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2008.11.19

11/19 県立高校が入試合格者の辞退をさせない問題

埼玉県立高校が、受験合格者に辞退を認めないことが問題になっている。それに対して、一応の改善策を示したようだ。

問題は、推薦入試の廃止の代わりに導入した前期入試の入学者に辞退をしない誓約書を提出させていたこと。それに辞退届けを出せば辞退できるように改善された。

しかしそれで解決するのだろうか。

もう20年以上も前になるが、高校入試のときに、担任の教員から「この県は、入学辞退したら、次年度から辞退者の発生した中学校の受験者を冷遇する風習がある。公立高校選びは注意するように」と言われたことがある。さらに「とくに北辰テスト(埼玉県内ほとんどの公立中学校が実施し、偏差値をはじき出す業者テスト)を受けていない学校はマークされているから」とも言われた。私の通っていた公立中学校は、県内3校だけの、業者テストをせず、学校内で独自の進路指導をしていた学校であった。

教育や進路の自己決定権を否定し、憲法や教育基本法の精神に反するとんでもない前近代的な風習の残っている県だと思ったし、私が生まれる頃と同時期にスタートし、20年も続いた革新県政がいつまでこんなことをするのか、と驚いたものだが、さらにパワーアップして、誓約書まで提出させて今日まで続いていたことが驚きである。

今回の改革は第一歩の前進だと思うが、誓約書の提出を無くしたことだけで本当に解決するだろうか。辞退した人の出身校からの受験者を冷遇しない保障が確実にされない限り、この問題はまだ続くと思う。しかも証拠を残さないかたちで巧妙に続けられる危険性もある。

誓約書:入学辞退届で私立高進学可能に 埼玉県教委見直し
 埼玉県教委が公立高校の前期試験合格者に入学を辞退させない趣旨の誓約書(確認書)を書かせていた問題で、県教委は2010年度の入試から、入学辞退届を出せば私立高にも進学できるように制度を見直すことを決めた。18日に開かれた私学関係者らとの会合で明らかにした。

 県教委は94年度から全公立校で一般入試と推薦入試を実施してきたが、05年に推薦を廃止し、代わりに前・後期試験を導入した。このうち前期合格者には「指示に従い入学手続きを進めます」と記した「入学手続きに関する確認書」を提出させており、提出後の入学辞退は事実上できない状況だった。

 県教委によると、見直しは入試要項に記載されている「確認書の提出後の入学辞退は原則認めない」との記述を削除する。また「保護者の転勤等やむを得ない事情」と限定してきた辞退を認める理由も「やむを得ない事情」との記述にとどめる。「やむを得ない事情」には進路変更も含まれ、10年度からは確認書提出後も辞退届を出せば、私学に進学できるという。

 誓約書を巡っては、「提出したために私学進学をあきらめた」「泣いて学校に相談した」などの苦情が、私学と公立双方に合格した受験生から出された。私学関係者や教職員組合からも「進路を生徒や家庭が決められないのはおかしい」「優秀な生徒の囲い込み」などと批判の声が上がっていた。【桐野耕一】

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