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2008.12.01

12/1 自分のところの従業員にこそ「社員が定着して、そこで一生懸命働くことに勝る資源はない」

テレビ画面で、麻生首相が渋谷のロフトに行って、「社員が定着して、そこで一生懸命働くことに勝る資源はない」とコメントし、ロフトの非正規社員の正社員化の取り組みを評価し、政権運営の正当性を雇用対策に置くことを示したようだ。

で、一方、政府機関でも、保育園や図書館、学童保育、社会保険庁、職業安定署などの職場では、大量の非正規職員を使っている。彼らには、非正規職員としての「身分」は変わらないにしても、安定した雇用どころか、期限がきたら予告なしに雇い止めにしても問題が問われないし、誰がどういう理由で雇い止めにされても、原因を追及する権利も、抗議する権利も与えられていない。いいように低賃金で働かされて、使用者としての最低限の信義やマナーもなく、雇い止めが行われ、その理由も何も明示されないで労働市場に放出される。民間非正規労働者の基本的な権利すら認められていないのが、公務員非正規労働者である。

そういう制度を放置したまま、行政改革などと称して、直接国民に役に立つ職場からどんどん正規職員を減らし、非正規職員に置き換えざるを得ないようにし向けている。

それが保育所や学童保育などの人の命を預かる職場の主戦力に対する評価である。ロフトに行って、パフォーマンスする必要がある意味は理解するものの、自分の足下である政府部門の労働者について、胸を張って、「社員が定着して、そこで一生懸命働くことに勝る資源はない」と言えるような制度にしたらどうかと思う。

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