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2008.11.22

11/21 中国民主化運動を担った人と会う

打合せで新宿で集まった。そのメンバーに中国民主化運動のメンバーがおり、今、自らが何もできず、自分の出身国の現状を変えられないことを嘆く。私は、中国の政体だけ見ればそうかも知れないが、中国社会はあれを機会に大きく開かれたし、東欧の民主化、中国の民主化運動、ゴルバチョフの改革、そしてスケールは小さいがおたかさんブームや反原発運動の盛り上がりが、それまでの時代から大きく社会を変えた、そういう歴史を作る仕事をしたんだ、と返した。

あの時代まで、ソ連と対峙する西側諸国、共産主義の閉塞感、自民党政権は永遠に続くものだという意識があった。日本では、社会党が長期低落傾向のどんづまりまでいきつつある中で、いったいこの自民党支配、佐高信言うところの「社畜」的社会の構造がどこまで続くのか、と思ったりした。逆に社会党がダメなら乗っ取ってやろう、社会党初の防衛庁長官になるんだ、なんて妄想を抱いていたのもこの頃。

その閉塞感を破ったのが、中国民主化運動を含めた一連の世界の動き。私は、大学に入り、親元を離れ、札幌に引っ越した年。とにかく印象の強い一年であるし、今のところ人生で印象の深い年である。
その後政治は91~3年ぐらいにがらがら変化し、「社畜」的社会は95年ぐらいまでに変化した。そういう変化の担い手だったのが、昨日あった人なのだと思うと、感慨深い気持ちになる。

しかし、98年ぐらいから、社会は停滞するどころか、改革という名の下に、ガタガタになったし、また不自由になったし、人間が恨みがましくなったように思う。

1989年、世界中のあちこちで自由になろうとした人々の思いというのは、生かされているのだろうか、とも思う。

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