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2009.02.02

2/2 国会議員の数や報酬を叩き売りするなかれ

国会に何をさせるのか、どういう政治的役割をもってもらうのか、基本的な議論がないまま、バナナの叩き売りみたいに国会議員の定数削減や、報酬削減を言う自民党は、政党として自爆行為だと思う。

それでいったい税金がどれだけ節約できるのか。報酬や政党交付金など下手に減らせば、後ろぐらい献金に手を付けるリスクは高まることや、二世三世しか政治家になれない、などの副作用をどう考えているのだろうか。また、当然、献金依存の政治は、金持ちの味方でしか動かない体質になる。
見返りもなしに、大量の献金を用意できる人などそうそういない。報酬や政党交付金を削減すれば、裏側で、節約された税金よりもっと多額の税金が、政治家に還流するように無駄づかいされるようになるだけである。

自民党のこうした公約は、そうした時代に逆戻りすることを公約しているようなものだと、宣言しているようなものだと心得た方がいい。

まぁ、そんなバナナの叩き売りで民主党寄りの時代の流れを変えられるとは思わない。よっぽど大きな民主党のスキャンダルが起きるか、あるいは、民主党に政権を渡して、チェック政党としてどれだけ能力をきちんと挙げられるかということでしか、自民党への追い風は戻ってこないように思う。幸か不幸か、比例代表並立制のおかげで、3桁後半はいくら自民党でも確保できるだろう。それくらいは踏みとどまる。
逆説的だが、一日も早く自民党が政権を明け渡すことができれば、一日も早く自民党に政権が戻ってくるのではないか。野党になって結束していられるか、自民党の本当の能力を有権者は試そうとしているのだと思う。

国会定数削減 首相、選挙公約に数値目標の盛り込み指示2009年2月2日20時25分朝日

 麻生首相は2日、国会議員の定数や歳費の削減、政党交付金額の見直しについて、総選挙の自民党の公約(マニフェスト)に数値目標を盛り込むよう党改革実行本部の武部勤本部長に指示した。同本部は週内にも検討を始め、3月中に結論を出す方針だ。

 武部氏によると、首相は「国民が辛抱を強いられている。国会自らが血を流す決意で取り組む必要がある」と述べたという。

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コメント

はじめまして。偶然立ち寄って興味深く拝見させていただきました。
報酬に関しては安易に下げる必要もないのかなと思いますが、
国会議員の数が多すぎるのは確かではないですか?
現状の与野党の対立による国政の停滞を見ると、二院制の弊害、
議員数過多の弊害がモロに出ているように見えますが・・・

投稿: 通りすがりキノコ | 2009.02.06 00:33

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