもね。
医療だけ見ても、うちはこの無料化で迷惑している。子は慢性的な病気のため、定期的に病院に行かなくてはならないのに、無料化されて以降、軽症の人で診療所に人があふれ、職場を半日以上休まないと行けなくなった。そのことによる賃金での実損は、4000円近くになる。無料化でトクしたように思うが、もっと大きな損をしている。
医師もじっくり診察できなくなっていると思うし、患者も薬だけ処方してもらうように行くことが増えた。
また、子どもにとっても、伝染病のシーズンには、診療所が伝染病を軽症の子にうつす場になっているのではないか。
もちろん、医療費がかかる重い慢性疾患や、医療費の自己負担が健康を害する低所得者には窓口無料化は必要だと思うが、ある程度所得がある人には、わずかでも自己負担を入れておくべきではないか。マイカー買ったり、宝くじ買うようなお金があるなら、だ。誰でも彼でも無料化は朝霞市の小児医療のコンビニ化を促したと言えるのではないか。
※医療のコンビニ化を批判する論調が多いが、そういうマスコミで誰でも小児医療費窓口無料化の問題を取り上げないのはおかしい。むしろ賞賛したりして、本質を見ていないと思う。
そしてこの窓口無料は上限があり、高額医療負担に対する配慮や、無保険者の子に対する配慮はない。元気に病院に通う子を甘やかしていると言わざるを得ない面もある。
タダにしてやるからありがたいと思え、そういう市政が本当に嫌な感じだと思う。
●昨日の摩訶不思議な市長候補者の選挙運動が、今朝も行われていた。
運動員がてんでばらばらに候補者の名前を大声で連呼して、マニフェストを配布している。誰も演説はしていない。これは連呼行為として法律で区別されており、街頭演説ではない。
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コメント
> 運動員がてんでばらばらに候補者の名前を大声で連呼して、マニフェストを配布している。誰も演説はしていない。
首長選のマニフェストの配付方法の問題ですが、これは選挙運動の方法の問題、と云うのより、選挙制度の問題ではないでしょうか?
例えば、一般市の市長選では1万6千枚を配付できますが、配付場所や手段が大幅に制約されているため、新聞折り込みを使わない限り、合法的な方法で1週間の選挙期間内に配り切るのは、無理です。
かと云って、小規模な市でない限り、この枚数よりも世帯数(新聞購読数)は多い訳で、全世帯に配付することもできません。
より多くの人にマニフェストを手渡ししようとすると、ブログ主のおっしゃる「摩訶不思議」なことになってしまうのです。
投稿: たかぎ | 2009.02.24 22:23
もちろんそういうこともあろうかと思います。
問題は、現職市長の脱法体質と、あいさつを朗読できても演説できないらしいという噂が本当ではないか、と実証するような場面でしたから。
投稿: 管理人 | 2009.02.24 22:32
乳幼児医療費の一律無料化には、疑問を感じています。
ある程度(現在の保険料等での低所得者だけでなく、もっと上でいい)以下の所得の家庭は無料にする、高額医療費の下限を下げるなどをしたほうがいいのでは?
だれでも無料というのは、給付金のバラマキと同じような気がしますが、こんなことを言うと、風当たりが強そうですね。その分を保育園等に当てたほうが、子育て世代への支援になると思うのですが。
投稿: あさか市民 | 2009.02.25 00:39
風当たりが強いです。こういうことで本当の話は言いにくいですよね。私は次世代育成支援計画の話で、後ろから矢を撃たれました。
しかし、本当に必要な人に丁寧な診察をしてもらうことと、医師と患者の適切な関係を保つためには、2割や3割、5割の負担はどうかと思いますが、1割程度の負担はした方がいいと思います。
医療が無料の国って、公的医療の水準が低いんです。
介護保険は、利用者の権利性を自覚させるために、利用料の自己負担と低所得者への負担軽減を導入したのです。
医療費が高すぎるというのは個人差のあることですから、どうしてもというなら低所得者や恒常的に病院を使わなくてはならない人だけ無料化すればいいことです。
投稿: 管理人 | 2009.03.01 10:47