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2008.12.24

12/24 明仁天皇が働きたい人が働けない自体に心を痛める

先日、わが職場の向かいのスペイン文化センター(日本文化センターみたいな名前で)に、スペインのカルロス国王がお見えになって、ミーハーに写真まで撮りに行ったことを書いたが、この国王、なかなかの名君でいろいろ考えさせられる。

明仁天皇が、生誕記念日のメッセージとして、以下のような言葉をおっしゃった。

世界的な金融危機に端を発して,現在多くの国々が深刻な経済危機に直面しており,我が国においても,経済の悪化に伴い多くの国民が困難な状況に置かれていることを案じています。働きたい人々が働く機会を持ち得ないという事態に心が痛みます。 これまで様々な苦難を克服してきた国民の英知を結集し,また,互いに絆を大切にして助け合うことにより,皆で,この度の困難を乗り越えることを切に願っています。

まさにその通りで、心に打つ言葉であると思う。

しかし、こういう感性が、雇用破壊をしてきた自民党に対抗する勢力から率直に出てこないのが本当に残念でならない。変にポジティブに表現しようとして、頑張ったものは報われるみたいな話になっちゃったりして。辛いものには辛い、はっきり痛みをネガティブに捉えてから、多分次のことが考えられるんだと思う。

今回、天皇がこのような発言をした。そして、そこに共感している自分がいる。
戦前も、結局大恐慌に対抗していく理念が成立せず、利権まみれの政友会と、緊縮財政しか理念のない民政党の中で、働きたい人が働けないという状況に全く無頓着だった両党の中に、右翼政党と、社会民主主義をめざすべき政党の3分の1が軍部に結びつき、やれ新体制、やれ翼賛とやったことの帰結があの戦争であった。天皇の理性的なところによりかかるしかなかったことが、軍部にいいように利用され、政治的には近衛文麿みたいな無定見な人間にふりまわされ、不幸な戦争という結果になってしまっている。

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コメント

今上天皇が日本社会に向けて行う数少ない発言はかなり正鵠を射ていることが多く、私も注目しております。右翼勢力の方々はこの発言をどうとらえているのでしょうか……

投稿: Lenazo | 2008.12.30 19:37

純粋な右翼は明仁天皇と同じ考えではないかと思います。グローバリゼーションの批判の矛先が、階層としての経営者ではなく、国や国民としての中国や韓国に向けられている違いがあるわけですが。

やはり新自由主義者たちが、明仁天皇と考えかを異にするということなのでしょう。右翼保守勢力が反対する中で、小泉元首相が女系天皇を容認しようとしたことも思い出されます。

こうした貧困問題について、天皇が言わないと、「権利ばっかり主張する人たちの問題」ととらえられてしまうことがどうなのか、考えるべきところだと思います。

投稿: 管理人 | 2008.12.31 21:54

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